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この秋、森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクトの一環で
シカの親子が主人公の環境絵本を作りました。
森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクトのfacebookを
見てくださっている方はすでにご存知かと思います。
テーマは、共想の社会
育ったスギは適正に使い、森は生き物の棲める多様性のある場所へ
競争ではなく、「共想の社会」を目指す森と樹と暮らしを繋ぐ物語です。
なぜ、環境絵本をつくったのか。。。
それは、あとがきにも詳しく載せていますが、
日本の国土で起きている農林地のシカ被害が、
待った無しの問題だと考えているからです。
さらに、国の政策だけに、本当に頼っていいのか?
疑問も持っているからです。
『植えない森』
それは一つのアンチテーゼ。
スギを植え続け、多様な山を人間の都合で変えていった
植林優先へのアンチテーゼです。
植林は必要。しかし、ただ植えれば良いというものではない。
そのことに、いったい誰が警鐘を鳴らしているでしょうか?
政治、自治体、森林組合、
その多くが、昭和の時代から変わっていない印象です。
環境も経済も変わったのに、何も変わらない取り組みに危機感がとても強いのです。
当事者ではない私自身ですが、知ってしまった問題。
なんとかしなくてはならないと思う課題に、
環境絵本という切り口で取り組んでみました。
答えがすぐに出る問題ではありませんが、国民の一人一人が
知る権利と考える義務があると考えます。
なぜ、今日ここに記したのかというと、
先週の日経新聞の連載「親子スクール_理化学」に
シカの問題が掲載されていたからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/6a/f87b891fff9da08dcd3cb5dfc849e93f.jpg)
とうとう、来たか!という感じでした。
その記事の内容には、、、、
林業との関係は書かれておらず、狩猟の必要性が書かれていました。
私の恐れていたことはまさにこれです。
一方的な見方。
増えたから、殺すの論理。
このことを、子どもたちに植え付けていいのでしょうか?
狩猟の詳しい本には、シカ一頭に4000円の奨励金を出す自治体もあると書かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/8b/c5940c130b967ef5416add2dbb5934fc.jpg)
狩猟も必要。猟師さんを私は尊敬しているくらいです。
しかし、一方で本当の原因を解決していかなくてはなりません。
山の環境を適正にすることは、水を守ることであり、命を守ることです。
大変に難しい課題です。
それでも、人間が蒔いた種なのですから、
刈り取らなくてはならないと思います。
人間の生活、という自分中心の一方的な見方だけではなく、
地球上の暮らし、という視点で物事を考えたいものです。
絵本を読んでみたいという方は、コメント欄、もしくは
当事務所のHPより、ご連絡ください。