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日曜日には、民家の学校の講座を開催しました。
伝統構法を手がける若手の大工さんに、
在来工法との違い、伝統構法の歴史、伝統構法の特性
地震に耐える力など、レクチャーを受ける企画です。
棟梁に実技を学びます。
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自分たちで、実際にノミやノコギリを使い
継手も作ります。
そして、天然乾燥と、人工乾燥の木材の粘りの違い
「腰掛け鎌継」と「追っ掛け大栓継」の強度の違いなども
実際に破断させて確認します。
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この方法が、なかなかユニークで、材に人が乗ってみるもの
というアナログな手法。
自分が乗った時に壊れはしないかと、恐れつつ
みしみし、、、の音とともに、バキッっと割れた時は、
「キャ====」
体験した受講生は興奮気味。
昨年は私も体験させてもらって、
身にしみてその違いがわかり、プロが行う破断試験とはまた違って
素人でもわかるのがポイント。
天然乾燥の木材の方は、じわじわと破断していくのに、
人工乾燥材は、パキーーンと破断したら早い。
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だから、天然乾燥の方が、
伝統構法の木組みには適しているということが
実感できます。
棟梁の道具のコレクションや、木組みのミニモデルなども
見せていただきました。鋼のことなども、今年はじっくり聴けました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/3e/5d21421e5d088b32f5ea9794a7ac9648.jpg)
これだけ細かい作業ができるのも、鉄の道具あってこそ。
木の文化の日本というが、鉄の文化でもあるというお話が印象的でした。
技とそれを生み出す道具と人の手が、今、絶滅危惧種!?(民家の学校校長談)
後半は、絶滅させないためにも
私たちに出来ることは何か、ということを受講生とともに考えました。
日本独特の木組み文化。
大陸から入ってきたとはいえ、その細かさ、種類の多さは
日本独特のもの。
北欧の古民家を調べている研究者でも
その道具は、日本ほど種類がないそう。
伝統構法を知ると
日本人の探究心の一端を知ることができます。
受講生のアンケートからは、
伝統構法の魅力と素晴らしさを、ますます感じたことや
実感できた講座だったことが分かります。
いろいろな民家を見ても、仕口のその中身までは分かりません。
こうやって、隠れた技があること、
それがシンプルで美しい構造体を生み出していることを
一般の方にも知っていただけて、私も嬉しかったです。
これからも、共に学びながら、
本物の木のものづくりに邁進して参ります。
新築にて、伝統構法で住まいや建築を建てることもできます!
地震国だからこそ、縦揺れ、横揺れにも強い伝統構法。
興味のある方は、お問いあわせくださいね。
それでは、私も実践して参ります。