この作品、映画館で2回、その後もテレビやdTV等で何度も観ているので、 トータルではもう7~8回観ているのではと思います。
以前からのゴジラ映画ファンだった私が、 本作品を最初に観たときの印象は“最低”に近いものでした。が、 この作品の不思議なところは、 観るごとにズブズブと深みにはまり、より面白く感じる点にあります。
ゴジラの造型や特殊撮影の映像のクオリティについては最初から素 晴らしいレベルでしたし、他方キャスティングについていえば( 今回の配役が悪いというわけではありませんが) 他にもいろいろな選択肢や組み合わせがあるように感じていました から、この要因はひとえに「シナリオ(台詞)」 の秀逸さにあるのでしょう。
観る回数を重ねるごとに細かな台詞の工夫に気づいてくるからです ね。
そういえば、総監督・脚本はの野秀明さん、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場していましたが、描き出された姿は確かに尋常らしからぬ異才です。
やはり、多くの方々の評判どおり素晴らしい作品のひとつですね。