せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

高知県産材の見学会

2010年11月14日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

神奈川県建築士会で定期的に開催している木造塾に参加。
昨日は、高知県産材を使った現場見学会。

実際の木を眺めながら「土佐の木で街に森を作ろう」という取り組みの紹介を聴くもの。私たちも県産材の活用を考えよう、広くは日本の木を活用して行こうという勉強会だ。

↓枠も高知県産材。上小節を採用だそう
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高知県の注目すべき点は、行政の後押しがとても強いということ。
関東へ搬入する際の拠点への助成や、活用者への助成もある。

公と民がタッグをうまく組んでいる例として紹介された。
材もなかなな素晴らしく、使ってみたいと思う。

↓森林面積の広さをアピールするスライド
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高知県は東側はスギが、西側(四万十川)はヒノキが良い材料の産地だそう。
土佐漆喰と土佐和紙もぜひにと勧められる。

実際に、土佐和紙は採用しているし、依頼者さんからは四万十ヒノキの家具にしたいという話も出ており、また設計中の住まいにあらわしで使えるスギを探していたので、今日の情報収集はダイレクトに役立ちそうだ。

大河ドラマの龍馬伝が終わっても、高知とは今後もご縁がありそうな予感。
ちょっと忙しいので、見学をあきらめようかとも考えたが、やっぱり行って良かった。

最後におまけ。
見学会場は、以前住んでいた地域。時間が許せば友人に声かけて会いたいところをぐっと我慢して帰路に。(家庭があるとなかなか夜遊び出来ないですね~精神的にも)

その途中、なんと知り合いに偶然遭遇。お~何年振り?と実に8年振り。覚えていてくれたことにも感動しながら・・・(嬉しかったです!!)
数秒の会話の中に、また会う約束もしたりして。

行動すると、ハッピーも広がるなぁと、公私ともに嬉しい土曜日でした。


発達障害の環境整備(基礎編)

2010年11月09日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

これほどに分かりやすい研修会もない。(週末に開催)

素晴らしい先生に巡り会えたと思う。

医学的なことは建築系の人間にとって、難しいという先入観があるが、今回払拭して下さった。

研修会の前に、基礎的な知識を得ようと用語を調べたり、本を読んだり、そして自閉症を扱った映画「レインマン」なども見たりして、イメージを膨らませておいた。

でもやっぱり、今日の研修会が一番収穫が多かった。

具体的な事例と、今後の課題と、そして建築士に出来る環境づくりのヒントまで多岐に渡るお話を、初心者にも分かりやすく説明頂き、そして意見交換が出来た。

ぜひ、これからも一緒に検討して行きましょう!と打ち上げで盛り上がる。

いつものクセで、ついつい熱く語ったり、あ~して欲しい、こうしたらもっと良くなるなど生意気ことも申しました。先生ごめんなさい(反省)

この仲間の情熱を良い方向に社会に還元出来ますように!!


木づかい会議

2010年11月08日 | ものづくり

先日、「木づかい会議」なるものに参加。

木育(もくいく)を勉強した際にいろいろな活動があることを知り、いざ情報収集と、本当の意味で、日本の環境問題を考える視点を得に、東大の会議室まで出向く。

うんうん、問題も課題も山積み。さてそれをどこから紐解くのか・・・。

様々な活動や取り組みの紹介を聞きながら、自分自身で出来ることを思案する。

実際に、木造の住まいを設計出来る『担い手がいない!』とおっしゃる先生。

そうなんです。建築学科では、ほとんど木のこと、そして木造を勉強しない現実。

だから今こうして勉強している次第。
↓会議室はもちろん木造
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最近、学生さんに見せてもらった図面は、大開口の窓。聞くと木造で建てるつもりで描いたという。これではRC造の壁式だ。在来木造では建たない構造。

もしやと思い、木造を大学で勉強した?と尋ねると、ほとんどしていないという。
やっぱりねぇ。

実際に独立して住まいを手がけることになると、まずは木造。なのにその担い手を育てていない建築の教育。これは、大学教育の中で、木造を切捨てて来た経緯があると、耐震講習会でも聞き、この会議の場でも聞く。

そう、先生も建築学科ではなく、農学部の先生でした!

これは俄然、やる気が出ますねぇ。

しばらくこの農学部に通いたいなぁ。(木造のバーもあるし!?)


最新デザインに触れて

2010年11月05日 | デザイン

これは何でしょうか?ただの紙。
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実際は、こうして四角形に近いかたちで運ぶらしい。
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組み立ててみると、イスの出来上がり。
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TOKYOデザイナーズウィークで見つけた、なかなかGoodなもの。

外国のデザイナーによるのですが、折り紙がヒントになっており、学生の時のアイデァが商品化されたとか。実際に子どもでも折れました。

これは、ミニモデル。実際の製品は6色展開、価格15,000円で販売予定出そう。

軽いし、かさばらないので、会議場によいなぁ。濡れてもOKなら外部に使えるし、屋外イベントにはモッテコイ。それにしては価格も抑えめで、これは便利!とつい仕事での採用を考えてしまう。

TOKYOデザイナーズウィークでは、最新のトレンドの一部や、学生さんのアイデァ、または、建築に関連するもの、これからの様々なデザインが世界から日本から集結することに、なっている。

まぁ、子どもでも楽しめるかなぁ、と招待券を頂いたことを良いことに、祝日に出かけた。

久しぶりに足を運んだら、ほぼ学生の祭典と化した印象の強いTOKYOデザイナーズウィークであった。スポンサーも学生向け商売の企業だったりして、妙に納得。

先のものは、その中でも目に留まったもの。

あとは、廃材利用のマテリアルに興味が湧く。しかしながら、質問すると燃えやすいそうで建材には出来ないとか。

情報収集とデザイン情熱には触れられたが、建築部分は残念ながら少なめ。

やっぱり、ベネチァビエンナーレのようにはいかないなぁ。ああ、外(外国)に出たいなぁ。そのうち。そのうちと。


笑いの中で

2010年11月01日 | 事前相談・事前調査

昨日は、住まいの設計打合せに伺わせてもらう。

お子さんがいらっしゃるのだが、打合せの間、一人で遊んでいてくれてとても助かる。

ご夫婦と一緒に話をするのだが、お子さんが小さいと、経験的にどちらか一方の大人はお子さんの相手にとられて、なかなか話しが聞けなかった~、となることも多い。

設計の打合せと言っても、話は多岐に渡るので、世間話のようになって来る時がある。

それがまた楽しいひと時なのだ。一方、待たされている方としては面白くない、はず。

早く終わらないとお子さんに悪いなぁと思いながら、、、両親が打合せを必要としていることを、心得ている様子の彼に、大人も少し甘えながら話しを進める。

そして、私たちから笑い声が出た時、すかさず、話しが違っていない?と遊んでいた彼からの指摘。

ええっ!! 話しの内容は分からなくても、それが本題なのか、ちょっとずれた話しなのか、ちゃ~んと分かっているのだった。

子どもってすごいなぁ・・・。

こうやって、大人というものを見定めて行くのかもしれない。

話しが盛り上がるのは良いけど、脱線はなるべくないようにするね!

いつも、打合せの間、邪魔をしないように、してくれて本当にありがとう!

親孝行のお子さんに感謝して。