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先週の月曜日は満月でした。
関東は晴れていたので、美しい姿を見られました。
満月の日は、そう、感謝祈りの日ですね。
私にとって、目一杯、感謝の日となりました。
先週まで、健康状態が好しくなく、
2週連続ブログが書けない状態でした。
満月の日に、病院から退院しました。
健康体が売りの私が、なんと出産以外での人生初入院!
初めてのことばかりで、いろいろと焦りました。
しかし、救急病院でベッドの空きがあったことは
本当に幸いでした。
すぐに点滴と抗生剤で、高熱と内臓の炎症が抑えられて
命拾いしました。
食事などで圧がかかると内臓破裂の恐れもあるためと
5日間の絶食も経験しました。(水とお茶は飲みましたけどね)
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腹痛はあっても、お腹は空くというもの。
また、相部屋のため、周りは食事が出され、
美味しそうな匂いは漂い〜、、、なかなか修行状態でした。
最初の重湯を飲んだ時の感動といったら。。。
身体がじんわり熱くなるほどでした。
↓固形物がない「易消化食1」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/92/c73d230acca2097004cda9141d85fe13.jpg)
↓その後、数日かけて「易消化食2」へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/29/53b0df4478f9a0ba756eb7aecd3b0984.jpg)
↓退院前は、「易消化食3」おかずが出てきたときは感動もの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/54/4a56dc85d8ac02780be5590d0f4bf82a.jpg)
1)日本の医療に感謝
それにしても、日本の医療の手厚さを実感しました。
外来診察の始まる9時前の朝8時には、担当医が
様子を見に来てくださいますし、
看護師さんは24時間体制で点滴の交換や検温
採血など、めまぐるしいお世話を受けました。
病棟には、認知症の方も多く
夜中じゅう叫び声が聞こえたり、徘徊の物音がしたりと
その度に、ベッドに戻るよう説得する看護師さんの声が
廊下に響き。。。
眠れないのを苦にする前に、「あ〜、看護ならぬ介護まで」と
その職能の大変さを思ったものです。
点滴の交換で夜中と明け方暗いうちには、起こされるので、
2~3時間程度しか、連続睡眠はとれないのです。
救急病院のため、夜中じゅう救急車のサイレンの音が響きます。
熱の頭には、響くのですが、(耳栓も通り抜けますね)
それでも、ベッドで横になれ、カーテンでプライベートが守れることは
地震の避難所より、良い環境と自分に言い聞かせていました。
高齢者や持病のある方は本当に辛かったろうなぁ、と。
熱と睡眠不足でうつらうつらしながらも、
回復に向かうことを信じて、じっと耐える日々。
大げさですが、易経の掛、「坎為水」状態。
(水に溺れる命の危機状態、水が引くまで「待つ」ことが対処法のひとつ)
熱が下がってからは、下剤を2L飲んでの大腸カメラにも挑戦。
結果問題なく、ほっ。
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退院後も自宅療養。
病院食に習い、野菜が柔らかくなるまで煮込んだものに
うどんを加えて、ミネラルの海苔、
脂分は乳製品でとのことで、ヨーグルトにフルーツを添えて。
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無理せず、家事や食事の後は休みながら
少しづつ、仕事も復帰いたしました。
(もう、あの痛みがぶり返すのは、嫌ですからね。用心、用心)
2)仕事の環境に感謝
入院中は、ipadとのデザリングで
ベッド上での、メールチェックだけは可能でしたので
各方面の方々には、連絡を取らせていただきました。
段取りだけはしないと物事が進みませんからね。
おかげさまで、工事見積もりや、調査の結果報告など
いただきましたし、
遅れていた着工後の現場も職人さんが増えて進捗を
カバーしているとの報告も受け、安堵したりと
インターネットでやり取りできることで
物事を滞らせないことが可能な時代にも感謝しました。
3)家族、親戚、友人への感謝
そして何より、着替えの交換や、洗面道具を準備してくれた家族。
お見舞いに駆けつけてくれた兄弟たちには、本当に助かりました。
入院経験のある妹は、早速アイマスクを持ってきれくれ、
少し回復してからの時間つぶしには、私の趣味をよく分かっている弟が、
美術館特集の雑誌を差し入れてくれ、
退院後のお出かけの楽しみをイメージすることで
時に塞ぎ込みそうな気持ちを、引き上げてくれたりと、
ありがたいことでした。
公にしてはいなかったのですが、会う約束をしていたり
連絡を取り合っていた友人には、メールで励ましてもらったり。
完全なる受け身状態の私というのは、本当に何年ぶりでしょうか。
入院して、患者の立場になり
いつもは付き添う立場の、両親の入院の状況にも
想いを馳せることができました。
両親が、病院食にちょっと文句が出るのも、
梅干しを持ってきて〜というのも、
お粥食を食してみれば、納得いきます。
4)自分の身体への感謝
そして、一番は、、、、
自分の身体への感謝です。
内臓は、24時間休みなしで働いてくれているのですものね。
もう少し、労らなくてね〜。
お腹が、しくしくしたり、ぐるぐるギュルギュル大合唱する様子にも
感謝の念が絶えませんでした。
偶然にも図書館で予約していた本は、
解剖学者 三木成夫(故人)の道半ばだった論文や研究を
弟子がまとめた『人体5億年の記憶』(←何かの書評で読んで予約)
氏の言うところの、「人間は1本の管である」 (口から内臓を経て肛門へ)
の内容を、まさに体感。
ものすごく納得してしまうのでした。
「内臓感覚というものがあるはず」という論調に
横になりながら、自分の内臓の感覚を確かめるのでした。
熱が下がってからは、読書の時間ともなりました。
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この春の環境学会で、
保育者のバイブルとも言われる
故 倉橋惣三 著書「育ての心」を研究しているという発表があり
私は、まだ原本を読んでいなかったので
これまた、図書館でゲット。
その内容は、エッセー風で多岐にわたり、
子育ての嫁姑問題にまで、言及してあります。
体験しているだけに、思わず苦笑いしながら読み進めました。
内容は子どもの目線に立って、本当にきめ細やかで素晴らしく、
保育士さんの心の支えにもなっていることが
よく分かりました。
5)ご褒美時間にも感謝
こんな風に、思いがけず建築の専門書以外の本を読む時間を
確保できたことに、驚くとともに、
すごいタイミングだなぁ、、、と。
良いことも悪いことも、
「物事は、すべて、ベストタイミングで起こっている」
とは、言うものの、まさかの読書時間でした、笑。
私の誕生月でもある今月は、
バースデーのご馳走より(←当分お預けです)
様々な事柄や人々に感謝し、
人生を見つめ見直すきっかけにもなりました。
人生後半戦。ますます、感謝しながら生きていきます!
TOPの写真は、退院後外気に触れ、
紫陽花の彩りに感激した一枚です。