1992年に公開された日本映画です。
原作は永井荷風の有名な小説ですが、恥ずかしながら私は読んだことがありません。
3回映画化されたとのことで、本作は2作目、小説と異なり主人公が「荷風本人」に変えられています。もっとも、小説の主人公が “永井の分身” と言われていたようなので違和感はありません。
当時の時代感だから許されるようなモチーフですが、評判どおり墨田ユキさんは見事に演じ切っていました。
あとのキャスティングも良かったですね
杉村春子さん、乙羽信子さんはもちろんですが、やはり主役の津川雅彦さん。こういったキャラクタを演じさせると絶品ですね。まさに、“余人をもって代えがたし” の典型です。