![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/c3/f95bac847ee47041da255407b3304636.jpg)
写真は、モノクロームの Roof-1を乗せた住まい。
当事務所の設計ではありません。
当事務所の設計ではありません。
メーカーさんの使用されているモデルハウスです。
(木材の納めなど気になりますが、趣旨が違うのでここでは触れません)
一般の太陽光発電とは違い、屋根と一体化。遠方では区別がつかず。
住まいの設計の中で、大事にするべきポイントは何か?
と、聞かれたら、、、
快適性や居心地など、内部空間の質から、日当たり、風通し、、
収納や使い勝手のこと、水回りの設備、、、など機能面に渡り、
そして、外観のデザインなど、
私が独立した頃は、
ユーザーさんから出る言葉はそんなところでした。
しかし、地球温暖化が叫ばれるようになって、
それが一般的な実感として伴うものになってきて、
また、災害の多発によって、
最近は、
耐震性、断熱性、を最初にあげる方が増えてきました。
以前は、そんな言葉すら、専門家も使わなかったというのに!
私が、建築家協会に入りたての頃、
品格法の等級の話をしたときに、そんな国の縛りには従いたくない!
と、一蹴されたこともあります。(従う必要はなかったですから)
機能よりも、意匠性、奇抜さ、斬新さを求める傾向にありました。
巾木のない家だったり、いかにカッコイイ建築作品を作るか、
を、住宅作家の先輩方は、飲み屋では話すのでした。
巾木がない納めは、確かに素敵だけど、掃除機が当たったら、
壁は傷つくし汚れるけどなぁ、
この方達は、掃除しないのかなぁ。
箒で履けということなのかなぁ、
などど心の中でぼやきながら。。。
メンテナンスのことには、全く触れない面々。
なんとなく、男性中心のそんな空気感から
抜け出したくて、あまり団体の中に入っていくのを
避け続けて、、、今に至りますが(笑)
やっと、機能面やメンテナンスの話を、
堂々とできる時代になったのかなと思います。
当たり前すぎて、本来は、そこは、クリアすべきなのですけれどね。
省エネ法もやっと改正され、カーボンニュートラルも叫ばれ
以前のような意匠優先の住まいは、実はもう時代遅れなのかもしれません。
伝統家屋だから、寒いのは我慢するという発想も
主婦いじめだと思っているので、納得行きません。
(台所の寒さを知らない殿方のおっしゃるところでは!?)
今日は、デザイン性を確保しつつ、太陽光発電する
今年の新商品の屋根材の、メンテナンス性、維持管理、
保守点検、などなど、しつこく質問して参りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/0b/83805fe030271becda92d081bcd11378.jpg)
写真の奥の屋根材が、太陽光発電池付き、手前は、鋼板の屋根材。
近づけば、違いがわかります。
新しい機能は、大好きです。
新時代の匂いがするものも大好きです。
モデルを見学できると知った時は、
すぐに申し込みました。
が、しかし、それがきちんと維持管理できるものなのか、
建主の経済的負担が、きちんと暮らしの中で元が取れていくのか
しっかりと見極める必要があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/54/5cf19013b3c0e7d286f7dbbca2c3ecac.jpg)
下地との取り付けかた、通気などの納め方もじっくりと伺いました。
若い方は、将来の年老いた生活は、想像し難く
住まいの維持管理の手間も、職人さん不足も
きっと、想像し難いのだろうなと、思いながら
この屋根材を提案するときの、メリットデメリットをしっかりと
自分に落としこみながら、興味のある方には、紹介していこうと思います。
まだまだ、課題も感じましたが、
きっと、この方向性は、間違っていないでしょう。
どんどんとこの方向に行くのではないでしょうか。
なぜなら、HEMS*とセットだからです。
商品だけなら、私も納得できなかったと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/c1/87cfc92f0aae76a2fdbd1cfb139ea90e.jpg)
タブレットの画面と同じ操作で分かる、電気の見える化
それが、仕組みも一緒に考えているという点が
素晴らしかったですね。
だから、建築関係よりはエンジニアの方が
社員さんには多いようでした。
*「HEMS(ヘムス)」とは、Home Energy Management Service(ホーム・ エネルギー・マネジメント・システム)の略。家庭内で使用している電気機器の使用量や稼働状況をモニター画面などで「見える化」し、電気の使用状況を把握することで、消費者が自らエネルギーを管理するシステム。
インフラを電気だけに頼るのは、防災的にどうなのか?
という点も、もちろんあります。
ただ、都市ガスは、電気がないと使えない。
プロパンなら、むしろ防災には良いんだけどなぁ。。。
などなど、災害時と、平常時の両方の生活を見据えて
その人の暮らし方と、希望、そして地域性に配慮しながら、
時代の方向性を間違えないものづくりがしていきたいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/27/fffb742ff36d6a0c72b7ae01561ec879.jpg)
隣接して、工事中のモデル、屋根の一体化がよく分かる。
機能的な面で、一つの提案の形が増えたことは、
喜ばしいことだなと、会場を後にしました。
喜ばしいことだなと、会場を後にしました。
研究開発、そしてベンチャー起業、
お疲れ様でしたと労いつつ、
業界において、選択肢が増えたことには、感謝ですね。
現地でたまたま、ご一緒した設計の方や工務店さんから、
屋根下地の結露の問題や、職人さんの育成について
子どもたちの施工現場に触れる機会が少ない日本の課題など、
問題点を共有できたのも、嬉しかったですね。
ありがとうございました!