せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

季節の節目にリニューアルオープンできることに感謝して

2019年02月04日 | A07設計_熊本県P店舗

本日は、「立春」。
暦どおり暖かな気候となってまいりました。

熊本では、梅も咲き誇り、春の訪れにワクワクする季節です。
そんな節目の昨日、「節分」には、

美容室の内装木質化の工事も終わり、
無事にリニューアルオープンを迎えることができました!



関係者のみなさまに感謝すると共に
依頼主さまの頑張りに敬意を表したいと思います。

↓工事や木材の関係者の皆様と記念撮影


↓熊本の山と人をつないでくれた「森林楽」のメンバーとも


壁の漆喰塗りや、天井の和紙などは
自らご夫婦でコツコツと定休日になさってきました。

木部分だけでは、これほどに、
空気感の良い空間にはならなかったかもしれません。

その自然素材とのマッチングが、全体の統一感を増し、
木の地の良い空間になっているのだと思います。

オープニングイベントとして
木育ワークショップをさせていただきました。

みなさん、熱心に聞いてくださり
これまた感謝です。

店舗名のコンセプト「万物流転」のイメージを
木と動物と昆虫、植物のもくぴーす(木の端材のレーザー加工)
で表現しました。

来店された方は、
ありのままのヒノキや、もくぴーすをご覧になって、

「こんなのは見たこどがない」

「保育園など子どもの施設にもよいので?」

「クリニックかと思った。」

「面白か〜」と感心して、見上げてくださいます。

また、天井に設置されたシーリングファンの柔らかな風に吹かれて、
常に蝶々やトンボが揺れる様も、本当に愛らしく。

照明によってできるそれらの影も
狙い通り!? 漆喰の壁に映えて
動きのある空間となっているところが、
まさに「万物流転」!!!

これからは、店舗名の意味も説明しやすく
なったのではないかと、
店舗の営業にも貢献できたなら嬉しいなと感じました。

また、木育WSでもみなさんにお伝えしたように、
おいしい水を作ってくれているのは、、、誰か?

それが、この内装に、すべて含まれているのです。



イベントが終わるまで、待ってくれていたカットのお客様
お子様方。地域愛され店だなぁ。。。。としみじみ。

来てくださって、ありがとうございました。

これから、ご夫婦や来場の方々が、
水の環境、山の環境に目を向けていただき、
行動する人々になてくれたら、設計者としても
本当に嬉しいなぁと思うのでした。

これからも、本物の木の空間づくりと
森と樹と暮らしを繋ぐ伝道師でありたいと
さらに強い思いで、お店を後にしました。

みなさま、ぜひ、気軽に尋ねてみてくださいね!

優しいご主人が、髪の毛に命を見て
丁寧にカットしてくださいますよ!

美容室 パンタレイ 電話 0964-22-1050

くまもと木の空間づくり支援事業_美容室の内装木質化

2019年01月30日 | A07設計_熊本県P店舗


「くまもと木の空間づくり支援事業」を受けて、
熊本県産木材を活用した、店舗の内装木質化も進み、
週末のリニューアルオープンに向けて、
ブラッシュアップ中です。



依頼主さまは、熊本地震から、ご自宅再建後
やっとここまで来られました。

当方のHPでは、工事進捗状況と
http://www.mk-ds.jp/newworks/2019/01/2019-1.html

イベントの案内をしています。
http://www.mk-ds.jp/news/2019/01/-normal-0-10-pt-0-2-false-false-false-3.html

今年の干支のイノシシも登場。


森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクトFBでもご案内しています。
下記チラシは、拡大してご覧ください。


一人でも多くの方に、くまもとの木の空間を
感じていただけたら幸いです。



内装木質化の木材選定に山へ行く

2018年11月19日 | A07設計_熊本県P店舗


雨が降ると、、、
お休みになる職業とは?

自然と共にあるお仕事といえば、、、

林業ですね。 (上記写真は雨の中の山の様子)

お休みと言っても、雨の日には道具のお手入れや
木材の整理、経理や様々なお仕事も、もちろんあります。

伐採は、雪の方が、まだ作業がしやすいとおっしゃいます。
雨の日はとにかく滑って危険だそうです。

先週はじめの雨の日に、
店舗を木質化される依頼者の方を
お店の定休日に合わせて

林業の方に、山で木材を見せてもらう約束をしていたところ、
ちょうど雨の日と重なりました。

もちろん、山への道中が雨では滑りやすく
依頼主の方には、ちょっと足元への注意で
ご不便をおかけしました。

繁忙期にあられる林業家に、細かく対応してもらえたのも
雨の日ならではと思うと、

むしろ好都合だったのかもしれないと
天の計らいを感じました。

雨の中、来てくださった使い手と、
お休みで、なさりたいこともあられたでしょうに、
お時間を割いて下さった山の担い手と

こうして結びついていただくことに、
私自身は、大感動!しておりました。



山の川上と川下が繋がった瞬間ですものね。

雨の日だろうが、寒かろうが、そんなことは気になりません。

「これにします。」と、選んでいただいた
奥様のにっこり笑顔に、私も、うっとりしました。

↓積んだ状態で、まずは選定


↓立ててみて実際の感じをつかんで、OKをいただく


まだ、まだ、一歩一歩ですが、
日本の木のファンが広がって、
どんどん活用されていきますように!

次は、、、うまく、施工できるよう
大工さん(作り手)との結びつきを続けます。

進捗は、また報告します。お楽しみに!