せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

読書の春

2009年03月31日 | アート・文化

何かと新しいことにワクワクする春だが、やりたいこともムクムクと湧いてくる季節。読書したい!!(時間の確保が課題だが・・・)

そこで、古い本を手に入れる。いってもその中身は、哲学や文化論で今でも評価が高い2冊。そして、哲学書といえばどちらかというと外国人のものに偏って味わって来た私には新鮮。

九鬼周造と和辻哲郎。

新年に読んだある文章に「粋」についての話があり、九鬼周造の紹介があった。私が生まれるよりも前になくなっている故人だが、興味を抱き古い本は手に入らないかもなぁと漠然と考えていたが、リサーチしてみると2003年に注釈と解説付きの文庫本がなんと出ていたのだ。

それ以外にもワークライフバランスを実践しているという専門職で活躍する女性の訳本も同時にゲット。

読書は「自分のフィルター」を作るもの。

知識を得るだけではなく、あふれる情報や他者の考えや意見を自分自身のフィルターを通して考えるためのもの。

新しい生き方や現代必要とされる価値パイオニア的なものと普遍的なもの、その両方に接しながら、自身の思想や価値観を形成して行けたらと思う。


建て主検査(4回目)

2009年03月30日 | a05監理_神奈川県 藤沢市H邸新築工事

昨日は建て主と照明器具、スイッチコンセントの位置を最終確認。

日曜日の現場。職人さんは居ないけれど、道具や材料に手仕事ならではの、工事の息づかいが残っている。

いよいよ木完(大工さんの工事がほぼ終了)を迎え、来月からは一気に仕上げに入る。その前に手直しがないかの確認。

監理者から指示がいっていても修正事項があったり、建て主の目でないと気がつかない部分もあったりして、念入りにチェック。090329_2

こちらからの説明事項があったり、内装のサンプルを現地で確かめたりと大忙し。

幼児のお子さんもカメラを持ってパシャリ。「出来てるね~」とおしゃべりしながらしっかり我が家の検査員

090329 ←こちらがそのカメラ目線。なかなか捉えてますねぇ。


締め切りから抜け出したい春

2009年03月28日 | ワーク・ライフ・バランス

早くも3月が間もなく終了ですね。

年明けの1月~3月は駆け足で過ぎるとは言いますが、本当にあっと言う間でした。

今年度から設計事務所に義務づけられた年次報告(一年間の業務報告書)も昨日ギリギリ県庁に提出。

書類づくりに追われた今月でしたが、4月にはもっと解放されて自由に設計に取り組みたいな。それから、遊びにも出歩きたいな。

と思いながらも、来月の学会のパネル展示の参加応募も今月閉め切り。後2日で提出する目処が立つかしら???

建築士会の報告書の原稿づくりも来月に第一稿の提出。

仕事とはまた別に、4月にも様々な締め切りが待ってるなぁ。

本業に絡めて、勉強に研究、活動、そして発信・交流とうまくサイクルが出来ると良いのだけれど・・・。何事も時間管理とリズムづくりかなぁ。

春にはエンジン全開で行こう!


公園とスカートとおはぎ

2009年03月22日 | ワーク・ライフ・バランス

今日で三連休も最後。

仕事でやるべきこと、やりたこと、沢山ある中、しばらく子どもと過ごす時間が少なかったので、久しぶりに子どもと出来ること、しようねと話していたこと中心の休みに。

せっかくの連休なら旅行などリラックスして過ごしたいという欲求を抑えつつ、ここは覚悟を決めて雑用と子どもの遊び相手に終止。

暖かくなり、衣類の整理や季節の準備に片付け。そして子どもの成長に合わせた買い物。この時期を逃すと後が大変だからだ。

実際、連休前に最低限これとこれはやろうと決めて、そうだな8割くらいの実行。

前からやろうと思って子どもと一緒に出来たこと。

○子ども大きくなったので一緒に美容院で髪を切る(並んでね)
○公園で遊んで外でランチ(こどもは外が大好き)
○布地選びは一緒に手作りの洋服を作る(スカートに大喜び)
○一緒に料理(お彼岸なのでおはぎづくり)
○雨の日にはズグゾーパズルも完成させて、、と

まだまだ続く、、、
こうして沢山一緒に過ごすと、お互いの愛情を確認し合えるので仕事で長く離れるウィークデイがあっても大丈夫だ・よ・ね?

090322 甘さ控えめおはぎにして
いつもお世話になっている義理の両親にもお裾分け


バリアフリーから一歩進んで

2009年03月19日 | まちづくり

バリアフリーアドバイザーの研修に参加。

ゆりかごから墓場まで・・・人の営みに関わる建築や住まい、空間に環境と幅広い視点で設計に取り組みたいと思っているので、こういう機会は時間の許す限り積極的に参加したい。

メリットは現状と課題、また当事者(車いすの方や身障者の方)からの話も聞けるので、少しでもその立場や気持ちに寄り添うことが出来るようになるのではないかと思う。

神奈川県の福祉のまちづくり条例が今年の10月に「みんなのバリアフリー条例」と名称新たに施行されることになった。

研修の中身はその条例の説明。今年度のアドバイザーからのアドバイスを行った施設訪問の事例報告、そしてトイレ浴槽など制作するメーカーのユニバーサルデザイン研究所の施設見学。

当事者の方の話では、大都市(遠方)はハード面の整備が進んでいる。ところが、住んでいるまちや地域は条例が制定されるけれど現実にバリアフリー化が進まない。それには心のバリアフリーが望まれるという切実な話もあった。

施設や整備がどんなに進んでも万能はない。バリアフリーを設置すれば良いという免罪符にならないようにして欲しいという訴えが、専門家である私たちに投げかけられた。

何事においてもハードの整備とともにソフト面のフォロー、そして人の育成はセットで考えなければ物事は機能しないと再認識した。