せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

住み継ぐということ。

2014年05月26日 | ものづくり

昨日は、伝統工法でつくられた築110年経つというお宅を訪問させて頂いた。

改修するかどうかの相談なのだが、小屋裏の様子も拝見し、
長くて太い梁、手入れされた内部の建具を見ながら先人の息づかいを感じるようであった。

実は既に新築をご検討中であった。

しかし、この感動につい私の方が「もったいない」と言ってしまう。

今、これだけの太い梁を用意することは、なかなかに難しい。

さらに、良い具合に乾燥しているので、木は十分に強度が出ていると考えられる。

室内にゆがみもなく、内部空間に居ると、古さは感じられない。

さらに、この大事な住まいだけではなく、ご先祖様をとても大事になさっている奥様からのお話を伺い、じ~んときてしまい、こちらが涙ぐみそうになる。

帰りも運転しながら、良いお宅を見せてもらったなぁ、、としみじみと想い、またまたじんわりと来てしまい、前が曇って危ないところでした。

住まいも生きもの。

どんなに器が良くても、住む方の心が通じていないと、住み継がれて行かないものです。

そして、家族もそうですね。

どんなに立派な家に住んでいても、心が通っていなければ、寂しい限り。

人の心と家と言うものは、切っても切れないものだと、学んだ一日でした。

写真掲載の許可をまだ頂いてはいないので、アップ出来ませんが、
今後改修となれば、お披露目したいと思います。


使命に生きよ!~新月の誓い~

2014年05月01日 | ものづくり

29日は新月でした。皆様、何を願い、そして行動に移していますか?

先日、『森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト』を応援してくれている方が、熊本にいらして下さいました!ありがとうございます。

↓日本を代表する建築家である前川國男の設計。子どものときから大好きな建築、ここのカフェで新緑を眺めながら、ミーティング
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私の建築のものづくりのクライアントさんでもあります。

ご本人も使命のもと、日本中いやいや、世界のアトピーさんを救うと活動なさっておられます。

↓お食事は厳選されておられるので、下手なところにはご案内出来ません。
頼みの綱は、熊本城のVIPルーム本丸御殿の秘伝のレシピ再現メニューお殿様会席。大断面の空間もお味の一つ。
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食生活の乱れ、自然から離れた生活の積み重ねで、身体が悲鳴を上げる。

建築のものづくりも、化学物質漬けで身体が悲鳴をあげるシックハウス。

普通に自然のままのものを食べたり
日本の木を使った小物や家で暮らすことが、難しくなった私たちの生活。

ありのままで使う、ということが、ありのままに生きる

に繋がると思う私としては、

ありのまま使わない=ありのまま生きられない

に繋がっている現代だと確信めいています。

ありのまま生きられる空間づくりを、日本の木の力を借りて頑張ろう!
と改めて新月の夜に誓いました。

そして、プロジェクトの大きなビジョンについて話す中で

「小さくまとまってはダメ!」
「自分に課せられていることから逃げてはダメ!」

と、叱咤激励を受けました。

「何もそこまでしなくても」
「本業だけで十分では?」

の声が周りから囁かれる中、有り難いお言葉。

自分を自分で枠をつくらないで進もうと思います。
時々かなり暴走してます、笑。

↓古民家カフェにて、アトピーの友人も合流。
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