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不忍池の蓮が見頃です。
先週は、カレンダーでは4連休!でした。
オリンピック休みだったはず
本来なら、このまま子どもたちは、夏休みだったはず。
実際は、子どもの学校は、土曜日授業で、連休とはならず。
Go TO トラベルではなく、
Go TO Art 入場する時間帯を予約する芸術鑑賞へ
行ってきました。
国立博物館の好きな空間の写真です。ここは撮影OKの場所。
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窓枠からの緑が、まるで額縁に入れられたように見えます。
休日に美術館や博物館に行くと、
とても混んでいて、人気のある絵画展などは
絵を観に行ったのか、人を見に行ったのか、
分からなくなるほどですが、
今回は、朝早い時間の予約枠で、申し込めたので
とてもじっくりと、作品と向き合うことができました。
むしろ、映画の予約席のように
展覧会も予約だと助かるなぁ。。。
並ばなくて済むしと思ったほどです。
三密を避けるために、鑑賞人数にも制限があり、
また鑑賞時間も、ほぼ決まっており、
館側が、計っている様子はありませんでしたが
予定時間内に鑑終わることができました。ほっ。
鑑賞した展示は、オリンピックに合わせて、海外の方向けにも
考えられていたはずの、日本博の「きもの展」。
私たち庶民には、驚くほど豪華絢爛の江戸時代の大奥の衣装。
大手商社の年代を感じさせるコレクション。
豪商の娘の晴れ着。武将の衣装まで。
歴代の日本文化を満喫できるものとなっています。
それにしても、日本人のものづくりの緻密さといったら
驚きです。
1本1本針を刺した刺繍で描かれる鷹や菊の花。
染物。もちろん、どれも一点もの。
本当に素晴らしい芸術でした。
芸術といえば、ベルサイユ宮殿を訪ねた時、
ゴウジャスな文化は、
階級社会があったからこそ生まれたのかもしれない。
富とそれを用いる場所があることで。と感じたのですが、
今回も、着物の豪華さを見るにつけ
日本の階級社会の時代背景も感じました。
晴れ着を切る階級と、作る側の暮らしは
大きく違っていたことでしょう。
これだけの労力をかけて作られるということは、、、
そんな風にも感じました。
今は、豪華絢爛もない分。階級はないと、思いたいです。
一方で、芸術や文化が、、、どのように育っていくのかも
ちょっと、矛盾していますが、今の時代は、
発展しにくいのかもしれないとも、思えてきます。
どれだけお金をつぎ込んでも良いと頼む、依頼者がいるのか?
職人の腕の見せ所がある仕事がどのくらいあるのか?
建築もそうですが、、、
昔の建築の凄さには、やはりお金のかけ方が違います。
しかし、その背景には、低賃金だったから
出来たのかもしれないとも、思えます。
ついつい、暮らし、の視点で見てしまうのが
ホームアーキテクトを名乗るサガでしょうか、、、笑。
実際には、思いがけない色の組み合わせ
大胆な構図、四季折々を感じさせる情景など、
その中に、日本人の審美眼を読み取ることができました。
本当に素晴らしかったです。
私が気に入った柄は、梅の合間に
御簾が挿入されていたものです。
最初は、御簾と気がつかないほど、
大きな円が描かれているのですが、
近くで確かめると
それは御簾の縁がくるっと丸められたものでした。
う〜む。大胆すぎる。女子の打掛なのに、
まるで男もののようなシャープさのある空間構成。
建築的な感覚がある方のデザインとお見受けしました。
着物の中に、時間、空間、そして、物語を入れ込む。
日本人って案外欲張りかも。
わざわざ、源氏物語の絵巻を入れるのが
ちょっとした流行だったこともわかります。
昨今の成人式の着物を見ると、
今は、何でもありの時代なのだなと感じます。
印刷技術の発達のおかげで、手仕事感はないけれど、
大胆な柄ものは、沢山ありますね。
それを美しいと感じるかは別ものですが。
きもの展を鑑て、一番の収穫は、
日本人の美への追求探求の凄さ、
しつこさを垣間見れたことでしょうか。
芸術文化は、階級社会の背景があったとしても
何にも増して、その追い求める気持ち、情熱が源泉なのだと
現代の匠の作品を鑑て、自分なりに結論付けました。
見る角度によって、違う色のきらめき。
風景を描いた連作は、
実際の風景よりも深い世界観を醸し出し
伝統技法でモダンな柄を紡ぎ出す。。。など。
今の時代も負けてはいません。
むしろ、洗練されてきた。
という表現がふさわしいかもしれません。
もし、展覧会を尋ねるチャンスのある方は、
カテゴリーごとに
時代背景を想像しながら、楽しんでもらいたいですね。
私の趣味の一つに、鑑賞を終えた、
展覧会の公式本を購入するというものがあります。
子どもも展示をとても気に入った様子だったので
購入しようか?と尋ねたら、
「印刷ではあの立体的な美しさは変わるからいらない」
と、言われてしまいました。
確かにそうですね。
パンフレットの写真よりも、ず==っと現物が良かったです。
記録としての本であるなら、ま、いいかと、今回は購入なし。
朝日新聞の号外記事が現地で配布されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/e0/4a9e42e9902501cfc5acd337fe16157f.jpg)
やはり欲しくなって、
こっそり通販で買ってしまうかもしれません、笑。