グリコ・森永事件をモチーフにした小説を映画化した作品です。
犯人グループの「電話の声」 をプロットの軸にした着想はなかなか秀逸ですし、 ストーリー展開も重層的な「謎解き」が続いて結構楽しめました。
ただ、ラストに近づくにつれバタバタと背景が見えてくると、 犯人グループの設定の乱暴さに「?」を感じ、 さらに犯行に至った究極の動機の根っこが明らかになると正直なと ころかなり興覚めしてしまいました。
キャスティングは、私のような世代にとっては “懐かしい顔ぶれ” が登場していて、その点でも興味を惹くものがあったのですが・・ ・。もったいない出来になりましたね。