せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

新月お掃除

2011年11月28日 | ワーク・ライフ・バランス

今月は、25日が新月でした。

以前もブログに書きましたが、新月には汚れを落とす力があるそうです。

本当かどうかはさておき、リズム良く(定期的に)、気持ちよく(効果的に)、住まいの手入れを行うのに、旧暦カレンダーを利用しています。

掃除するなら少しでもきれいを長持ちさせたいですものね。

浴槽、台所、トイレなどの排水溝のぬめり、カビなど、そして食器の茶渋取りを新月前後の土日で実践しています。

昨日27(日)は仕事も遊びも入れない日曜日(タイムロック!!)

というか、むしろこの2ヶ月で、やっと何もない日曜日でした。

見たい映画も、こどもの買い物も、気になる仕事もあるけれど、ぐっと我慢。

ここで片付けないと、家庭生活が崩壊して行く・・(←大げさです)

ワーキングマザーにとっては、休日が休日でないようですが、皆が実践していること(と思います)

掃除の合間にお惣菜を山盛り作ってウィークデイに備えて。

あ、でも美味しく作ってしまうと、家族がやたらと食べてしまうので、日持ちしないのが難点。

自分へのご褒美は、故郷から届いた新酒の赤ワイン(国産ボジョレーヌーボーです)
こんな日常を愛おしんで。
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テーブルクロスは秋色仕様に
(布を買って来て四週ミシン掛けしただけのリーズナブルなもの)
久しぶりにお気に入りの常滑焼きの器で頂く。

テーブル飾りも秋の色合い
こどもが散歩で拾って来た赤い実と落ち葉で。


木育(もくいく)ワークショップ

2011年11月26日 | ものづくり

神奈川県建具協同組合のMさん、神奈川県建築士会の仲間の協力を得て、横浜市内の学童クラブにて木育の初歩を行いました。

ワークショップというには、まだまだ企画としては、初期段階ですが、とても楽しいひと時でした。

実践したかった木育がこうして実を結んで、仲間、協力頂いた保護者の皆さん、参加してくれたこども達に感謝です。

木育インストラクターの講習会で、いつ、どこで、何を行うかというレポートが最後の課題でした。真っ先に建築士会の仲間とやろうとは思ったものの、企画を練る時間、材料、行う場という条件はすぐに揃うものではありません。

ただ、これまで建築士会で活動して来た延長にはあるので、一年以内にこうして願いかなったことは、うれしい限りです。

今、こども達が木の魅力に触れることは、難しくなっています。
まずは、触れること・・・ここから始めたい。

現実、建築士会の仲間を説得することさえ難しさを感じました。やるべきことなのかと疑問の声も。なんだか強引に押し切ったような、納得してくれたような(笑)

今日は、幼児も参加出来るプログラムでした。

現場から頂いたスギ丸太は、小さい子に人気で、それなりに重さはあるのに、抱きかかえて取合いになっていました。もちろん、見本として置いておいただけですよ。

小さいうちに触れる方が、より自然に見近に木のことを感じてくれると実感した一日でした。

木育の内容は建築士会に帰属するので、ここで詳しくは紹介出来ませんが、樹種当てクイズと間伐材で作ったキューブでのパズル作り。

杉の柔らかさ、匂い、木肌の感じを知ってもらうために、私がこだわったのは、サンドペーパー掛け。これを親子でやってもらうことで、より木の特徴が分かります。

お土産になるので、家に帰ってもずっと杉の温かみを感じてもらえたらいいなと思いました。

ご協力頂いた皆さん、本当にありがとう。

(写真は後日アップします)

余談
保護者としての参加でもあったので、お昼ご飯用に豚汁20人分事前に作りました。家にある大鍋ぎりぎり。会場でねぎと豆腐と味噌を足したら、溢れるほど。

こどもも手伝ってくれたので、写真をちょっとだけ紹介。

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こどもも床に足をつけて料理出来るように、収納兼ねたワゴンを引き出して、本人のマイ包丁とマイまな板で。

お~、人参のイチョウ切り。なかなか出来るようになって来たね。3歳から包丁は持たせていますが、小学生になったら任せて安心になって来たね。
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鍋を混ぜる手付きもなかなか。
熱さや重さ、適度な緊張感と達成感を感じられる料理は、子どもにとっては五感フル回転なので、台所に立たせる機会は増やしたいですね。

久しぶりに親子で過せてお互いに満足!!


こども達に励まされて

2011年11月25日 | a02監理_神奈川県S保育園新築工事

昨日は保育園の現場定例でした。

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↑外壁の下地工事に入りました

いろいろと課題も多く、毎回遅くまで打合せがかかってしまいます。

ところが、現場事務所には、なんとエールが貼ってあります!!

就学前の園児達が一生懸命に字を書いてくれました。111125

建て主さんと法人さんの計らいで、うれしい涙ものです。

こどもの環境を良くしたいという想いの原点は建築を学んでいた20歳の時。

それから、こうして少しずつ形にして行くことが出来て、本当に幸せだなぁと思います。

ある人に言われました。苦労を苦労と思わない人ですね。

そうかもしれません。やりたいこと、やってみたいことは少しも苦にならない性格。

そんな私に力を貸してくれる方々は、苦労のお裾分けがいくかもしれませんが・・・(笑)

建て主さんに。ぜひ、こども達に、ものづくりの現場をみて欲しいです。と話していたら、来てくれたそうです。

模型を使って監督さんが説明して下さったそう。忙しい中、時間を割いてくれて感謝ですね。

・・・・こども達に会いたかったなぁ。
完成したら、保育参加するのが夢ですね!


つい寒さも忘れて

2011年11月23日 | a01監理_神奈川県 横浜市S邸新築工事

昨日はS邸の現場定例でした。

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↑看板も最上部に付けてもらいました.
Y建設のKさん撮影

足場に登って、上階、外部、屋根の仕舞いを見ながら、まずは、進行状況の確認。写真に収めて行きます。

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↑棟換気の取付けを待つ状態

今回は横葺き。屋根の重ね代や金物のおさえ具合を目視確認

ここのところ、日が暮れるのが早いので、打合せ事項はちょっと待ってもらい、まず現場を確認。最初に現場からの質疑に答えていたら、あっという間に暗くなってしまいます。冬の現場は要注意なのです。

先日、スタッフを行かせたら、写真が撮れなかったと嘆いており、その辺りの段取りも指導しないといけないのか・・・うむと思った次第。

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↑サッシ廻りの防水確認

こちらから、気になってことや確認したいことを、まずは監督さんに聞き、課題をクリア。その後、監督さんの質問に答えて行きます。

同じ木造住宅と言えども、一つとして同じものはありません。毎回、アレコレ現場をみながら、どう納めて行くか説明したり、この方が納めやすいよと言う提案を受けたり、話は尽きません。

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↑前回の指摘事項、金物設置を確認

現在は、外壁の下地と断熱の準備工事中。夕方からぐっと現場は冷え込みます。

監督さんと大工さんと工事のこと、材料のことなど、話し込んでいたら、あっという間に身体も冷えて、まずいまずい。

ついつい、面白くて楽しくて、体調監理怠らないようにしないと。

いろいろとね、悩む難しいカ所もあるのですが、明るい監督さんと大工さんに、ものづくりの前向きな良い気をもらって、現場を後にしました。

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↑小屋裏は目一杯収納。落下防止どうするか、

建て主さんとも協議して手すり付けることに

余談
更に、気がつけば夕食作りのタイムリミットを過ぎているではないか~。

急ぎ歩いて、乗って(電車に)、また小走りで息切らせて帰宅する。お腹をすかせて半ばぼーっとしている子どもを横目に、急ぐからね~と猛ダッシュで準備。

食べさせて、お風呂に入れて、寝かし付けて・・・。今日一日終わった。

とほっとしたのもつかの間、帰宅したパートナーに「もしかして洗濯物干したまま?」と聞かれ、ガーン。

既に夜露が・・・。

えいっ、もう雨は振らないでしょう。
次の日のおてんとうさまに、もう一回乾かしてもらいましょ(笑)


木のこと、未来のこと

2011年11月19日 | a02監理_神奈川県S保育園新築工事

何がそんなに私を突き動かしているのだろう。

と、最近つくづく思う。

ホールが出来た次の日のこと。

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↑現場定例では足場の最上段に登り、丸太と梁の納めを確認しました。

現場で梁が組みあがりほっとして、やっとゆっくり眠れるかなと思ったが、そうは問屋が卸さない。

建築士会会議に向けて、徹夜で、(この歳になって!?) こども向け木育ワークショップの企画書を作る。

林業の川上と川下を繋ぐのが目的の「木育」(もくいく)。

木を知ってもらうこと。
木の良さを感じてもらうこと。
木を使ってもらうこと。

それが結果的に、日本の森林環境を守ることにつながる。まだまだ初歩段階だけど、士会の仲間の理解と協力を得て、実践を始めた。

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↑ホールの梁の水平を測る。やはり傾きは残っている

午後は、木造の勉強会。

木造研究の第一人者が講師。相当な眠気と戦いながら(笑)、それでも興味のあることだから、話しがスイスイ頭に入るのだから不思議。学生時代の授業でもこれほど熱中した時間はなかったのではないかしら。

そして、交流会では、参加者に報告。現場の経緯を相談して来たT大のS先生には一目散に駆け寄り「先生、出来たよ~」と撮ったビデオを見せる。「それで今日はテンションが高いの?」と言われて(ははは、実は徹夜とも言えない)「良かった」と言ってもらえて嬉しい。

私を突き動かしているもの・・・。

本当は分かっている。きっとそれは悔しさ。

一緒にものづくりを、この保育園を建てようとしていた大事な人を今夏に亡くした、悔しさ。

悲しくても、上棟するまでは絶対に泣かないと決めた。

日本の木造の未来を、こども達の未来を語っていた材木屋のTさん。

知り合ってちょうど一年で、上棟。その偶然。Tさんの材料は使えなかったけど、きっと将来、使って建てるからね。

そして、残された私に出来ること。それが何か毎日自問している。

最後までやり遂げること。
未来のために活動すること。
もっと勉強すること。

それがどんなに困難でも、きっと天国から見守ってくれていると信じて、走り続けよう。Tさんとの出会いに感謝して。

余談:辛いこと、悲しいことはブログにはなるべく書かない主義だけど、一つの心の区切りが出来たこと、助けてくれた皆に感謝して記す。8月始めに知らせを受けて以来、眠れない夜でした。未だに焼香できていないことが、切ない。

建物の完成の暁には、報告を兼ねて、その地を訪ねたい。