せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

現地調査

2009年02月28日 | a04監理_東京都 西多摩郡Y邸新築工事

昨日の雪で寒さを心配したがそれほどでもなく、現地調査は無事に終了。

今回は既存の建物があるので、敷地からの離れや排水枡の位置を計り、電柱の位置の確認など、そして周辺環境の様子を見てみる。

敷地の調査は、設計の前に必ず行う。

これはかなり重要で諸条件のチェックだけでなく、通風や日当り環境の確認、周辺のまち並みまでつぶさにその敷地の特徴をとらえて、計画に生かして行く。

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境界の位置確認



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既存の枡の位置を確認


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周りにはお散歩コースも

今日はご家族皆様に迎えて頂き、お雛様にちなんだお昼をごちそうになりました。(美味しかったです!)事前に聞いていた要望(設計チェックシート)を元に作ったラフなたたき台の案を眺めながら、がやがやと盛り上がったのでした。


締め切りの月末

2009年02月27日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

月末にて書類や原稿の締め切りに追われる。

毎度ながら、ぎりぎりにやる性格は何ともならないものかなぁ、、と反省しつつ、ひとつづつ処理して行く。

今日はこれから送別会もあり、慌ただしい~。

ああ、帰宅後にまた書類づくりが待っていると思うとちょっと酔えないかも!?


赤いキッチン

2009年02月26日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

赤いキッチンが特徴の集合住宅のオープンハウスに伺う。

特注を専門としたキッチン製作会社からの案内だったのだが、設計者はなんと私の勤務時代の同期と事務所をシェアしているという方だった。どこかしらつながりというものはあるものだ。

さて、建物はというと、コンパクトキッチン、洗面台、浴室のパネルを朱色で統一。かわいらしさも漂う小さな住まいの集まり。収納や間取りは各タイプで違っていて、工夫も随所に。

見学しながら、集合住宅の設計から少し離れた身としては、見えないユーザー向けの設計はラクだったなぁということを思い出す。

設計者として好きな色、良いと思った組み合わせが自由に選べる。もちろんオーナーの賛同は得られないといけないが、どちらかというとセンスを信頼してもらってなので比較的自由。

その反面、ユーザーの顔が見えないむなしさや寂しさも付きまとう。同じ素材をちょっとアレンジしただけの住まいが、何だか量産品みたいに思われてくるのだ。

その点、個人住宅は打合せも創る時間も沢山かかるが、世に一つというところが醍醐味。どちらが良いという訳ではないが・・・

いつかはユーザーの顔が見える集合住宅も設計したいな。

090226 キッチンの赤が見えている外観
最近は外部に向けて中を見せる集合住宅の傾向がある。住まいの狭さを窓を大きく取ることでカバーしている結果でもあるが。カフェなど他者から見られることを快感とする店舗の作りが、住まいにも反映されて来ている時代であると感じる。




ガラス張りは、、日本人の奥ゆかしさを失わせているという建築家もいる。私自身は明るくフラットもいい。でも奥行きのあるものも捨てがたい身。(欲張りなだけかも!?)他者の設計を見ることで自身の立ち位置の確認が出来たりするものだ。


建て主検査2回目

2009年02月21日 | a05監理_神奈川県 藤沢市H邸新築工事

検査といっても、現場の進捗状況の説明と隠れてしまうカーテンボックスの下地の確認などだ。

090221 今日は床板を張り始めていたので、何となく室内の雰囲気が立ちこめて来ていた。

それから、いよいよ内部の仕上げに入って行くので、カラー見本の一部を見て頂いた。色決めはこれからの建て主のお楽しみの部分でもある。こちらの推薦するイメージをお伝えしながら、じっくりと検討してもらおうと思う。


気密工事

2009年02月17日 | a05監理_神奈川県 藤沢市H邸新築工事

昨日の現場定例では、内部工事の気密フィルム張りの様子が確認出来た。

厚みや重ね代をチェックしつつ、電気工事や設備工事の穴開け部分の補強(防湿テープを貼る)が出来ているかどうかも合わせてみて行く。
090216丁寧に

留めてもらっています。


 

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重ね代も

確保出来ています

気密フィルムは断熱材の種類によっては用いなくても良いのだが、今回はグラスウールと湿気に弱い材料のため、フィルム張りを選択している。

断熱材の選定も、普段は自然素材系やリサイクル材などを採用することも多いのだが、外壁の防火構造の認定上グラスウールを採用する必要があった。そのため、安全を見て「気密フィルム張り」を設計者として選択。

現場はひと手間だが、性能を確保したい考えである。

090216_3 しつこくチェック!
さて、前回の定例でお願いした屋根の通気の木材の孔開けが出来ているかどうか、
足場の最上段まで登り、目視で確認。工事写真提出もお願いしていたのだが、出てこないので早めに行って打合せの事前に確認。その他にも幾度頼んでも出てこない資料もあるが、そこもしつこく言うのみ。3回以上話しても出てこない時は「しつこいですよ~」「承認出来ません」という決め台詞・・・あんまり吐きたくないけど。