せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

梅雨の合間に

2007年06月15日 | 季節感のある暮らし

今日はとてもいい天気。まるで梅雨明けのよう。こんな日は外でランチ。といっても第二のリビングとでも言うべきウッドデッキの上で手作りサンドイッチと共に。今日はプレゼの締め切り日。時間がない時に限って手の込んだ料理を作ってしまいがち。(これって現実逃避?!)「快適な生活してないと快適な住まいは提案出来ないわ、、」と自分に言い訳しつつ鼻歌まじりに出来たサンドイッチ。やっぱり外で食べると美味しい。070615_2
外のリビングがいい点は、忙しくて家の中が少々散らかっていても気にせずリラックス出来るところ。ただし、洗濯物を干す場所は別に確保しないと難しいけれども。
気分もリフレッシュして、さぁ午後もがんばろー!!


県産木材活用

2007年06月14日 | a07監理_滋賀県 東近江市M邸新築工事

うれしいニュース!先日着工した現場に檜と杉の柱が届いた。これは、県産木材の活用が目的で地元の推進協議会が一般公募し、当選すれば建て主にプレゼントするというもの。条件は同じ数量の県産材を使用することなどいくつかあるが、こうしたプレゼントは建て主、施工者ともモチベーションがあがって、大変良い出来事。もちろん、設計者としても大変ありがたいもの。芯持ち材のしかも120角。今では大変グレードが高い材料だ。住宅メーカー等はコストダウンのため集成材の柱等を多用している。最近はこういった柱を使うケースが本当に少なくなっているようで、前月の応募者は全員当選したそうだ。
Dscf2997 Dscf2998 (写真は施工者提供)

地場の食べ物がそこに住む人の体にとっていいように(地場地消)、その地の気候風土で育った樹木は、家を建てるには一番適している。暑さ寒さに耐えて来た樹木は家を建ててもその気候に耐える能力があり、家の寿命を全うしてくれる。樹木は育ってきた年齢だけ切り取られた後も生きると言われている。樹齢50年なら50年。100年なら100年。いい家になりそうな予感がしている。


地鎮祭

2007年06月08日 | a07監理_滋賀県 東近江市M邸新築工事

昨日、地鎮祭が滞りなく執り行われた。建て主の知り合いの神主さんということもあり、アットホームな雰囲気の中、祝詞をあげてもらった。建て主は小さなお子さんがいらっしゃるが、鍬入れやお米をまいたり一緒に参加してもらい、多いに楽しんでもらった。神主さんの着物姿に私も着物でと甚平に着替えてきたおちびちゃん。こどもは祭り事の雰囲気をよく察するものですね。
Img_0020 Img_0043 さて、確認申請も降りいよいよ着工を迎えた現場。これからの工事の安全を祈願すると同時に現場監理に向けて気持ちも引き締まる地鎮祭でした。


芒種

2007年06月06日 | 季節感のある暮らし

今日は芒種。自分への種まきを何かしましたか?
二十四節気の節目は生活の節目と考えています。
ちょっと自分を振り返るきっかけにいいですね。
明日の地鎮祭に向けて奉献酒を購入。
良い天気に恵まれる今の季節はまさに鍬入れにはもってこいかと、、。日取りがいいようです。


ノマディック美術館

2007年06月04日 | アート・文化

昨日、坂茂氏設計の紙の建築の空間を感じてみたくてノマディック(放浪する)美術館に足を運ぶ。紙の柱は強度的に太くなるという。これまでメディアでしか見たことがなく、果たして美しいのか?とやや疑問も感じていたのだが、実際に観てその空間に身を置いてみると、太さはかえって厳かな感じを出しているようにさえ感じた。柱と梁の組み合う部分に照明も当たり、神々しさを十分に演出。展示作品の写真の持つイメージとぴったりとマッチングしているのはさすが。建築雑誌によれば、仮設建築物とはいえ、一つ一つ部材の長さやボルトも違い組み立ては難航したらしい。予算もかかっている。紙の柱の搬入が天気次第ということも。日本でのオープンが梅雨の天気の良いこの時期というのはその為か?!Img_0009_1
Img_0011 展示作品はグレゴリー・コルベール氏の動物と人のコラボレーションの写真であったがその印刷も和紙に。写真集の装丁もナポレオンの結婚式の招待状に使った紙だとかで、非常に紙にこだわっているようだった。「紙」へのこだわりが今回のプロジェクトのキーワードの一つだったのであろう。