建築設計とは、いろいろな設計基準や指針に振り回される!?稼業です。
特に新しい制度や解釈が曖昧なものに付いては。
建築の世界とは、実に曖昧なのです。
法律にしても「解釈」で成り立っています。
どうして、そのようなことになるかと言うと、、、、
住宅にしても、施設にしても「固有のものである」からなんですね。
「個別性が高い」からとも言えます。
注文住宅の場合、型式認定を取って毎回同じようなものをつくるハウスメーカーとは違って、微妙な差異をこと細かく噛み砕いて行って、ベストな答えを見つけないとならない訳です。そこが醍醐味ですね!
今回、かながわ県産木材を使う助成金を受けるのに、長期優良住宅の審査を通そうとしています。
その事前相談と内容確認に構造担当と昨日審査機関を訪ねました。
通常は待たされたり、担当者が不在だったりするので、事前に確認したところ、今日来て下さい!とのこと、大急ぎで構造設計担当と伺いました。
先方の都合に合わせたお陰で、必要資料もご用意下さり、確認したかった内容も聞けて、ほっ。
これで、後は着々と手続き図面や書類を整えるだけで良さそうです。
といっても、その書類の中身が、諸々と手間なので、どのように分かりやすく表現するかなど細かいご指導も頂き、有り難かったです。
そして、以前の担当の方では解釈して下さらなかった木製玄関が認めてもらえそうで、本当に嬉しいです。
「木の持つ良さ」=熱伝導率が低い、つまりアルミの玄関より材料を計算すれば、省エネになると言う部分「実験していないと評価出来ない」と門前払いを食らった過去から、大いなる進歩!
木を使うことが、こうして少しづつ実現出来ることが嬉しいですね。ただし、省エネ法もまた法律が変わるので、この解釈もあと僅かの期間か!?
チャンスを生かしつつ、本来の意味でちゃんと木を使う設計施工をして行きたいものです。