せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

大祓えの季節。茅の輪くぐりと健康祈願 〜今年、半年の頑張りを労って〜

2020年06月30日 | 季節感のある暮らし


6月最終日となりました。
今日は「夏越しの大祓え」

暦通り、半年の区切りですね。

本当に、数ヶ月、めまぐるしい日々でした。

自粛生活は、楽なようで、
家庭人は、むしろ忙しくなったのでは?

やることが時間差で出てくるので、
時間調整と対応に、大わらわでした。

学校が始まるって、リズムができて本当に良いです。

世の中のお母さんは、きっとそう思ってます。
送り出す心配は、もちろんありますよ。

<穢れを祓おう>

みなさん、ご近所の神社で
「茅の輪くぐり」はされましたか?

振り返りつつ、残り半年に向けての準備時期。
後半、息切れ、しないためにも、
季節の行事を取り入れてみましょう。

本日は、昨年の反省も踏まえ、
健康に過ごすために実践しています。

<「夏越しの祓え」 季節の行事は、先人の知恵>

昨年より、この季節の行事を重んじるようになりました。
ちょうどこの季節に病気をしたからですね。

この時期、自分の健康を過信しないで
免疫が落ちないよう、気をつけているところです。

昨年の様子はこちら。

今年は、最寄駅の近くに有る神社に立ち寄りました。

TOPの写真は、そちらの神社です。七夕への短冊には
「コロナ終息」を願う書き込みも多く見られました。



この行事は、半年経つと、人は穢れてくる。
それを祓おうというものです。

(汚れではありません。ケガレとは
「気が枯れる」ことを言います)

心身ともに健康に過ごすための
昔の人の知恵であり、伝統ですね。

今年は、新型肺炎のことで、より一層この
節目の行事に、興味を持たれる方、
盛大に取り組まれる神社もあろうかと思います。

神社の新緑や、整った気を感じて、ぜひ
ご自身の気を整えていただければ幸いです。

私自身、今年は、人型にも挑戦です。
古神道を教えてくださった神社にお願いしました。

人型を流すなんて、なんだか子どもじみているし
気持ち悪いかも!?なんて、昨年は躊躇しましたが、

息は= 命 ということを学び、
呼吸を整えることの延長にあるのだと、

行うことによって
自分自身の呼吸(命)を意識することを

潜在的に落とし込むことなのだと
理解できたので、やってみます。

あくまで、私自身の考えですが、
食事を見直したり、運動を始めたりと
なさる方もおられることでしょう。

お互い、後半に向けて、
健康で、気持ち良く過ごし、

第二波が来るとも言われる
疫病に打ち勝って参りましょう。

それでは、どうぞ、
みなさま 健やかに過ごされますように。。。



良き空間で、心を鎮める 〜自分のこれまでと、これからを見つめる一週間〜

2020年06月29日 | ワークライフハッピー


誕生日の週は特別ですね。
自分のために、なるべく時間を使うよう心がけた
一週間でした。(昨年の反省、免疫を落とさないためにも!)

1)まずは、健康第一。

先週は、私自身の健康診断週間。
検診を各病院で受けました。

毎年、誕生日月に、健康診断を受けることにしています。
がん検診も毎年恒例です。

もちろん、今年は気になるところはありません。

こうして、毎年のルーティンが、
自分の健康を守る一歩かなと
思ってやっています。

自分自身の体調を整えておくことが、
設計事務所経営のはじめの一歩かなと、笑。

2)自分の人生は自分で描く

そして、夜は、自分の人生目標、目的シート作り。
   
先週のブログで、マンダラートをご紹介しました。

その時には、自分の環境を取り巻く
キーワードをあげただけだったので
それぞれを、毎日、一テーマを、深掘りしてみました。

自分はどうなりたいのか、どうしたいのか。
ワークライフハッピーには何が必要で、何が不要か。。。

書いてみると、、、、
いろいろなことがリンクしており、

本当は、自分はここを大事にしたかったのではないか?
と、気づきがあったりと、面白かったですよ。

おかげさまで、
自分の軸をはっきり持つことに、つながりました。

買い物一つ、家族関係や、人間関係の付き合い方も

思考停止にならず、
悩みまくることもなく、、、なりそう!?
な予感です。

目標や目的をはっきりして、実行し
実感していくのは、これからでしょうね。

3)新しいことを始めるワクワク感を満喫。
時空を超えた、空間とともに。

そして、もう一つ。

今年一つ始めたくても、自粛生活で
できなかったことが
できるようになりました!

それは、お寺での写経と瞑想です。

瞑想は、1度、参加してとても良かったので、
ずっと、やりたかったのですが、3ヶ月お休みでした。

月に1回ですが、今月より再開。
ありがたく参加しました。

建築の中の空間を、
味わいたいという動機もあります。



換気のため、今回、全室、解放してくださり、
お庭の緑が、暗がりの中に飛び込んできて、
息を飲む美しさでした。(写真はありません)

日本の美を感じました。

副住職の誘導のお声も、優しい良い響きで、
寝落ちしそうなくらい、快適でした。
心も体も空間も!

高級リゾート地に行かずとも、
この静寂さと素晴らしい建築をご近所で味わえる幸せ

参加費は、たったの300円です。
庶民は助かります。笑。

檀家の皆さんと、歴代の住職に本当に感謝です。

そして、写経は、初めて。
般若心経を小筆で書き写します。

下書きがあるので、なぞるだけ。
簡単ですが、心を落ち着けていないと、
書って乱れるものですねぇ。

最初の方は丁寧に書いていたのに、、、だんだんと
乱れてきて、自分の集中力のなさを反省。

周りの方が、さらさらと書かれるのを目の当たりにすると
自分のトロさに嫌気がさしたり、、、
そして、なぞって、綺麗に書けたつもりになっていると、

提出で、他の方のに重ねるのですが、
前の方の字の美しさに、「ほうぅ」とうなるほど。

心願成就を書くところもあり、
もちろん、
建築の現場の安全祈願と無事の完成としました。

帰りに担当の副住職さんに、感想を話すと
「他の人と比べることはないですよ。
それが目的ではありませんから。」
と、お優しいお声かけ。

本当にそうです。そのために来ているのに。。。

自分で、自分を落としめている癖も改めましょう。
もうそろそろ、良い歳ですし、笑。

1年にお正月と、誕生日くらいは、、、
自分をみつめなおそう!

そして、自分の理想に自分を近づけていこう
そう誓った、誕生日週間です。

みなさまも、どこかで、
上手に区切り付けてくださいませね。

情報過多の、変化の激しい時代の
新生活様式として!?

心を穏やかに保つためにも。。。
良き空間で、心鎮められますように。。。


生き方をデザインする 〜マンダラートを使ってみる〜

2020年06月22日 | ワークライフハッピー


先週末6月20日は、今年、最大の吉日
「天赦日」と「一粒万倍日」が、重なる日でした。

何かを始めるのに、
とても、縁起が良い日とされています。

21日は、夏至の新月。
こちらも、新しいことを始めるのに、最適日ですね。

連日、新チャレンジに、ピッタリの日でした。

今年は、新型肺炎の影響で、予定や目標が
大きく変わってしまった方も、多いのではないでしょうか。

ここで、仕切り直しましょう!
って、自分にも言い聞かせています。

今日は、ワークライフハッピーのために
私自身が、新しく始めようとしていることを
ご紹介します。

1) 新しい出会い

久しぶりに、ワクワクしています。

コロナでの自粛解除に伴い、外出ができるから?
いえいえ、違います。

新しい思考方法に出会ったからです。
(施工方法でもございません、笑)

と、いっても、かなり遅いデビューです。

すでに、メジャーリーグで活躍中の
二刀流、大谷翔平氏は
高校一年生で出会っています。

この方法の大元は、1987発刊の「メモ学入門」
今泉 浩晃  (著)

実に33年前ではないですか!

その名も、「マンダラート」

webでの紹介はこちら。

仏教の曼荼羅とは関係なくスタートしたものの
結果的には、その言葉で認知度が広がっているようです。

人生の目標達成のための方法で、
手帳も30年も前からあるらしく
各セミナーも開催されているのですね〜。

いやいや、世間知らずでした。

ビジネスに活かす学習方法のメルマガで最近知りました。
宇都出雅巳氏に感謝!

2) コンサルタントを自分で自分に行う

なぜ、ワクワクしているのかというと、
直感的に、これはコンサルを自分で、できる!
と思ったからです。

森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクトを
進めるにあたり、

それまでの建築のものづくりだけではなく、
日本の文化や、木のこと、山のことを、
いかに本質を学び取ることができるか
と、さまざまな学習手法を学び

いかに、志を実現するか
と、目標達成のために、ビジネス手法を学び

暗中模索の中、多くのコンサルタントの方に
アドバイスをもらいました。

世間知らずな私にとっては、
いろいろな見方やご意見があり、とても為になりました。
(中には、別々の方から、真逆のものもあり、面白かったです)

一方で、結局は

思考するのも、
取捨選択するのも、
決断するのも、
行動するのも

自分なのだ

ということに、気がつかされました。

コンサルの方からよく受けた指導は、
あなたはどうしたいの?どうなりたいの?
と問われること、でした。

引き出してくれるのが、コンサルタント。
思いを聞いてくれるのが、コンサルタント。
ある程度のアドバイスと方向性の導きがコンサルタント。

そういった経験から、

今回出会った、この思考方法は、
それを、すべて、自分でできるのではないか?
と、感じたのです。

人生を重ねていくと、考えることは増え、
やりたいことも、やるべきことも増え、
どう処理していくか、日々、奮闘し

その上で、自分らしい人生をどう歩むか
ということを、常に模索するようになります。

そう、このマンダラートは、
そういった諸々のことを
問うための、ガイドなのでした。

3) 自分を改革するには、遅くも速くもない

先に紹介した
大谷翔平氏の高1で作成した目標達成のための
マンダラートは「すごい」の一言です。

野球の技術論だけではなく
人間性の形成や、運についてまで触れています。

投球で160Km/h出すのは、偶然ではなく、
必然であったということがよく分かります。

目標への緻密な努力は、見習いたいですね。


このマンダラートを読むと、
もっと早く活用できていれば、、、
などと考えてしまいます。

しかし、学びに、遅いも早いもない!
と、言い聞かせています。(人生はタイミング)

30代で、時間管理術に出会い、
バーチカル方式の手帳で
仕事と子育ての両立が叶いました。
 (=自分の秘書を得ました。)

40代で、合氣道に出会い、
心身の健康を保つことができています。
(=自分一人でも気の稽古ならできます。)

50代で、このマンダラートに出会って、
もっと豊かな、自分らしい人生をデザインすることが、
できることになる、予感です。
(60になったら、できたと言ってるかな〜)
(=自分の心強いコンサルを得ました)

この発案者がおっしゃっているのは、
自分を創っている環境を考えることが
生き方をデザインすることだと。

そこで、まずは、自分の環境を俯瞰するために
キーワードを洗い出してみました。

うむ、うむ。余白ないわね、笑。



さぁ、ここから、このキーワードをもとに

自分でどうしたいか、理想と目標を書き出し、
行動内容を書き出し、そして、実行して参りましょう。

実行すること、、、これが一番難しいのですけれどね。
(理想はいくらでも書けますものね)

難しいと、思わず、淡々とこなす。。。
で、行きたい所存です。

4) 人生の答えは一つではない。我慢しない方法。

それから、答えが一つではなくて良いという点も
欲張り人生には、気に入りました。

まだ、マンダラートには、記していませんが、
子育てが終わったら、海外旅行とか、
着物を始める、とか、やり残したことの実現とか、

メモっておいて、実行に移すタイミングをみる
という使い方もあるかもしれません。

発案者のfbに
「新しいこと始めるなら、何かを捨てなきゃね。
オーバーフローになるだけ。」とありました。

そう、何を捨てましょうか。。。笑。

捨てるも良いのですけれど、

「やりたいことが、できな〜い」と
歯がゆく思うのではなく

「いずれ、やる」の意識で、

マンダラートに、始めるタイミングを書いておく
という手もありでは、思いました。

そうすると、「我慢している」という意識が働くのではなく
「今は、タイミングではないだけ」と、
割り切って、気が楽になるはずです。

使いこなすまでには、
まだまだ時間はかかると思います。
走りながら、活用しながら、修正しながら

自分の人生をデザインしていきます!

じっくり、思考する時間を、まずは、確保ですね。
楽しみです。


オーダー手すりで、日本の木と技を使う。

2020年06月16日 | A08設計監理_東京都R店舗改修工事


↑ 写真は、試しにヒノキの色合いと、
オーダー手すり金物の相性を見ているところ

昨日の店舗改修工事の続きです。

さらに、このあと、安全対策として
階段への手すり設置も予定しています。

階段に手すりがない!?
驚きますよね。(私も驚きました)



物件を購入されて、リフォームしながら
改善していかれているので、

最初から万全な空間ではないのです。

こういうことも有ります。

店舗系は、むしろ、最初から、
条件が整う方が、珍しいかもしれません。

それが、私には好都合でした。

「手すりは、どんなものになりますか?」

と依頼主さまに聞かれて、

内心提案したいものがあったので、
思わず、ほくそ笑んだのでしょう?

「なんだか、嬉しそうですね。」

と、言われてしまいました。
(すぐに顔に出るタイプ,笑)

これまで、木手すりといえば
堅木の集成材を用いてきました。

日本の木の手すりは、
角型や平形で設置されている事例は
多々見てきました。

しかし、まるっこいもの、握り易いものは
なかなかないのです。

製作したら、高価になるかなぁ。。。と、

依頼主さまには、
なかなか提案しにくかったのですが

ぜひ、日本の木で作りたいと思っていたのでした。

内装の多摩産材(東京の木)を依頼している
東京の製材屋さんから、

「手すりの要望はよく頂くのだけれど、
まだ、作ったことがない。」とのこと。

「今回、実験的に、作るから」と、見積もりでは
リーズナブルなお値段に!

ありがたい!

早速、チャレンジです。

工事の規模が小さくても
どんな仕事でも、楽しみを見つけたい設計者。

新しいチャレンジを1個でも
させてもらえたら、嬉しいのです。

実は、困ったことに、こうなってくると
既製品の手すり受け金物では、合うものがない!?

丸型手すり用が一般的。受け金物部分が丸いのです。
今回は、平形にする必要があります。

そこで、今度は、金物を製作してもらうことに。
しかも、こちらも、既製品と変わらないお値段で!

私の日本の木のものづくりを
理解してくださっているお仲間だからこそ
のお値段です。

ありがたい!

月曜日には、サンプルが現場に届きました。


ヒノキとの相性を見てもらったら、良い感じ〜。
(最初の写真)

2期工事の手すり設置までに、
コツコツと金物を作ってくださいます。

もう感謝しかありませんね!

いつも、思うのですが、

私自身が、依頼主さまの予算や工期の制約で、
できないかなぁ〜と、
提案を諦め気味になっている時、

救世主のように周りに、助けてくれる人が現れます。

だから、ものづくりのこだわりを、
諦めてはいけない。。。

と、感じています。

無茶や、無理はご法度ですが、
皆が、やってみたい、作ってみたい

そう、思えるものを、面白がって、楽しく、
これからも、続けていきたい所存です。

コロナ対策の設計方針が決まり、いよいよ、店舗改修の工事始まる。

2020年06月15日 | A08設計監理_東京都R店舗改修工事
緊急事態宣言解除前から、
Web打合せで、ご相談に乗ってきた
コロナ対策のための店舗の改修工事

これまで、多くの方がセミナーに訪れていたため
広かった玄関ホール。
クローゼットも、たっぷりとってあった入り口です。

しかし、今後は、予約の方のみ、
店舗に上がって頂くように
営業形態を変えていかれるとのこと。
蜜を避けるためです。

今後は、セミナーは、オンライン開催だそうです。

今回の新型肺炎の世界的広がりから、
様々なことが見直されていますが、

店舗営業の運営の在り方まで、
影響を及ぼす自体となっています。

メールなどでもらっていた写真で確認していたところを
宣言解除後に、現調(現地で測定すること)し、
まずは、現況図を起こします。



対面で近づいて会計をするところには、
ガード設置など、備品対応も必須。

そして、このような事態なので、状況はどのように変化するか分かりません。
そこで、工事箇所を最小限にできるよう

当初、すべての造作家具やカウンターを
撤去したいというご要望を

「いえいえ、待って、一部再利用し、
解体を最小限にしましょう!」

と、提案させていただきました。



そうすることで、
工事金額も工期も抑えられます。

そして、それができるのも、
家具などに、無垢の木を使っていらっしゃったからこそ!
なのです。

撤去する家具の扉も木材なので、再利用します。



ここで、日本の建築に話が飛びます。

日本の古民家など、調査すると
再利用の木材が結構あります。

解体した後、木材を取っておいて、使うのです。
どこで、どう切っても、使える!!!

本物の木だからできることですね。

そう、日本のもったいない精神と物を大事にする力。

さらに、木には、、、神が宿る!?

木の主(ぬし、あるじ)が柱=神さまの単位ですからねぇ。

私自身も日本の木のものづくりに出会っていなかったら、
どんどん、壊して、どんどん造れ!派
になっていたかもしれません、笑。

そんな訳で、再利用できることが分かると
依頼主さまも、喜んでくださいました。

忙しい大工さんも数日で済みそうと、
準備する施工店さんも、ほっ。

本来なら、工事金額も、工事期間も長い方が
利益は上がるのに、、、

とにかく職方の確保が大変な、昨今ということで
むしろ、喜ばれるという矛盾。

三方良しになったかな!?

いろいろと、工事の事情も変わってきていまね。

今後も、コロナ対策、、、行っていきます。

この工事には、その他の部分の続きがあるので、
そのお話は、また、明日。