せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

こども環境学会に参加して来ました。

2014年04月30日 | まちづくり

マニアですけど、2009年に京都デザイン賞を受賞した
四条にある「木製ビル」の近くに泊まりました。
無垢板のスギ板は、少し日焼けしてましたけど、なかなかに美しかったです。
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私が発表したのは、保育室の吸音実験。
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私自身が研究者ではなく、正直、参加するかどうか迷いました。

ポスター作成や往復の時間、参加費用等、エネルギーを費やすからです。

しかし、この場で発表しなければ埋もれてしまう、
せっかくのチャンスと気を取り直し、

結果的には行って良かった!です。

その理由は、

1)人との出会い。

これまでのお付き合いのある方との再会と、新たな出会いがありました。

大学の先生や建築のものづくりの仲間、保育園経営者と、今のこども環境の課題と、未来のビジョンとそして手法について話しが出来たことは、何よりも収穫です。

森と樹と暮らしを繋ぐ重要性に気がついておられ、
同じように取り組んでいる方とも出会えて意気投合!嬉しかったですね。

やはり、こども環境アドバイザー1期生は問題意識も似ていました。

2)情報を得たこと。

京都の学校の作られ方の歴史。
『国の制度の前に町民がお金を出し合って建てた!』

↓町民が建てたときの門とコンクリートの学舎

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今、熊本で活動しているスクールバスの活動が、国の制度にはないので、市の指導内容では民間委託の必要があり。が、しかし、歴史を作ること、動かすことは、市民の力と市民のシステムだということを実感。勇気をもらいました。

横浜で活動をご一緒していた先生とも再会し、観光バスを乗り合いバスにした事例があると教えて下さいました。感謝です!

3)健康への視点

建築の仲間からは得にくい、というか、ほとんど話さない視点。
健康について。

今回発表カテゴリーは『環境と健康』。建築空間に関するのは私だけでした。

湿度のこと、環境系の先生
照明と発達の関係性を検証、医学の先生
ろうの生徒への支援システム紹介、NPOの方
自閉症の子どもの行動評価、発達障碍研究所の方

こんなメンバーに囲まれて、私が日頃疑問に思っていることを、話せたことが嬉しいです。シックスクールやシックハウスの事例は発表がないことからも、建築と医学が繋がる視点がないことが分かります。

私が研究すべきはこの視点ではないか?と自分の役目がある気がしました。

当方の発表に対しては、

1)子どもの変化の様子が知りたい
2)吸音は湿度との関係があるが、そこは計ったのか?

など、まだ測定したり観察したり出来ていない部分をご指摘頂き、これまた感激ですね。どんどん、広がりそうです。

『木が五感に与える影響を数値化したい』この研究が出来ないか、方法を探って来ました。(←建築の分野ではないと某教授に言われ止まっている)『木の建築と健康』という視点で研究テーマが出来そうな予感!?

そして更に、忙しくなる予感!?、笑。

吸音に関しては高齢者施設も、母校の先生と熊本で調査開始する予定。
ますます時間管理が重要ですね。

めげませんよ===。本質に向かって邁進あるのみですから、笑。


家づくりの肝

2014年04月21日 | A01監理_神奈川県川崎市新築工事

住まいづくりのお話を頂いて「面白い空間にしたい!」

と、言って頂けると、こちらも張り切ります。

今回、いろいろと「えっ?ここにこんな部屋が?」

というような「隠れ場所が欲しい」とのご要望。

得意の妄想がいろいろと広がっております、笑。

それでも、『暮らし』となると、人間の足は2本足ですから

とんでもない仕掛けをすると、不便になります。

狭さも感じるかもしれない。

段差が多いと、小さいお子さんには目が離せなくなる。

などなど、

ユニークさや空間の変化

  =不便

では、ストレスになるだけ。

家づくりの肝とは?

『まずはストレスを感じない空間にすること』

案外これが見落とされがちです。

まずは、ストレスを感じさせないように配慮。
それでいて面白みを人間のスケールの範囲で表現出来たら幸いです。

まずは、ゾーニングの上にラフプランを重ねて打合せ中です。140421

ゾーニング(機能の配置)をカラー分けして、間取りのバランスを見て頂くのは、当方のオリジナル手法です。

お互いに、イメージを共有するのために、効果的だからです。

最初は、スケール感覚がなかなか身に付かないと思います。

こうやって、順を追っていくのが、遠回りのようで早道。

ということが、独立後の設計の積み重ねで分かって来ました。

風通し、日当り、敷地条件の整理、、、そして、家族の暮らしのシュミレーション。

空間のバランス。これら『基本計画をじっくり行う』

これも「家づくりの肝」ですね。

建主様と二人三脚で知恵を出して行くのが楽しい設計家業を、今日もありがとうございます!


宝石のような出会い

2014年04月16日 | ものづくり

昨晩は新年度最初の満月でした。

皆さん、何を願い、何に感謝しましたか?。。。
新年度シリーズ(だったの?)ブログ3弾目です。

↓サクラも綺麗ですがコチラ梨の花も美しい
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皆さん、この春、新しいことを始めていますか?

私は、専門以外の分野の勉強も始めました。

専門で得た知識と課題とを、どう世の中に還元して行くのか。。。。

そんなことを手探った2013年度でした。

2014年度は、それをじわじわと実行に移す時と考えています。

それでも、一度に多くは取り組めません。

私自身ライトワークと捉えている『森と樹と暮らしを繋ぐ』にはありとあらゆる手段で行わないと

環境問題や、林業の破綻に間に合わない!と、焦ってはいます。

それでも、自分の資本も資金も限界を理解しています。笑。

ですので、コツコツと始めるしかないのです。

まずは、ビジネス書を勉強!!!

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木育を木育ビジネスにすることが、林業もビジネスに載せて行くことが出来ると、私は自分のスタートを信じたいと思います。

これらの洋書の翻訳本は書店販売がないものです。「巷のものより骨太で読み答え有り」と紹介にはあります。

でもね。建築や工学の分野の本に比べたら、サクサク読めますよ~。

だから、何のその。

そうやって、自分に言い聞かせながら、ショートタイムで読んでいます。

「デザインすることとかけ離れているわ」と、以前は、ぜんぜん関心がなかった分野です。

ではなぜ始めたかって?

新しいことを始める背中を押してくれた出会いがあるからです。
私の小さなビジネスが誕生したのは、Tさんのお陰。

誠実でクレーバーで、温かな方で、ぶっ飛んだ発想も出来る方。(「貴方の夢は宇宙ではどう叶うの?」って聞かれて←ここが一番良かった)

彼の無料講習会に出たお陰です。
普段は無料ではないですよ~。限定4名参加の、そのチャンスに乗れたお陰です。

今でも、アドバイスをまだ、無料で受けています。

『まだ』というのは、本来有料だからです。

私自身、プロとしてプロにはお金を払いたい。でも、まだ払えないです。

それも分かってくれていてのプレゼントサポートを受けています。

彼に、私はどうお礼をしたらいいのか?と尋ねたことがあります。

その時の、彼の答えは、、、

「成功して下さい!」

でした。

あ~~~~、やっぱりプロだわ。

彼の仕事は一人でも多くの成功ビジネスパーソンを世に産み出すこと。

感激!!

この言葉を何回も思い出そうと、満月に誓います。

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「日々多くの出会いがあっても、その中で宝石のような輝きを持った出会いは限られている。君はそのダイヤを見つけなくてはならないだろう。」

これは新規事業のために、多くの方とご縁を頂いてあたふたしている私に、パートナーが掛けてくれた言葉です。なかなかに鋭い突っ込みです!

「宝石のような出会い。。。」

私にとっては、Tさんがそうです。彼と話しているとワクワクするからです。

こんなあたふたで曖昧な私を応援してくれてありがとう=====!!!

まだ、何も還せていないけれど。。。。

いつか私は彼とテニスをすることがささやかな夢です。

人生に楽しみは多い方がよい!

ですからね、笑。

今日はTさん一人に絞って書きましたが、私の意識を変えて下さる方に昨年度は多くありました。

どれもが、満月のような輝きです。お礼がまだ、行動に移せていない方もいます。

毎日の感謝の祈りでは、その方々にも想いを込めて送っています。

届くと良いなぁ。

私と関わって下さっている方々、心広く待って頂けるとあり難いです。


新しい道具と運気アップ!

2014年04月14日 | ものづくり

新年度、春からの運気アップ!も気になりますよね?

↓山では八重桜が満開
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「験(ゲン)を担ぐ」としたら、、、私は新しい文具です。

仕事道具と言ってもいいですね。
新年に使い始めた万年筆効果は、、早速出ていますよ!(その話しはまた、今度)

皆さんは、何か揃えましたか?

私の方法を少しだけご紹介します。
まずは、新しい仕事に取り組むために、準備しておくこと。

それは、「余白をつくること」
まず最初にすべきは、「スペースをつくることです」

デスク周りや、本棚、などなど。
そして「新しいファイルやノート」を買い揃えておきます。

いつ何時の変化にも対応出来るように。
おかげ様で、新しいクライアントさんとの契約で早速、新カルテを作成。

カルテとは、一プロジェクトに1冊のノートのこと。

ホームドクターならぬホームアーキテクトが私の目指すところですから、カルテなんです。(ホワイトラインを愛用)ここに様々な打合せ記録やスケッチを残します。
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もちろん、心にも余裕を持たせましょうね。年度の変わりだからこそです!

変化に対応するには、身体と精神の安定。

私自身は、自分の脳みそ(アイデァ)と身体(図面描いたり現場に行ったり)が資本です。

ですから、人一倍気を付けています。

美しいものに囲まれるのも大事。
旬の美味しいものを頂くことも積極的に。

そして、何より、心持ちの良い方と接すること。
そのために、自分の心も綺麗に保つことでしょうか。

おおらかに振る舞っていますが、そして図々しいのがまぁ私の特徴ですが

実は、かなり臆病です(信じてもらえないかも!?)

一度手にしたものは、モノも人間関係も手放せない質です。
だからこそ、慎重になります。

実は、モノも人も仕事の内容もじっくり見極めながら進んでいます。
そのかわり、腹をくくれば、それはもう自分を信じることですから、何事もしつこいです、笑。

プライベートでは、教室で揃えて下さるというのに我がまま申して、手のサイズに合うものを東京で購入して来ました。パリージョ(カスタネット)です。(昨年から趣味のフラメンコを母の回復と共に再開しています)

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こだわったおかげで、音色が素敵。もう毎日でも触れたいくらい、ラブ。

本業優先ですから、レッスンも限られ、上達の道は遠いのですけれど、それでも、自分に納得し満足して一生使うわ~と、張り切っています。

余白+新しいものとの出会い=心の輝きと余裕をもたらす

それが、運気アップに繋がると私は信じ、実行しています。


春の気づき_仕事で大事なものとは?

2014年04月10日 | ものづくり

新年度を迎え、様々な想いが交錯する春ですね。

子どもの成長を見守りながら、親も成長させてもらっていると実感するのが新年度。

お勤めの方なら、新人さんに刺激を受けたり、移動で新しい職場で奮闘したり、といったところでしょうか。
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最近、子どもに教えられて「ハッ」としたことがあります。

子どもへの声掛けとして「大きくなったら何になるの?」というものがありますね。

聞かれた方は困惑でしょうけど、笑。

特に、「◯◯」と答えられなかった我が子が、最近は「デザイン家」になる。というのです。

多分、デザイナーと建築家のMix用語ではないかと、微笑ましいです。

私の設計の仕事に加えて「もくぴーす」=間伐材利用の新事業で、デザイン案を考えたり試したりしている姿を見てのことだと思うのです。

時々、子どもの意見も聞いたりしますから。。。

ただでさえ、図面描きで忙しいのに、別のことも始めて、子どもとの時間がますます、減る傾向にあします。

「いやぁ~、その仕事はお母さんみたいに忙しくて大変だよ。」と、つい口を付いて出ました。

その時の子どもの答えが、

「うん、分かっているよ。だけどそれは、人に信じてもらえているってことでしょう?」

と、いうのです。

そう、仕事って、人に必要とされて、信じてもらって初めて出来ること。

なかなか、分かっているなぁ、、、、。

子どものことにあまり手を掛けていないのではないか?との後ろめたさが一度に吹き飛びました!

親が、あたふたとする姿もまんざら悪くなさそうです。

と、都合良く解釈して、このまま突き進んでいこう、子どもをがっかりさせない仕事人になろうと心に誓う、2014年の春です。

140410_2 こどもの進級を機に、熊本は本妙寺(熊本城築城したお殿様、加藤清正のお墓があるところ)の論語猿(お殿様の論語を読んだとされる)を訪ねました。

頭をなでると勉強が好きななるとか!?賢くなるとか!?

子どもにも、季節の変わり目に気を引き締まて欲しいの願いも込めて。

<余談>
*facebookを始めてから、ブログの更新が滞りがちです。ごめんなさい。
日々入る皆さんの近況とメッセージのやり取りに追いついて行けないくらいです。

今年も沢山の気づきを頂いています。
感謝日記としてのブログも続けて行きたいと思います。

読者の皆様どうか引き続き、訪ねて下さいね。

それでは、温かな日射しに、心も温まりながら、環境の変化に対応して行きましょう。