せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

故郷くまもとで『空間の履歴』を感じる出来事〜レーモンド建築の復活で〜

2022年02月28日 | デザイン


先週より、在熊です。

まん延防止が当初は2月20日までと、
ちょうど良いなと思っていたのですが
延期となり、PCR検査の陰性を確認しての移動となりました。

しばらく離れていると、街の様子が変わります。
それは、どの場所に居ても同じことです。

しかし、故郷の長年の染み付いた自分の中の
「空間の履歴」のある場所は
その変化に非常に敏感になるものです。

熊本地震で、有名建築家の設計した建築が
耐震性はあるものの
古いということで、この機に取り壊されたり、

街中のビルが地域性の文脈を持たないデザインで
建替えられた時には、
建築の暴力性さえも感じました。

一方で、熊本城の復興のように、
心の拠り所となる建築もあります。

「空間の履歴」という言葉は、
哲学者の桑子敏雄のエッセイの中に出てくる言葉です。
ある時、彼が、ひらめいた考え方だそうです。

この言葉に出会ってから、
自分の『空間の履歴』を意識するようになりました。
そして、まちづくりや、住まい環境を考える時、

空間の履歴について、
自分自身がどう考える建築家なのか
意識するようになりました。

そんな中、嬉しい出来事が一つ。

1969年竣工の大劇会館の外壁が復活!

巨匠フランク・ロイド・ライトと共に来日した
アメリカの建築家アントニン・レーモンド設計と言われる
建築のファサードが、建設当初のイメージを引き継いで、
修復されたからです。

経緯は、こちらを参照:
くまもと経済新聞のオンライン記事 2017年

そのデザインは、アンティークで昭和レトロ感満載。
私の好きな色合いと柄です。

恥ずかしながら、この建物がレーモンド建築があることを
知りませんでした。

建築を志した時には、正面のデザインが
変わっていたようなのです。

熊本地震の際に、以前のタイル張りが出てきて、
5割以上のタイルが残存しており、
当時と同じ窯元に依頼して
復刻した有田焼タイルのデザイン。

建築的な詳しい資料は、先日の熊本建築士会の
ヘリテージマネージャーの勉強会で、
建築関係のお仲間に尋ねてみましたが
どうも、残っていないようでした。

日本に残るレーモンド事務所の実績一覧には
大劇会館の名前は、出てくるので間違いないでしょう。

図面など、見てみたいなぁ。。。

最初は映画館として、建てられた大劇会館。昭和39年。
熊日新聞の記事にあります。

その後、私が高校生の時には、ボーリング場でした。
その後、パチンコ店。近づかなくなりました。

修復後は、一部カプセルホテル?貸しテナント?
中に入りずらく、情報は分かりません。

地元の方によると、1階の建築は、
変わってしまっているとのこと。(文化財登録は難しい)

熊本の景観賞には、応募されているようです。
発表は、今年の2月の予定。
本日は、まだ市のHPに結果の掲載はありませんでしたが
間も無くの発表になるようです。

ここで、「空間の履歴」に話を戻します。

修復工事が完了したのは、昨年の夏頃。
最初、写真で拝見した時には、

「あ、昭和の匂いがする」と、
何となく子どもの時の感覚が蘇り

その後、レーモンド建築と知り、驚いた次第です。

私が子どもの頃、はっきりとした記憶にはなくても、
確実に見ているはずなのです。

そこは、熊本城も望める路面電車(チンチン電車)の通る
メインストリート。
買い物に出れば、通っていたに違いない道。

ただし、子どもの目線のレベルではありませんから、
道路の反対側から、チラッと目にした程度でしょうか。

それから、もう一つのエピソード。
中学生か高校生だった時に、日曜版の新聞に
抽象画の連載があり、

モンドリアンの「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」を紙面で見て
ハッとしたのです。



縦と横の線しかないのに、その構図に立体的なものを感じました。
それは、都市構造からヒントを得た絵画でした。

参考:光村図書出版サイト

その不思議なリズムに、心惹かれ
モンドリアンの抽象画を、その後もチェックしました。

コンポジション


そして、この柄に似ている、
フランクロイドライト設計の
帝国ホテルのティーカップのデザイン
とスカーフ。(学生時代に見学した明治村で見たデザイン)
もの凄〜く欲しくなりました。

MoMAのオンラインショップより


買いたかったけど、貧乏学生には、プチ贅沢で我慢。
(今でも、買っておけばよかったと思います)

もうおわかりですよね?
何だか似ていますよね。この系統。

自分自身の好みが、、、、
空間の履歴によるものだとしたら!?

大劇会館の幾何学模様(幼少期に整った美しさがインプットされる。)
幾何学的な抽象画に惹かれる
思春期に感銘を受ける。絵画のリズム=都市のリズムを感じる)
建築学科に進み、無意識で、幾何学文様をデザインしていました。
(スケッチとか、下絵とかで、リズム感をイメージするのに)
フランクロイドの建築デザインに惹かれる
大学生で好みがはっきりする)

そう、レーモンド建築とライト建築が、私の中で繋がったわけです!!
さらに、
社会人になって、愛読書が、ケルト紋様など、幾何学好き。


好きなものは、中谷宇吉郎の 雪の科学館で見つけた
「雪の結晶の写真集」だったりします。

ナチュラルな中にも、規則性があるもの
に惹かれる。。。

もしかしたら、原点は、熊本の大劇会館の
有田焼の温かみのある素材で創られた規則性のある幾何学
リズム感を生み出す美。

だったのかもしれない!?
と、自己分析してしまったのでした。

建築を創る時、発想の泉となる、絶対的な力を持つのが
原風景だと、大学生の時には自覚がありました。
就職や、独立してからも、もちろんです。

そして、今回、空間の履歴が
こんな風に、自分の好みや、
感性や、美意識を作ってるのかもしれない

改めて、その潜在意識への働きかけに、驚嘆したのです。

建築の持つ、
空間の持つ、
環境の持つ
力に、

確実に、潜在意識へ働きかける力はある。

こう確信しました。

思い出、記憶、といった表面的な言葉ではなく
もっと深いところへの
働きかけがあることを言い表す言葉が必要だと、

これからの、街づくりも、ものづくりも、人づくりも
すべて、そこを意識したいと
改めて、自分自身を振り返ることで、発見した次第です。

美しいもの。。。。

これからも、感じていきたいし、
生み出して行きたいものです。

最後に、夜景の写真を。本当に美しか〜。
信号待ちの間に。


コロナが収束したら、
熊本の夜の街でゆっくりと堪能したい眺めです。

復刻にご尽力いただいた方、ありがとうございました!


女は愛する人のために建築を創り、男は自分のために建築を創る

2018年01月08日 | デザイン


女は愛する人のために建築を創り、
男は自分を愛するために建築を創る

のかもしれない。

『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』

そんな風に思わせる映画だった。

本日、成人式を迎えられた皆様はおめでとうございます。

今日までお正月休みの方もおられるでしょうか。
ちょっと、コーヒーブレイクのネタを本日は綴ります。

昨年、どうしてもこの映画だけは、観たかったのです。

仕事と家族のケア、自分の通院などで、
ただでさえ、少ない自分時間がほとんどなくなり、
趣味も、運動も、朝散歩さえ諦めていた昨年暮れ。

這ってでも行く、、、と誓い、
実際、腰痛を押しての移動でしたが
それを、実現させました。

映画で何が観たかったのかと言えば、
それは、建築の空間です。

孤高の女性建築家アイリーン・グレイ(故人)が設計した
実際の住宅の空間(フランスにある)が、撮影に使われたとのこと。

一般公開は、これまでされてこられず、
謎にも包まれていたその建築。

ドキュメンタリーも先行上映でしたが、これは観に行けず。
物語性の強い映画の方の鑑賞でしたが、
その中で、感じたのが上記のことです。

1)空間を感じる

まずは、建築の話から

映画の中で、湖畔からの風で揺れるカーテンが、
開放的なワンルーム空間の快適性を醸し出し、

白い壁の外観、内観に
光の入り方、使いやすい動線、輝くようなモダンな家具。。。

全てが計算された心地良さ。

写真集や、本の2次元の世界ではなく、
この目で、立体で感じることができるのは、
ファンにとっては、まさにヨダレものの至福のひと時でした。

うっとりと見とれ、そして、その場所に、自分も身を置く
疑似体験をさせてらえた喜び。

彼女の住まい、家具、インテリアの作品を映像の世界とはいえ、
見ることができたことは、本当にありがたい思いでした。

2)時代に翻弄される女性デザイナー

次に、この映画で知りたかったのが、
この時代に活躍した女性建築家のことです。

アイリーンと私との出会いは、1冊の洋書。

黒漆のパーティションが衝撃的な表紙。
1993年のプリントとあります。
20代で東京に出てきた際に、デザイン専門の本屋で手に取り、
その作品の写真に衝撃を受けました。
(映画の中でコルビジェもショックを受けており、嫉妬もする)

建築の教科書にも出てこない彼女の存在にも驚きました。

洋書の中の作品は、
モダンで、洋風の中にも、和で言えば
禅の要素も取り込んだシンプルさ。
独特の世界観に、圧倒されました。

英語、ドイツ語、フランス語(多分)で書かれており、日本語はなし。

語学が苦手な私は、
作品は理解しても、デザイナーの彼女の生き方は???のままでした。

その頃に、洋書以外で得た情報では、
インテリアデザインで成功してはいたものの、
女性建築家としては認めてもらえていなかったこと。

建築家コルビジェにが彼女を批判したため
建築家生命を絶たれた。あるいは、活躍する場を奪われた。
という程度。

女性蔑視の建築家は嫌いだ===、と憤慨したものです。

ところが、この映画で真実が明かされるのですが、、、、

彼女が愛する人と住むために設計した家を
長いこと、コルビジェが設計したことになっていた!
というのです。(真実はいつもねじ曲げられる)

しかも、まるで自分の家のように、
インテリアも改造し、作画しと、我が物顔。
空間はもうめちゃくちゃな扱い。
それだけ、この家を気に入っていた証のようなのですが。。

彼の建築論をアイリーンが影響を受け、
実際に形に生かした経緯もあり、
お互いが良い刺激になっていたようです。

根底には両者のねじれた愛憎もあるようです。

ただし、

男(コルビジェ)が、家は、住むための機械 論者に対し、
女(アイリーン)は、家は、暮らしを包む器

という考え方は、真逆ですけどね。
私は後者だな。。

コルビジェとアイリーンの建築家同士の確執が、
映画のテーマとして描かれており、身につまされます。
(私が設計した空間にされたら、許せないな〜と思う内容で、苦しすぎます)

それでも、執着しないアイリーンが凄い。
葛藤を抱えたまま、次に自分のためだけの家を設計します。

3)ものづくりへの姿勢

アイリーンは、高級家具のデザインで成功し、
次に建築にも興味を持ち、建築を教えてくれた恋人と住むための家を
愛を持って設計します。

髭を剃りやすくするための2面鏡や、
ベッドで仕事(執筆)をすることを好む恋人のために
サイドテーブルを設計し、

書斎が欲しいという彼のための
使い勝手の良いコンパクトな家具を配置し、、
と、それは、愛情から発生しているデザインなのでした。

(その彼も、建築雑誌への発表時には、
アイリーンの名前ではなく、自分の名前と、
アドバイザーとしてのコルビジェの名前で発表してしまうという、
愛への裏切り行為もあり、辛すぎる〜)

一方、自分の建築理論を掲げるコルビジェは、というと

もともとコルビジェは、自分の理論が正しいと証明するために、
建築を創ろうとしていた印象があります。

加えて、
彼女の建築に執着し、空間の心地よさに我が物顔で、
その空間をまるで貪るような始末。

映画での描きかたの影響もあります。

コルビジェ批判ではないのですが、
そこで、私が、感じたのは、最初にあげたことになるのです。

4)アイリーンから学ぶこと

デザインすること、自分を貫くこと、
それは時として苦しく、批判される恐れが多いにあるということ。

時には、愛する人からの裏切りもあるということ。

そんな状態に追い込まれても、ひたすら自分の死の直前まで
目を患っても、デザインすることをやめなかったアイリーン・グレイ。

生きている間に、どのような喜びがあり、何に報われていたのか
そんなことは、映画では描かれていません。

それでも、自分を諦めないということでしょうか。

産みの苦しみを、創造的な喜びに変えるには、、、
やっぱり愛だな。と、ベタですが、思います。

受容の気持ちといっても良いかもしれません。
それは、男女問わず、ものづくりの基本のように思います。

映画の上映とともに、日本語訳の本も出版されました。
遅ればせながら、改めて日本語の本を購入しました。



私も、諦めない生き方ができるように
少しでも、先輩に学んで生きたい。

成人の日に、私も貫ける建築家を目指しての所為表明となりました。
マニアックな話を、お読みいただき、感謝です。


最高の出会い!?

2013年02月18日 | デザイン

先のブログの続きです。

実は、引っ越す直前に、ガソリン車の新車購入なら、昨10月に発売されたばかりのフォルクスワーゲンの「up!」と密かに決めていました。

2012年のカーオブザイヤーに輝いたニュースで知った時は、デザインもコンセプトも価格設定も私にぴったり!

と勝手に惚れました(笑)

また、相棒が以前乗っていた車もVWだったので、車にうるさい家族も説得出来るだろうと考えてのこと。

作戦はうまく行きました。うふふ。週末試乗につき合ってもらいました。

性能、機能、安全性は事前の専門誌とカタログでチェック。相棒も合格点。

実際の乗り心地は?運転のしやすさは?

それが、それが、

一目惚れは正解でしたねぇ。

私にとっては、運転の感じが最高!!

だって、マニュアル車が好きなんだもん。(今は、ミッション車というようですが)

横浜では仕事では車を使っていません。(子どもの病院と買い物には乗ってます)

表向き理由)エコではない。移動時間の正確さがない。眠れない(笑)
本当の理由)乗りたい車がない。オートマでないと街中走りつらい。飛ばせない(笑)

up!のドライビングは、私の運転魂に火をつけてくれました(←大げさです)

コンパクトカーなのに時速200kmも出ます。(←そこまでは出しませんが)

試乗しながら、アクセルを踏む時のグ~ンと力がup!して行く感じ(国産のオートマ車にはない感覚)シフトダウンしてエンジンブレーキをかける時の感じ。ギアを使いこなせば、マニュアル運転出来るんですよ~。

3気筒なのにエンジン音は静か。後ろで子どもが寝てしまう程振動もないし、アクセル踏みながら足裏に伝わるギアチェンジの感じを「いい!、いい!」と興奮して運転する私の後ろで、相棒は変化を「全然感じなかった」そうです。

つまり、運転者は運転自体を楽しめて、同乗者は心地よさを味わって。最高じゃないですか!

気に入るものが滅多にないと言う理由で、物欲はさほどない私ですが、久しぶりに物に感動しました。

↓仕事用なので「白」に乗りたい私と「赤がいい」という家族。人気は赤だそうです。130218up

注:オートマ車に慣れている方はこの運転がとても合わないそうです。坂道発信では2秒で車体下がります。up!は賛否両論ありますので、このブログでのべた褒めは、あくまで変わり者のドラーバーの一意見として下さいませ。

「up!」は私のHPの「ニュースページのup!」ともネーミングからしてリンクしており、とても合う気がしております!

見た瞬間も思わず「かわいい~」と発してしまいました。(女子高生か!と自分で自分に突っ込みを入れた程です)

難点は納車に最低3ヶ月~かかることです。

さてさて、私の元にやって来てくれるでしょうか・・・。


さようならINFOBAR

2012年05月20日 | デザイン

今、とても寂しい。

長年愛した携帯電話「INFOBAR」とお別れだからだ。

9年目で、携帯会社の都合で使えなくなる。

出来れば使い続けたい。

最初で手にして、最後の携帯電話となった。

携帯が普及し始めた頃、手にしたいものがなく、Appleが携帯電話を開発中の情報を得ていたので、それを待つとかたくなに拒んでいた。

しかし、当分開発は先になると言う情報と、このINFOBARの発売で私の携帯人生が始った。

(Andoroid系でINFOBARのスマートフォンも出ています。
使いやすそうです。)

同じスマホなら、当初の予定通り、やはりApple。
シンプルさを重視してiPhoneに。(←遅れたデビューです)

INFOBARの良かったところを、ここに記して弔いとしたいと思います。

1)シンプルデザイン!
  シーンを選ばない、時代を選ばない
2)タイルキーの押しやすさ、見やすさ
3)チタン使いのフラットボディ

コンパクトタイプ(折りたたみ式)が大の苦手な私としては、もうこれ以上の相棒はいない訳です。

また、金属フェチとしては、最高のチタン!強さの中に軽さのある大好きな触感。ハード使いにも耐え続けたタフさ!

120520infobar
本当に惜しいことですが、これまでありがとう。私を支えてくれて。
デザイナーに敬意を払って。

余談
チタンようなタフな男性が理想(笑)恋人を失う心境。
iPhoneは白に。若くて初々しい年下の恋人のイメージでしょうか。


最新デザインに触れて

2010年11月05日 | デザイン

これは何でしょうか?ただの紙。
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実際は、こうして四角形に近いかたちで運ぶらしい。
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組み立ててみると、イスの出来上がり。
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TOKYOデザイナーズウィークで見つけた、なかなかGoodなもの。

外国のデザイナーによるのですが、折り紙がヒントになっており、学生の時のアイデァが商品化されたとか。実際に子どもでも折れました。

これは、ミニモデル。実際の製品は6色展開、価格15,000円で販売予定出そう。

軽いし、かさばらないので、会議場によいなぁ。濡れてもOKなら外部に使えるし、屋外イベントにはモッテコイ。それにしては価格も抑えめで、これは便利!とつい仕事での採用を考えてしまう。

TOKYOデザイナーズウィークでは、最新のトレンドの一部や、学生さんのアイデァ、または、建築に関連するもの、これからの様々なデザインが世界から日本から集結することに、なっている。

まぁ、子どもでも楽しめるかなぁ、と招待券を頂いたことを良いことに、祝日に出かけた。

久しぶりに足を運んだら、ほぼ学生の祭典と化した印象の強いTOKYOデザイナーズウィークであった。スポンサーも学生向け商売の企業だったりして、妙に納得。

先のものは、その中でも目に留まったもの。

あとは、廃材利用のマテリアルに興味が湧く。しかしながら、質問すると燃えやすいそうで建材には出来ないとか。

情報収集とデザイン情熱には触れられたが、建築部分は残念ながら少なめ。

やっぱり、ベネチァビエンナーレのようにはいかないなぁ。ああ、外(外国)に出たいなぁ。そのうち。そのうちと。