せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

インテリアの選定

2007年09月15日 | デザイン

インテリアの色や素材を選ぶ時、気を付けていること。それは光源に寄って変わる見え方を確認すること。陽の光では艶があるように見えても、蛍光灯の下ではくすんだり、白熱色の下では色が飛んでしまったり。少なくとも、日光、蛍光灯、白熱灯の見え方の中で比較検討することにしている。特にカタログの色と実物の色は変わってくるため、可能な限りサンプルを取り寄せる。それが無理な場合には、ショールームや実際の事例を紹介してもらって確認に行く。そうすることによって、全体のイメージがまとまってくる。うまく行った時には、もうこれしかないという組み合わせが出来上がる。
070915jpg (床壁の色に合わせて、家具やカーテンを選定中。それぞれの組み合わせのイメージを言葉にして付箋を貼っている様子)

しかし、今度はそれを依頼主にどう伝えていくかなのだが、感覚に寄るところも大きく、なかなかすんなりと理解してもらうのは難しい。イメージ写真、言葉による表現、サンプルの提示など、いろいろと工夫するのだが、最後はやはり設計者の「感覚の自信」を伝えることだろうか。こちらは幾度となく繰り返している作業でも、相手にとっては依頼は初めて。どこまで任せていいのかという不安感を拭えるよう、日々情報の収集と感覚を研ぎすましておくことが大事と考えている。


全国大会

2007年09月11日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

去る9月8日に北海道の十勝帯広で建築士の全国大会が開催された。私たちの部会の活動が関東甲信越ブロック代表に選ばれたため、青年建築士の活動報告を発表すると共にパネルディスカッションに参加するというのが目的であった。台風のため飛行機の欠航が相次ぐ中、予約しておいた便は飛び、前日のリハにも間に合うという幸運。
01 02 当日は晴天。無事役目を終え、北海道観光と行きたいところ、私たちは働くマザー建築士ということもあり、「小樽だ、富良野だ」という声を尻目に最終便でとんぼ返り。最後まで残った同じ士会の運営委員から活動紹介を展示したブースが準優勝だったと、うれしいニュースを受けたのは戻ってからという有様だったが、全国の活動の様子や十勝の空気をしばし味わっただけでも幸せよねと、送り出してくれた家族や仲間達に感謝!と参加者で確認し合ったのだった。


稲穂は垂れて

2007年09月06日 | a07監理_滋賀県 東近江市M邸新築工事

早くも田圃では稲穂の刈入れが始まっていた。
現場の方は、やや工程は遅れているものの順調というところか。外壁が張られてくると、完成の姿がほぼ目に浮かんでくる。今回はクールな外観だが、アクセントの斜め木手摺が入ったら少し柔らかい表情になるのではと思っている。内部では大工さんが断熱材を敷き詰めていた。今回採用したのは、ポリエステル繊維のアレルギーフリーの断熱材。
Photo_17 Photo_18 小さいお子さんがいらっしゃるということもあるが、施工者にとっても負担のかからない健康志向の材料だ。これまで採用してきた羊毛の断熱材よりはやや施工性が良さそうと現場を見ながら思う。外壁は通気工法を採用しているので、室内はそれほど高温でないが、断熱材を設置した後の室温の変化にも期待している。