せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

古代文明に心震えて

2009年06月30日 | アート・文化

横浜開港150周年記念イベントの目玉の一つ、「海のエジプト展」を観る。

この企画は最近の発掘調査で引き上げられた5Mの彫像が展示されると聞き、ワクワクしながら前売り券を購入していた。

夏休み前のどこか平日休みを取ってと考えていたが、家族の休みが揃ったので、今日実現。

展示内容は素晴らしかった!豊穣の神ハピ、ファラオ、王妃の3体の彫像は大迫力。

感動したことは大きく二つ。

一つ目は、もちろん古代文明の素晴らしさ。
芸術、信仰、言語、都市計画など様々なことが、もしかしたら現代より優れてる!?と思うようなところも。あるいは、今と変わらない部分を見つけて社会の成熟さを感じたり。(カレンダーまで石に掘り込んであった!)

もう一つは、海に沈んだ文明を発見した人々の周到さと執念。
見つけた時はどんなに心躍ったことだろうか。そして、これまで分からないとされて来た歴史の謎を紐解くことになった、現代の発掘技術の進化に感嘆。

古代文明にロマンを感じて興味があるが、普段は接することがなかなか出来ない。ギリシャには行ったことがあるが、エジプトはないので余計に恋焦がれるのかもしれない。

今月は、誕生月と一年で一番自分時間を優先したいと思っていた。そんな気持ちにふさわしいバースデーの楽しい思い出になる。

しっかり充電出来、満足感を得た一日となった。7月は本業に頑張れそうな予感!?


豊かな新生活はキッチンから

2009年06月29日 | a05監理_神奈川県 藤沢市H邸新築工事

昨日は、先月引き渡した新築の建て主様にご招待頂き、新居にお邪魔する。

楽しそうな暮らしぶりにうれしくなる。

建て主様、念願のガスオーブンを導入したので、毎週末、新メニューに挑戦なさっているようだ。昨日のランチは手作りピザ。とても美味しく頂いた。

設計者の願いの一つに、新居を手に入れることは、新しい生活を手に入れることであり、それがこれまでの生活より、豊かになっていて欲しいと思っている。

そして、それが実現しているかどうかの一つの指針に「料理のレパートリーが増える」というのがある。

もちろん、料理好きの方ばかりではないが、新居のキッチンでメニューが増える、やってみたかった料理に挑戦する、子どもや夫など家族の手伝いが増える、台所に立つのが苦にならない・・・など感想を頂ければ、設計もひとつ成功したかなと思う。

そして、設計者としてはとても喜ばしい。

今回は料理以外にも、感想を色々頂いたので、まとめておこうと思う。

先日ホームページ等の写真や感想の掲載確認をお願いし、ご返事頂いているので、そのうちにWebにて公開しますね。


道場体験

2009年06月28日 | インてリア

今日は心地よい疲労感と少しの筋肉痛に体が包まれている。

昨日の道場での武道体験が効いている。

親子で通える道場を探していたが、やっと見つかった。

先生の指導も丁寧で○。

何より子どもが楽しいと思える場であるのが、重要ポイント。

伺うのは見学に継いで2度目。「楽しい、通いたい」という子どもの発言は一過性のものではないと信じよう。

入門しても良いかなと思い始めている。


金物づくし

2009年06月26日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

総合金物メーカーの招待バスツアーで、設計者向けの金物展示会へ行く。

インテリアショーなど、インテリアメーカーが揃って展示会を行うビッグイベントはかなり恒例になっているが、金物メーカーは初めての試みだそう。

建築材料や設備などと違って、金物は各地にショールームがあるわけではないので、新商品の紹介など一度に把握出来るのは、設計者としては助かるなぁと考え、参加。

バスでの往復と昼食、飲食付きで無料。日本建築家協会を通じてというものの、こんなに優遇してもらって申し訳ないなぁという感じ。

トレンド紹介のセミナーはまぁまぁ。展示の方は、金物と言ってもブラインド有り、エクステリア有り、エコロージー、バリアフリー商品など多岐に渡っていて、ちょっと複雑過ぎた印象。

各メーカー似たような商品が並び、これ!と商品が目立たなかったのは、ちょっと残念。

金物好きとしては、住宅や家具への応用、店舗にはどう使えるかなぁ、これは面白い使い方が出来そうだなぁなどと、あれこれ考えながら比較できたのは、なかなか面白かった。


大人の関わり方は?~保育参加を通じて

2009年06月25日 | 子ども・環境

昨日は、朝から夕方まで元気なこども達に囲まれて、保育園で過ごした。

小学校の授業参観のように見るだけではなく、こどもが通う園の親として自主的な、ひとりの大人として保育に関わる機会である。

今、いろいろなことを考えさせられている。自身の子育てやこどものおかれる環境のこと。

その一つに、こどもの「言葉ではなく力によるコミュニケーション」をどう捉えるべきか、という課題がある。

突然に背中を蹴飛ばし、げんこつで背中をボコボコに殴ってくる男の子がいた。(力も強くなっているの結構痛い)乳児クラスからその傾向があり、家庭環境も少なからず影響していると知っているので、行為自体を注意するものの、本人の挨拶と受け止め(いわゆる力でのコミュニケーション行為だろうと)積極的に話しかけてみる。

今度はお尻をたたいたりといろいろあったが、手をぎゅっと握ったり、ほおずりしたり最後にはその子が甘えてくるので、注意して向き合って良かったと思う。

また別の女の子は、間違った発言をしたお友達に、笑いながらパチンと頭をたたいた。それは、まるでお笑い芸人がボケに対して突っ込みをいれる光景。(恥の文化が日本に会った頃は、失敗を笑う方が非難されていたようにも思うのですが)

当然たたかれた方は泣く。先生はたたいた方を叱る。しかし、よく見ているとたたいた方が傷付いている。「しまった」という表情と共に友達にすぐに何度も誤り、どうにかしたいと思っている様子なのだが、大人に謝罪を要求される頃には、ふてくされ、その子自身が友達とのコミュニケーションを拒否する体勢になっている。

失敗を繰り返しながら、子どもも学んで行くと思う。しかし、その背景には大人の子どもへの接し方や、TVなどメディアの影響が大であると考えざるを得なかった。

そして、自身の子育てはどうなのかと。本人の個性を特性と考えるのは大事だが、おかしいな、間違っているなと思うところは、常に意識して考えて接して行きたいと思った。

また、こども達の要求をうまくコントロールする先生方をみて、真剣に向き合うところと、さらりと流すところを上手に使い分けたいと思った。