せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

住みながらの工事

2013年06月27日 | A03監理_神奈川県 横浜市O邸改修工事

今回は、住みながらの改修工事です。

職人さんと住み手の連携が肝要です。

家具や荷物を動かしながら、一部屋ずつ工事を行なって行きます。

それでも、工事の作業スペースが必要ですから、なかなかに大変な部分もあります。

住みながらというのは、本当に神経を使いますが、それでも、ペットを飼っている、学校がある。など、ご家族の事情に合せての、工事の仕方も検討しないとなりません。

日中居られる方は、逆に工事がしにくいというのもあり、一時ホテル住まいをなさる方も居られます。

建替えの場合は、仮住まいを確保しますが、改修工事の場合には、どうするか、、、その辺りは工事する側と工事される側の同意と協力を得ながらになりますね。

今回頼んだ工務店さんは、大工さんがとても丁寧な方なので、家の中をひどく汚したり、道具をぶちまけたりなどということは一切ないので、安心して任せています。

それでも、気を遣って下さる分、現場監理に伺うと、工期が遅れていました。

そこで、改修工事の内容を一部見直したり、依頼主様に変更をお願いしたり、昨日は次の一手を考えさせられる現場監理でした。

柔軟に対応下さる住み手の方と、施工の方に感謝して!



周りに感謝して

2013年06月27日 | オープンデスク、設計演習、共に学ぶ

今回の出張の目的は3つ。

1)仕事、現場の監理、見学会開催など。

2)これまでと違う分野の方に多くお会いする。多くの方とお会いして今取り組んでいることを説明し、共感してもらったり意見をもらう。

3)家族、友人になるべくあって話をする。

です。

お陰さまで今のところ、順調です。

また予定していなかった流れも出来て、沢山のご縁を頂いています。

昨夜は、ちょっと早めの誕生日お祝いを家族にしてもらいました。

久しぶりの日本酒生酒です。(←本当は大好き、控えているだけ、笑)

友人にも、初めての方にも臆せず、自分の夢を語ったり出来るのも、家族のお陰ですね。「ひとりではないよ。誰かと繋がっている」という感覚は、人を強くします。

家族がまだ居られない方は、いつか出会う家族。この世に必ず存在すると言われるもうひとりの自分に意識を向けると良いのではないかと思います。

孤独感の強い時は、私はもうひとりの自分に話しかけたりしてます。内なる自分ってやつかもしれません。

私など、夢のことをしたり、チャレンジしたいことがあって家族に話しても大反対を受けるという人生を長~く生きてます。(建築をやることだって、最初から賛成してもらった訳ではない。)

なので、無理して皆の応援を得なくちゃ!と焦る訳ではなく、やって行くうちに、「あ~、やりたいのね。何だか生き生きしているから応援するわ。」と周りに思ってもらう流れが、自然で良いなと思えるようになって来ました。

それに、人って思った以上に支えられているものです。

一人暮らしでも、会社で孤独な仕事でも、お友達とうまく行かない時だって、生きているというだけで、大地と大空と海あっての人間という生き物。

都市にいると、忘れがちですが(人間は何でも出来る錯覚に陥りそう)熊本に居ると凄く実感。なので、横浜に居ても、感謝!感謝!の気持ちを忘れないように心がけています。





毎日新しい出会い

2013年06月26日 | まちづくり

建築の設計の仕事は、多くの方と出会い、協力頂く仕事です。

同業の方との交流はどんどん広がります。

一方で、まったくの異文化、別の業種の方との交流は、自分から動かないと出会いがありません。

友人知人の紹介で、輪が広がることも、もちろんあります。

私が今、求めているのは、志しを同じくする仲間です。

何か起こしたい!チャレンジしたい!夢がある!

という方々と出会いました。

そう、日曜日の満月という良い日なので、思い切って申し込んだ人生哲学のセミナー会場で。

この一年程温めて来た、森と樹と建築に関するアイデァや問題意識を行動に移す時と、6月の新月から一気に人と会うことを加速させています。

もう遠慮はしている場合ではない!と。

会場で出会った私のグループワークの仲間4人ともが全員、自分の夢を持っていました。

そして、私のキーワード、建築と木とこども、発達障害の環境整備に、まさに当てはまる!

鳥肌物ですね~。

迷わずリーダーを決める時に手を挙げていました。これからメンバーの夢を後押しする私の持てるアイデァと情熱を注いで行きたいと、月夜に(曇って見えなかったけど)誓いました!

昨晩や今晩の方が月は見えている関東です。

追伸:そのセミナー会場で学んだことを生かし、早速明日も志しを同じくする素敵な方を見つけたので会いに行って来ます。現場に行く前にちょうどアポが良い時間に取れました。

最近、気に入っている言葉「人生にはチャレンジとトピックしかない!」

そう、「課題」と考えるから難しいのであって、「チャレンジ」と思うとワクワクして来るから不思議です。


まちづくりは学校から

2013年06月23日 | まちづくり

続きです。

素晴らしい点
1)障害の違うこども達の交流がとても自然に行われていること。

肢体の子のホームルームの司会を知的のこどもが担っているなどのエピソードも。
運動会の時の助け合いも素晴らしかったそうです。

2)元の施設の特徴を最大限活かしていること。

両サイドに教室があった形式だったために、廊下が広く車いすが通るにはぴったり!教室の大きさでトイレを作っているために、ゆとりが出来ており使いやすい。

↓トイレもひと教室分のスペースで納めているので広々として使い勝手が良い。ただ、まだ男女別れていないのが現実。これは分けて行きたい今後の課題。

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もちろん、プレイルームに余計な構造上の柱があったり、完璧という訳にはいきません。それでも、この施設活用が、地域の活性化に繋がっていることは間違いありません。

パン工房は営業許可も得て、隣接するコミュニティハウスで販売し地域交流も活発。次はカフェを作ろうという意気込み。

地域で子育てしているという温かな雰囲気を多いに感じられる場所でした。

今、熊本でも過疎化対策をどうするか?という厳しい局面を迎えています。

この地域も高齢化での小学校の統廃合が背景にあります。

この人と、教育と、循環する仕組みをぜひ、世の中に発信して行きたいと思いました。良いシステムに会うとすぐ、本にしたい!と思ってしまう今日この頃。

今は、ネタを沢山集めています。アイデァは実現します。(←最近の柿本の誓い)

話がそれましたが、この見学会で得たのは、障害と建築という視点だけではなく、まちと学校のありかたです。

過疎化対策は、こどもが地域から愛を持って育てられているという実感が得られれば、こどもは故郷に帰って来るということです。

この地域の高齢化が進むマンションも、子ども世帯が結婚して戻って来ている。先生の教え子が帰って来ている。というお話を伺い、人、自然、施設の3点セットの良い環境には、人は集まるという確信を得ました。

この3つのキーワード、さまざまなまちづくりに生かしたいと思います。


実現は想いと志しから

2013年06月23日 | ものづくり

昨日は、「発達障害の生活環境を考える会」のメンバーと、こども環境学会からの一般参加者で、横浜市の特別支援学校を訪ねました。

肢体不自由な方の小学校と知的障害の高等部が一つの建築物に入っています。

元々は小学校の建物、そこを改修して、新築工事ならば倍はかかったであろう費用を抑えて実現。そこには関わった方の陰のご苦労が垣間見えました。

知的と肢体は分けるのが一般的だったこれまでの施設にはない、新しい取り組み。知的障害の方の社会性、就労力を身につけるための強いコンセプトに基づいた教育プログラムなど、素晴らしい取り組みでした。

そこには、先生方の熱い想いがありました。

研究会で5つめの学校訪問でしたが、どこの先生方も、教育のこと、建築のこと、プログラムのこと等、熱~く語られるのに、こちらが圧倒される程です。

やはり、想いと信念ですね!世の中を動かすのは。

続く、、。

↓パーティションで区切って、両部門の職員室が向かい合わせ。情報交換、互いの連携が出来て良い間取りです。

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