うれしいニュース!先日着工した現場に檜と杉の柱が届いた。これは、県産木材の活用が目的で地元の推進協議会が一般公募し、当選すれば建て主にプレゼントするというもの。条件は同じ数量の県産材を使用することなどいくつかあるが、こうしたプレゼントは建て主、施工者ともモチベーションがあがって、大変良い出来事。もちろん、設計者としても大変ありがたいもの。芯持ち材のしかも120角。今では大変グレードが高い材料だ。住宅メーカー等はコストダウンのため集成材の柱等を多用している。最近はこういった柱を使うケースが本当に少なくなっているようで、前月の応募者は全員当選したそうだ。
(写真は施工者提供)
地場の食べ物がそこに住む人の体にとっていいように(地場地消)、その地の気候風土で育った樹木は、家を建てるには一番適している。暑さ寒さに耐えて来た樹木は家を建ててもその気候に耐える能力があり、家の寿命を全うしてくれる。樹木は育ってきた年齢だけ切り取られた後も生きると言われている。樹齢50年なら50年。100年なら100年。いい家になりそうな予感がしている。
今日は芒種。自分への種まきを何かしましたか?
二十四節気の節目は生活の節目と考えています。
ちょっと自分を振り返るきっかけにいいですね。
明日の地鎮祭に向けて奉献酒を購入。
良い天気に恵まれる今の季節はまさに鍬入れにはもってこいかと、、。日取りがいいようです。
昨日、坂茂氏設計の紙の建築の空間を感じてみたくてノマディック(放浪する)美術館に足を運ぶ。紙の柱は強度的に太くなるという。これまでメディアでしか見たことがなく、果たして美しいのか?とやや疑問も感じていたのだが、実際に観てその空間に身を置いてみると、太さはかえって厳かな感じを出しているようにさえ感じた。柱と梁の組み合う部分に照明も当たり、神々しさを十分に演出。展示作品の写真の持つイメージとぴったりとマッチングしているのはさすが。建築雑誌によれば、仮設建築物とはいえ、一つ一つ部材の長さやボルトも違い組み立ては難航したらしい。予算もかかっている。紙の柱の搬入が天気次第ということも。日本でのオープンが梅雨の天気の良いこの時期というのはその為か?!
展示作品はグレゴリー・コルベール氏の動物と人のコラボレーションの写真であったがその印刷も和紙に。写真集の装丁もナポレオンの結婚式の招待状に使った紙だとかで、非常に紙にこだわっているようだった。「紙」へのこだわりが今回のプロジェクトのキーワードの一つだったのであろう。