せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

こども環境学会東海大会

2008年04月28日 | 子ども・環境

先週末はこども環境学会の東海大会へ出かけた。先日の子どもの居場所のパネルディスカッションと同じく、こどもを取り巻く環境を研究しているもの、こどもとの関わりを実践しているものが集まり、発表したり議論したり方向性を考えたり、また国際シンポジウムでは、イギリス、アメリカ、オーストラリア等の事例紹介があった。この学会に参加することは、こどもの環境を切り口にして社会を考える大きな機会と捉えている。こどもの環境を考えることは、今の社会の諸問題、環境、都市、犯罪、、、etc.
080425 そして私達の役割の方向性を探る場所でもある。また、想いを同じくする仲間にも出会え、励まし合い、確認し合う場所でもある。
(会場にもなった仙田満設計の愛知県児童総合センター)


子どもの居場所

2008年04月18日 | 子ども・環境

昨日、詩人と教育学者と建築家が「子どもの居場所」について語り合うという場に参加させてもらった。3人それぞれが自分のフィールドワークの中で、考えて来たこと、実践して来たことを聴きながら、そして自分自身の実践と重ねながら、今の子どもを取り巻く環境、住まいや学校やまち、地球、宇宙、、、に想いを馳せた。
子どもの環境として必要な柔らかい素材、音の優しい空間、穏やかに静かに過ごせる場所、、こういったものが効率主義、管理社会の世の中で、忘れ去らされようとしている。
教育学者が「子どもが輝く」とはどういうことなのかと自分に問い掛けた答えが、子どもが持つ「ほのかな光が感じられること」だどという。ハイテンションになることではないと断言する。
子どもと接する時に感じるあたたかさは命のぬくもりであり、輝きであると日頃感動しているので何か染み入るように心に届いた。子ども向けのワークショップの時も、子どもの中で何かメラメラと静かに立上がっているものを感じる時こそが、開催して良かったと思う瞬間である。
派手な空間、突飛な仕掛けが重要ではない。地(じ)としてのあたたかく、やわらかく、そして大きな命の小さな炎を育める場所を創っていきたい。