せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

配筋検査_開口補強はいかに。

2011年09月30日 | a02監理_神奈川県S保育園新築工事

夕方におこなったので、ちょっと写真が暗いですが、基礎の配筋検査でした。

構造設計担当と、現場の監督さんと一緒に、結束、かぶり、ピッチ、高さなどをチェックします。

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今回の指摘事項は、開口補強(設備で基礎梁に穴をあけるところの補強)のところ。

経験から既製品を使って、手直しが出なかった試しがありません。

どうしても、既製品は入れておけば大丈夫だろう、という対応になりがち。

また、取扱説明書も分かりにくく、現場もその都度の解釈での対応になるので、構造の見解と違う解釈になってしまうこともしばしば。

職人さんには、手間はかけますが、最後はきちんと修正をお願いしたいところです。

余談
さて、現場事務所があるプロジェクトは久しぶり。

定例会議を、皆でわいのわいのとやりながら、時代は変わっても、アナログの世界は変わらないなぁとつくづく思う。

変わったことと言えば、事務所が禁煙になったことくらいか。

それから、最近の監督さんはフリクションペン(消せるボールペン)とipadを使っていることでしょうか。別現場でもそうなので、これは時代の反映ですね。


台風と基礎工事

2011年09月27日 | a02監理_神奈川県S保育園新築工事

先週の現場の様子です。
台風時は、現場はプール状態になっていたようです。

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水が引いて作業が出来ほっとしいてます。
台風、、、現場にとっても本当に恐いですね。

以前、鉄骨工事の真っ最中で(完成時には高さ30Mの予定)、ボルトが完全に締まっていない状態で台風を迎えたことがあります。

ワイヤーで転倒防止対策をし、監督さんは現場に泊まりでした。

こちらは電話で状況確認するしかできないのですが、次の日は何事もなかったことを確認して安堵したことを思い出します。

建物が破損するだけではなく、人命にも関わるので、周り(道路に転倒など)への影響が一番心配でした。

ベニヤ一枚でも強風の中飛んで行くと凶器になりますからね。

今年は、上棟前の現場のみで良かった。まだ油断は出来ませんけどね。

余談
九州(←台風被害多いです)に居た頃は、台風と言えば停電、水の確保など、教訓が染み付いているのか今回の台風時には、子どもに停電になるかもしれないから早くご飯食べなさい!と早め早めの対処。ちょうど食事中に暗くなって、用意していたろうそくと懐中電灯で慌てずに対応。こどもにとってはドッキリだったかもしれませんが、小さいうちに自然災害の恐怖は味わっておくのも、一つの訓練のように思います。

ケガも小さい経験をすると、大きなケガが避けられることに似ているでしょうか。
自然現象も、慌てすぎず、用心する心がけを忘れずにいたいものです。


秋色を差し色にして

2011年09月25日 | 季節感のある暮らし

少しだけ落ち着いたトーンの花を揃えて、カサブランカを飾りました。

ちょっぴり初秋のイメージで。
うきうきするおもてなしの気持ちを添えて。
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先日の休みに素敵なご家族が訪ねてくれました。

心地良い風の通る午後。楽しいおしゃべりの時間。
子どもたちも仲良くしてくれて、うれしい限り。

「新しい住まいでどんなことがしたいですか?」という普段の、仕事での私の問いに、「人が呼べる家にしたい」という回答は多いもの。

そういう私自身も賃貸暮らしの時は、そう思っていました。
スペースの不足、片付かない間取り、心の余裕のなさ。

もちろん、親しい友人を招いて飲んだり、というのはあったけど、初めて来られる方をお迎えするのは、躊躇するばかり。

今は、もちろん、限られたスペースではあるけれど、気兼ねなく話せる空間を得て、暮らしの豊かさに繋がると実感。

特に、気持ちの良い時間を過ごせると、住まいづくりを生業にしていて良かった!と思う気持ちが強くなります。

訪ねて下さったことに、感謝して。
また、お会いしたいな・・・。


人の悩みは人が解決

2011年09月16日 | a01監理_神奈川県 横浜市S邸新築工事

今日は、S邸の現場確認。打合せも兼ねて、現場監督さんと待ち合わせ。

住宅の現場は、現場事務所がある訳ではないので、建て方が出来るまで、立ち話になる。

屋根がかかってしまえば、家の中で余ったベニヤ等をテーブル代わりに打合せ出来るので、外での打合せは、今だけなのだが。

午後にしたので、まだ日影があって、助かる。

地盤調査の時に分かっていたことだが、地盤が非常に堅く(良く)根切りに通常より時間がかかったようだ。

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↑捨てコン前の転圧の様子

良いニュース!!

以前お世話になった大工さんが、今回も施工してくれるとのこと。

工務店さんは、いくつかの現場を抱えており、どの大工さんになるかは、タイミング次第。以前、本当に良い仕事ぶりで、またご一緒出来るといいなと思っていたので、うれしい限り。

今とても忙しいと聞いていたのに、途中から参加下さるとか。

いやはや監理者の希望を聞いて下さるとは、ダメ元で言ってみるものです。

実は、プレカットで懸念していた非常に納めが難しいところ=平面的にナナメ壁で登り張りの仕口があり、思案していたところ。

建て方の前に、事前に材を入手し、大工さんが工場で手加工し、合わせて下さるとのこと。頼もしい限りです!

一つ前に進んで、ほっとしながら、現場を後にしました。


現場定例

2011年09月15日 | a02監理_神奈川県S保育園新築工事

今日は現場の定例でした。

先週確認申請が降り、着工。基礎工事に取りかかりました。

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着工と言っても、開発許可申請後、制限解除を受けたので、開発部分の外構工事は始っていました。

なんとなく本体工事の着工に移ったという流れで、現場の雰囲気は変わらないのですが、とにかく確認申請が降りて良かった!のひとこと。

いつ本体工事に入れるのかと、建て主さんを始め、関係者の皆さんをやきもきさせてしまったのは、設計者としては申し訳なかったですね。いろいろと急いだつもりでも、不備の訂正やら手続きやら時間がかかるものは、かかってしまいました。

それにしても、今回、様々な事前審査が多かった!
開発部分は、ベテランの方が行って下さったので、予定通り進捗。

開発許可が降りてから、福祉のまちづくり条例、景観法、省エネ法、保育課との協議、、、などなど確認申請前の手続きがいくつもあり、ハードルが高いというよりは、関所が沢山という感じでした。

この夏は、暑さも忘れる程!?
目の前のことを一つづつクリアするのに精一杯な夏でした。

いろいろな指導やアドバイスなど、審査に関わって下さった行政や審査機関の方々、設計の仲間達には、お付き合い頂き大感謝です。

これからは、建てることに情熱を傾ける仲間と、現場の産みの苦しみを、楽しんで行きたいと思います。