せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

油断せず、過信せず、日常を取り戻して〜歴史に学べば冷静になれる〜

2020年05月25日 | ワークライフハッピー


緊急事態宣言の全国での解除。
5月末を待たずに、本日決定されました。

医療崩壊を免れ、患者数も減り
なんとかこの難局を乗り切れたことは
本当に嬉しい限りです。

おかげさまで、
自分自身も家族も健康に過ごせています。

もちろん、まだまだ油断はできません。
気を引き締めつつ、リスクを最小限にしながら
活動を再開したいと存じます。

晴れて、直接お会いしての打ち合わせや、
移動を含めた現場監理に、勤しみます。

自分だけは、大丈夫と過信せず、
注意を怠らないように、と肝に命じながら。。。

* * * * *

自粛生活のこの間、
みなさまはどのように過ごされたでしょうか。。。

私自身は、とにかく気持ちがふさがらないように
毎日、感謝の気持ちと、
起こったことを前向きにとらえることを
意識して過ごしました。

この有事だからこそ、そのマイナス思考の
気持ちを払拭しなくては、
もっともっと、気が滅入りってしまうからです。

1) 意識して、前向きに過ごす、心の癖を直す

もともと、グチにぼやき、嘆き、、、が多い方です。
あ〜、しておけばよかった
こ〜、しておけばよかったなどの、後悔も然り。

例えば、現場に行けず、監督さんに伝えてはいたものの
心配していた箇所に、案の定、不具合が出て、
手直しが発生した時には、

もっと、しつこく注意しておけばよかったと
がっかりすると同時に、気持ちが落ち込みました。

しかし、起きてしまったことは仕方ないと、
早速、指示書を作り、対応してもらい、難を逃れたりなど。

負の感情を、引きずらないように、いつも以上に
心がけました。

今回の巣ごもり生活で、
自分自身の心の癖を、見直す機会を得たことは
とても大きい収穫でした。

2) 日常を感謝の気持ちでいっぱいにする、幸福感のアップ

好奇心旺盛の飽きっぽい性格ですから、
あれこれと出かけ、
刺激をたっぷり受けたい身としては
行動範囲が限られることは、
エネルギーをそがれるようなもの。

しかし、出かけられる範囲が決まっているからこそ、
その場所で楽しむ術が、幾つか、身につきました。

小さな些細なことに幸せをいっぱい感じ、
いっぱい味わった、とでも言いましょうか。

ご近所を散歩すれば、よそのオタクの庭木に癒され感謝し、
食材の買い出しに行けば、流通していることに感謝し、

お店が閉まっていても、通販で、仕事の消耗品や文具
本に日用品も過不足なく購入でき、まるで不便さもなく、、、

ということは、その陰で多くの方が
働いているということの裏返しで、
感謝することには、事欠きません。

3食作ることも、、、もともと料理は嫌いではないので、
レシピが増えたことでしょうか。

といっても、給食のメニューを考える
栄養士さんの大変さも、思い知ったり(笑)

3) 楽しい習慣を身につける、心身ともに健康に

それから、毎日のルーティンワーク。
良き習慣も身につきました。

時間に追われている毎日で
仕事の目覚ましだったコーヒーが、

淹れたてのコーヒーをゆっくり味わって
自分時間を取り戻すキッかけとなったり。

毎朝のコロナ終息、神社祈願では、
新緑に良い気を頂きました。



朝の呼吸法に加えて、合気道の体操を朝と昼に行い
体力低下を防いだり。

これまでの人生でちょっとスルーしてきた
日本史や世界史、日本神話、神社の勉強も、
朝30分と夜30分。しっかりと出来ました。
(といっても、お気楽な学びです。
子どもの歴史マンガ本も活用してます。)

4)歴史に学べば冷静になれる

学んだことは、視野を広げてくれて
世界の情勢や、日本人の考え方や行動の原点理解を深め

疫病や災害の歴史と政治の関係など、
過去を知ることで、現在を冷静に見ることも
可能になりました。

「歴史は繰り返す」というのは、本当でした。
歴史を知ると、負の側面は、だいたい予測できますね。
(疫病の流行りの最初は、政治家は被害を軽く見るなど)

中世の日本は、疫病に火災噴火、
地震と立て続けに起きたことで
本家のインド以上に、仏教が根づいたり、

儒教と神道が結びついたために、
中国以上に儒教的と言われる所以となったりと

だから、政府の「お願い」でも
 自主的に行動制限を守る国民性なんだなと
改めて理解できました。

「罰で縛らず、良心に任せる」
そういうやり方が、
日本の歴史の中に、根付いているのです。

こんな本も読み途中です。

サブタイトル
「神道から日本の歴史を読む方法」が
内容を端的に示しています。


「歴史の中の大地騒乱」

貞観地震の後の9年後に南関東地震発生を
東日本大震災の9年後と読むと、ちょうど今年にあたり、、、
昨今の全国での震度3,4クラスの多発に、ちょっとドキドキです。

備えましょう。



今回のコロナ騒動で、乗り切るには、
これからもいろいろと手探りが続きますが

良き点、そうでなかった点は、
 今後の新しい歴史には、生かしていきたいですね。

マスコミに煽られることなく、
自分自身の行動や、社会情勢を冷静に見据え
これからの方向性を、見極めていきたいですね。

そして、自分自身の行動が、
歴史の動向を担っているといえば
大げさかもしれませんが、

そんな気持ちで、命あることに感謝しつつ
気を引き締めた、行動を取りたいと思います。

小さな幸せを積み上げつつ、素敵な習慣をつくって、
一庶民こそが、歴史の担い手なのだと、自負しながら

みなさま、前向きに進んで参りましょう。

ありがたや。現場の皆さんに助けられ、晴れて上棟

2020年05月18日 | くまもと型復興住宅03


写真は、現場監理代理人さんの撮影です。

緊急事態宣言が、解除されない神奈川県。
遠隔監理が続いています。

GW明けより、熊本M邸新築工事の建て方が始まり
先週、屋根の防水まで終えたとの報告。



建て方の様子は、HPにも掲載中です。

工事の様子は、工事写真で拝見しています。

工事報告書も、承認図も、どんどんとメールで送られてきて
チェックに、息つく暇がありません、笑。

現地を見て、一緒に話せば早い部分も
言った言わない、勘違いが生じないよう、
写真やカタログに、書き込んだり、スケッチでのやりとりです。

このカテゴリーでの前回のブログで

「5月の半ば頃には、上棟後の金物検査に伺いたいのですが
GW明けすぐに、宣言が解除されるとも思えず。。。
今度こそ、代理をお願いしないとならないかもしれません。」

と、記しました。

GW明けに解除されなかったため
また、工事もどんどん進んでいくので、
熊本の設計者のお仲間に
監理の代理人をきちんと頼みました。
建主様も了承済みです。

最初に彼に打診したのは、
緊急事態宣言が出るか、出ないかの時でした。

「リスク回避で、こういう時は、我々もネットワークがないとね。
仕事引き受けられないよね〜」と快く、了承してくれました。

彼も、東京の仕事がありますが、動けないから(笑)と。

大工さんからの質疑は、彼が通訳(?!)してくれていて
納めも、一緒に検討してくれるので、大助かりです。

大工さんの後ろ姿も撮影して送ってくれました。
大工さんとは、工事契約の着工時にお会いしたきりです。

会いたいなぁ。。。


もともと、今回の施工者さんは、彼の紹介なので
大工さんと彼とは、ツーカーの中です。

こうしてみると、当初予定していた工務店さんから
今の工務店さんへの変更が、もしなかったら、
こんなに伝達がうまくいっていただろうか、と考えると

物事には、何事も必然で起きているのかもしれない
と思えてくるほどです。まさか、往来ができなくなるとは
想像もしていませんでしたからね。

信頼できるメンバーのおかげで
遠方監理ができているというのは、
私は本当に、運が良いと思います。

ありがたやの3乗ですね!!

建主さま 工務店さん、大工さん、代理人さんには、
いろいろとご面倒をお掛けしますが

もうしばらく、移動の自粛に努めますので
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

母の日に、日常生活に感謝して

2020年05月11日 | ワークライフハッピー


緊急事態宣言が、延期された都道府県に
 住む身としては、

日常生活が、無事に送れていることが、
大感謝に思えてきます。

しかも、昨日は、母の日をお祝いし
感無量でした。

私の義母は、センスも良く、元デザイナーさん。
絵も素晴らしくお上手。

私のようなガサツな嫁とは
真逆の可愛らしさです。



そんな義母と、母の日弁当に
白ワインを添えて、乾杯しました。

横浜名物の崎陽軒のシュウマイ弁当に
限定販売11年目という、母の日弁当。



横浜に引っ越してきて11年以上経っていますが、
初体験。小さなおかずが、丁度良いおつまみに。



どこにもお出かけできない、
かといって食事を手作りしては、自分も休めない。。。
そんな時に、この母の日弁当は大助っ人でした!

ここのところ、オール三食作っているので
久しぶりに、楽チンしました、笑。

お陰様で、なんとか、家族皆、健康で過ごせていることを
噛みしめたのでした。

子どもからは、、、お弁当についていた
メッセージカード。母の変顔付き。

 

いつのまにか、落書きされていました。

子どもは、お買い物に行くのも、ちょっと怖がり
 (出不精なだけですが、、、)
今年は、肩もみをお願いしてます、笑。

次は、父の日弁当で、、、楽できるでしょうか。笑。

神奈川県の食料自給率は、たった2%だそうですね。
本当に他県の方、海外の方に頼ってます。

このような状況の中、食材が買えること。
届けてくださる方がいるということにも
改めて感謝する、巣篭もり生活、2ヶ月です。

皆様もどうぞ、健康で過ごされますように。。。

オンライン稽古で汗をかく〜氣を出すことの大切さ〜

2020年05月04日 | ユニバーサルデザイン


新色のまぶしい季節です。
みどりの日の祝日名に、ふさわしいですね。

緊急事態宣言が、延長されました。
5月一杯は当面、外出自粛の巣篭もり生活です。

今年に入り、様々な予定が変更され、
今後の予定も(仮)がついたり、未定になってしまったりと
気持ちのモヤモヤが続いておりました。

みなさまは、さまざまなモヤモヤを
どのように対処されておられるでしょうか。。。

緊急事態宣言が出てから、
自分自身で、時間と氣持ちをコントロールするために
朝散歩と、朝の神社へのお詣り
 (新型コロナゥイルス感染収束の祈願)
を日課にしてきました。

それでも、一人で行うことですから、
氣は落ち着くのですが、張り合いが今ひとつ。

そんな時に、熊本の合氣道の先生が
オンライン稽古を始めてくださいました!

(4/23の新月にスタート、タイミングも良い感じです)

もう、大感謝です!!!

身体を動かすスッキリ感に加えて
何と言っても、皆で同時に、同じことをやる、
一体感が素晴らしいのです。

合氣道は、もともと、人と組み合うものですから
一人では、基本の動作の稽古になります。

それでも稽古の、目的が、
 心身の統一と、氣を出すことですから
一人で動いても、進歩することは出来ます。

稽古に通えない時は、合氣体操(一人稽古)
なるものを、細々と続けてまいりました。

しかし、どうしても自己流になりがち。

今回、先生の動作の映像を見ながら、
そして自分の動きも画面で見ながら行うと
間違いや、微妙な違い、勘違いに気付かされます。

最後に質問コーナーがあります。
ある方の質問への先生の回答の中に、

「『腕振りを止める』は、『停止』ではないですよ。『静止』ですよ。」
と、先生が指摘され、ハッとしました。

私も、停止でイメージしてしまっていました。
あぶない、あぶない、笑。

皆で稽古するということは、
こういう学びになるのだなぁと
またまた、感謝。

基本動作のポイントのおさらいにもなり、

遠方の身としては、オンライン講座は、
むしろ、願ったり、叶ったりです。

緊急事態宣言が出されなかったら、
熊本のみなさんだけで、どんどん稽古が進み
置いてきぼり感を、味わっていたかもしれません。

昨今の社会事情に、
気持ちがネガティブになりがちなところを、

先生も、氣を出す(ポジティブに、はつらつに気持ちを保つ)
ことの大切さを改めて説かれ、

このような状況でも、焦らず
心鎮めることに、努められるのも

合氣道を、細々でも続けてきたから
こそと、実感しました。

さらに、先生のご親切で
嬉しいことに、朝稽古も始まります!

朝は、氣の呼吸法といって、息を長く吐くことと
ゆっくり吸うことで、氣を鎮める呼吸を行います。

吸う、吐くのタイミングを
拍子木で叩いてくださるので、
これもまた、みなさんと一緒に、行うことができます。

今、このような状況だからできることに
目を向けて、ポジティブに過ごしたいと
ますます、思えてきました。

追伸:

稽古の中身は、有料のコンテンツですから
ここに書くことはできません。私が感じたことや
学んだ点について綴ることしかできません。

その中で、建築と結びついた氣付きを最後に一つだけ。

振り返る一人動作の中で、
 自宅の限られた空間で行うので
「ぶつからないようにしてくださいね」
 と注意してくださいます。

けれども、壁があるからといって、
 「氣をそこで止めないでくださいね」

ここでまた、ハッとしました。

いま、この状況で、在宅ワークや休校で
住まいの中で、不都合が多く生じている方々の
無料相談を始めることにしています。

限られた空間のハード面だけではなく、
気持ちの問題(ソフト面)の改善方法も
お伝えしていければと思います。