昨日は、伝統工法でつくられた築110年経つというお宅を訪問させて頂いた。
改修するかどうかの相談なのだが、小屋裏の様子も拝見し、
長くて太い梁、手入れされた内部の建具を見ながら先人の息づかいを感じるようであった。
実は既に新築をご検討中であった。
しかし、この感動につい私の方が「もったいない」と言ってしまう。
今、これだけの太い梁を用意することは、なかなかに難しい。
さらに、良い具合に乾燥しているので、木は十分に強度が出ていると考えられる。
室内にゆがみもなく、内部空間に居ると、古さは感じられない。
さらに、この大事な住まいだけではなく、ご先祖様をとても大事になさっている奥様からのお話を伺い、じ~んときてしまい、こちらが涙ぐみそうになる。
帰りも運転しながら、良いお宅を見せてもらったなぁ、、としみじみと想い、またまたじんわりと来てしまい、前が曇って危ないところでした。
住まいも生きもの。
どんなに器が良くても、住む方の心が通じていないと、住み継がれて行かないものです。
そして、家族もそうですね。
どんなに立派な家に住んでいても、心が通っていなければ、寂しい限り。
人の心と家と言うものは、切っても切れないものだと、学んだ一日でした。
写真掲載の許可をまだ頂いてはいないので、アップ出来ませんが、
今後改修となれば、お披露目したいと思います。