せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

経験者のアドバイスと実践で回復中。

2017年11月27日 | ワーク・ライフ・バランス

↑先々週の山の秋色、元気アップのためにも赤色を眺めて。

アクシデントから2ヶ月経って

ネガティブな事は書かない予定(笑)のブログ。
よくない出来事は、詳しく書かないでおこうと思っていました。

それでも、こうして、アクシデントに見舞われても
無事に命あることに感謝して、

本日は心配してくださっている方々への近況報告も兼ねて
みなさまから頂いたアドバイスと、実践をシェアしたいと思います。

この2ヶ月、ほぼ毎日のリハビリ等で病院通い。

コルセットを外して初めて1日過ごしてみたその日、
足の痺れが出ました、涙。

体調が、一進一退となかなか以前の体には戻らず、
歯がゆい思いもあります。

雨が降れば、やはり痛みは増しますし、
雨が降る直前は、腰の痛みで目が覚めます。

気圧の変化で、
こんなにも身体が変化するとは。。。く〜。

今回、決めたこと。

痛んでも、愚痴をこぼさない!
お相手の過失を恨まない!
無理をしない!

それでも、疲れが増してくるときは、、、

そんな誓いもどこかに飛んでしまいそうになる気持ちを
救ってくれるのが、いろいろとアドバイスくださった方の声。

最初に、いただいたのが、警察の方から

「主婦の方は、無理して動いて
後から痛みが取れないと聞きますから、最初の安静が肝心です。」

→激痛の走った掃除機かけはしばらく見送る。
家事はなるべく手抜きするか家族に助けてもらう。

病院の送迎のタクシーの運転手さんから

「冬場が痛みますから、一度良くなっても安心しないでくださいね。
1年経って、痛みが出てくることもあります。」

→身体を冷やさないように気をつける。

同じような経験のある方から

「整形外科の薬だけでは、よくならない。整骨院や整体にも通った方が良い。」

→確かに、、、薬は痛みをごまかすことはできても、根本治療ではない。
痛みが和らぐけれど、取れるわけではない。
行きつけの信頼できる整骨院にも通うことにする。
(ありがたいことに、痛みが取れます。なので、コルセットが外せたのです。)

腰痛を起こしやすい介護現場の仕事の方から

「理学療法士さんのアドバイスによれば、骨盤を前に出す動きが腰痛改善に良い。ただし、痺れがある場合にはしない。」

→調べてみると、有名な先生の実践方法がwebで見れました。
足の痺れが少ない時に、ぼちぼちと、試しています。

調べてみると、でるわでるわ、、腰痛の改善方法。
いずれ、それぞれを試してみます。ちょっと学習しました、笑。

今回、実にいろいろな先生方、
看護士さん、リハビリ担当の方、
スポーツドクターさんなど、本当にお世話になりました。

生まれて初めて大病院でのCTやMRI検査。
夜勤の方、早朝勤務の方も多くおられました。お疲れ様です。

車椅子を押してもらった時は、(椅子にサイズが合わず、足がきつかった〜)
ちょっぴり惨めな気持ちと、感謝の気持ちとが交錯し、
バリアフリーアドバイザーの仕事にも大変ためになりましたね。
(トイレの使いづらさはきつかった。手をつくところが欲しい〜)

それから、病院など様々なところで、どこに手すりがあるか、
椅子があって、靴の脱ぎ着がしやすいかなど、チェックしまくりました、笑。

保険の担当の方にも、大変お世話になりました。
まだ、示談前ですから、まだまだお世話になると思います。

ここで、感謝の気持ちを綴っておきたいです。

仕事仲間や、クライアントさんからも心配してくださるお声かけに
励ましをいただき、ありがたいことです。

それから、自分にも相手にも完璧を求めすぎないこと。
無理しないこと。相手にもさせないこと。

そんなことも学んだ出来事でした。
弱者になってみると見える世界もありますね。

これをバネに、来年は倍返しだ〜、恩のね、笑。

最後に、トラブルには巻き込まれないことが肝要ですが
避けられないものもあるのだと、分かった今回の出来事。

もし、同じような体験をされる方がおられたら、
私も経験を分かち合いたいと思います。

ここに綴ることで、気持ち新たに、また前進してまいります。
みなさま、本当に、ご理解ご協力をありがとうございます。

ものづくりのセレンディピティを楽しむ

2017年11月23日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生

↑オリジナルで創ることになった手洗器の窯入れ前の状態

本日は、ものづくりにおいての
偶然的な出来事による偶然的な出会いを生かす
デザインの仕事もまた楽し、というお話です。

毎日使うところ、非常にディテールが求められるところは
原寸大で考えます。

思考してなんとなく出てきた形を、
手を動かして、確認したり、実寸で描いてみたり。

今回は、急遽、トイレ内の手洗い鉢を製作することになりました。

↓A3サイズの紙で折ってみた


設計時には、
「できたら、創りたいね〜」とクライアントさんと相談していたものの
予算的なものや工期の関係で保留し、既製品を選んだのでした。

ところが、解体後に出てきた構造的な壁の貫部分があり、窓の高さを変更、
ちょうど既製品の手洗器の高さに窓があり、カウンターが取り付かない、ピンチ!

焼き物で考えるときは、窯元の窯入れ(焼く時期)に合わせて
寸法等を前もって伝えておかないとなりません。
だいたい半年前くらいからでしょうか。

ダメ元で、間に合うかなぁ、、、
と、先日知り合った窯場さんに相談すると、
今月中に作れれば、年内に間に合うよのご返事。

ありがたい〜。

すぐに、デザイン画を送らないとなりません。

そこで、急ぎ、先週末に休み返上で、検討したのでした。
(そんなこともあり、月曜日のブログアップ余裕なしで本日のupです)



狭いスペースでは、薄型の陶器が望まれます。
十分に手をストレスなく洗うためには、
高さ、幅、水栓との位置関係を計算しないとなりません。

やっと納まったなぁ、、と図面をクライアントさんにも見せて
OK出たところで、またまた、ピンチ!

このデザインだと型を起こしてになるので、
時間が不足するし、金額も上がるのだそう。

そこで、ロクロで製作できる形で、
これをベースに試作してみたよ、の連絡。



早い!すごい!
さらに工夫されたデザインとなってます。

セレンディピティを感じた瞬間です。

立水栓の位置とカウンターの長さに変更は出そうですが、
何とかおさまるのではないかしら?

形状変更の画像は、クライアントさんにも昨日見てもらい
「いいんじゃない!」のご返事。

またまた、ありがたい〜。

1週間ほどで、決まるとは、
皆様のご協力、決断力と行動力の賜物です。

これからも、あきらめず、手間を惜しまず、
デザインすることに取り組もうと思える瞬間です。

現場監督さんには、排水目皿を至急用意してもらうなど
こちらにもお世話になります。

お手間かけますが、宜しくお願い致します!

新月に2018年の手帳をスタート、誓いもしっかりと。

2017年11月18日 | ワーク・ライフ・バランス


本日は、旧暦で10月1日、蠍座の新月です。
新しいことを始めるのに良いタイミングです。

私は、来年の手帳と2冊使いを始めます。

これまで、2017年の手帳の後半についている
2018年の年間カレンダーに書いておいた概ねの予定を、
新しい手帳の、各日に書き込んでいきます。

真っ白な空白を埋めていくのは
ちょっとわくわくする瞬間です。

新しい文具を使い始める時って、
どうしてこんなに興奮するのでしょうね!

子どもの頃、新しもの好きの私は、何かいただいたり、買ったりすると
早速使い始めて、親から「すぐに新しいのを使うのね〜」と
半ば呆れられていました。

もちろん、古いものも引き続き愛でますが、
やはりこのウキウキ感、何かが起こる予感、、
が好きだったのではないかと、今は、自己分析できます。

自分を喜ばせる方法って、人それぞれだと思うのです。
この事は、私なりの自分を楽しませる方法でもある気がします。

小さなHAPPYが積み重なって毎日がHAPPYになっていく、、、
その実践で、気持ちの余裕も生まれます。

仕事のスケジュール管理や優先順位の整理をする
新月会議(一人会議)と、セットで、

今年の目標と、やりたかったことの
出来具合もチェックしながら、2冊を見比べます。

毎年、裏表紙に書かれている樹木の成長も、、、
私自身の成長を表してくれているようで、嬉しいですね。



このアクションプランナーの長年の愛好家は
きっと同じ思いではないかしら。

来年もわくわくの楽しい一年となるよう
今から、計画を立てながら、、、未来の自分を想像するのも楽しみですね。

それから、新月に誓う(願う)ことは叶いやすいと言います。

締め切りにはまだ日がありますが
今回は、JIAの登録建築家(いずれ国際基準で活躍できるためのもの)
の更新手続きも行うことにしました。



先日受けた建築士の定期講習の考査テストの結果も合格と来て
この修了証を、日本建築家協会に提出し、
これまでの自主学習や地域貢献などの単位(点数)も含めて、
登録建築家の更新手続きとなります。

誓約書も添付し、また次回の更新まで
たゆまなく努力していくことを誓うものです。

日々社会事情で変わる法律や助成制度、新しい技術、ものづくりの仕組み
都市のあり方や、エネルギー問題、地域おこしまで、
学ぶことは多岐にわたり、建築家の関わりも、多岐にわたります。

毎日のように講習会やセミナーの案内が各団体から送られてきて
きりのない学びの生業を選んだことを、少々後悔しそうになる情報量ですが
新し物好きが功をなし、
様々な学びの刺激を受けることが苦にならない
のだけは、まぁ、選んで正解だった職業なのかもしれません。

そこで、多岐にわたる情報のなかから、本質のもの
必要なものをチョイスする、見極め力も身につけることも、
この新月に願いましょう。

新月、満月のリズムある生活。

そして、

旧暦チェック、二十四節気を意識するお陰で
随分と体調を崩すのが減りました。

これからも、この流れを大事にしたいものです。

旧暦の10月は季節で冬。いよいよ、寒くなってきますね。
防寒も忘れずに、体調管理を油断せずに、過ごして参りましょう。


森林楽の講座ご参加の皆様、ありがとうございました。

2017年11月13日 | 森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト

蜩釜より熊本市内方面を眺める

お陰様でこの11月はウィークデイは建築のライスワーク
週末は、森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクトのライトワークで
充実した日々を送らせていただいております。

ありがとうございます。


体調を気遣ってくださる皆様が、椅子を用意してくださったり
車に乗せてくださったりするお陰もあり、
出かけていくことができます。

11月4日開催された熊本県御船町蜩釜での
「森林楽」〜森と木と住まい〜講座では、
森と樹と暮らしを繋ぐコミュニティラボ代表として、
川上と川下をつなぐ話をさせていただきました。


林業家の方とのコラボで、前半は伐採作業の見学


途中、樹種当てクイズ、


そして、建築の事例紹介では、
MKデザインスタジオ一級建築士事務所として
国産木材活用事例をご紹介しました。

聴いてくださったみなさま、
誠にありがとうございました!!

最初の林業家の素晴らしい技には、簡単の声があがりました。


これだけ手間をかけても、
スギ一本の市場に出す価格を聞かれた時は
皆さんが絶句。安スギる〜と。そう、そこを何とかしたい私たち!

美味しいシシ鍋も、いただき森の恵みに感謝しつつ、
そして、マイボードを手に
実際、木に触れた皆さんの笑顔は最高でしたね〜。

設計の活用事例を見ていただいて
実際に日本の木を使いたいという
思いを強くしてくださった皆様。

本当にありがとうございます。

山とユーザーの皆さんを繋ぐ一助になれたのなら
嬉しいです。

ブログでの紹介が遅くなりましたが、当日の夜は満月。


感謝祈りでは、スタッフとしてお手伝いいただいた皆様と、

企画、運営の森林楽の皆様にも、このような機会を与えて
くださったことに本当に感謝した次第です。

まだまだ講座は続きます。

住まいだけではなく、アクセサリーや、食、様々な方が講師の
熊本の「森と暮らしの学校_森林楽」これからも森と皆様を繋ぐ活動を
広めてまいります!!

これからにも、ご期待下さい。
*一部の写真は、森林楽のfbより掲載させていただきました。


手間のかかった北山杉の美しさ_活かす施工の技にも感謝!

2017年11月09日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生



伝統構法の住まい再生現場に
北山杉の丸太がやってまいりました。

「天然乾燥の丸太ならコレ」と現場が用意してくれました。
実際の乾燥方法は、天日と機械の併用のようです。

刻みも終えて、


昨日の現場では、
軒裏にちゃんと取り付いておりました。


今回、下屋の先端を支えているのが丸太だったため、
繋ぐ部分は、丸太にしてもらったのです。

もともと北山杉は内部の床柱に使用するものです。
外部使用はどうなのか?
一抹の不安も、、、。

何せ、赤身(腐りにくい部分)よりも白太が多い。
しかしながら、組合のHPで紹介されていた内容は、
強度は通常の丸太よりあるというものでした。
リンク先
http://www.kyotokitayamamaruta.com/history/

それならば、良しとしましょうか。

通常は、施工者から相談→監理者が確認→依頼主に承認→取り寄せ
の順番なのですが、

何せ私が1ヶ月ほど現場に行けなかったので、
まぁこの材なら問題なしでしょうと、
監督さんが判断してくれたようです。

ありがたスギます。

依頼主さんにも説明して、了解をもらいました。

早速出来上がったのがこちら。


天井の補修部分もバッチリですね!
大工さんの技に、思わず見とれてしまいます。

軒裏の黒っぽい部分が、以前の木と丸太
白い部分が今回の軒裏。丸太もつやつやと馴染んでおります。

依頼主さんも満足してくださっているご様子の
昨日の現場定例でした。

いよいよ、仕上げに向かっている現場です。
電気の配線も検討中。

昔ながらの造りでも、現代の生活に電気は欠かせず
配線ルートの確保や、コンセントBOXの位置は悩ましいもの。

露出に成る部分は、なるべく木の色わせにしようと
電気屋さんが、茶色のボックスを提案くださってます。



床下の構造と仕上げの隙間に配線くださったり
天井懐を下げて、ルートを確保したりと

細かいところまで、打ち合わせながら、手を動かしてくださる
皆様には、感謝です。

電気担当の方は大柄なのですが、床下での作業もいとわず
本当にありがたいです。

これからも、事故のないように進んで参りますように、
職人さん方の安全を祈願して。