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球磨川沿いの人吉、青井阿蘇神社の近辺 2020年8月15日現在
この夏は、Go Toトラベルではなく、
Go Toボランティアの夏季休業期間でした。
昨日まで、お休みをいただきました。
そこでブログは火曜日アップです。
球磨川の氾濫で被害を受けた故郷熊本の
木のものづくりの設計仲間のいる人吉は、
仲間の案内で、天井まで冠水した場所や、
被災状況、復旧作業現場、
名だたるボランティア団体の活躍なども
拝見させてもらいました。
↓建物が浮いて、道路にはみ出す住宅の基礎
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/9f/f09dace092550ae2fa6bb410bd54dda5.jpg)
浸水ラインは、くっきりと残っております。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/bb/57b914535ae2372f83831aa0ca96cf00.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/9a/79642d0b0a3f48fdf080ed2335a371df.jpg)
これから、私たち建築士にできる
専門家ボランティアの活動内容を
他県からも支援に来られている
水害復旧ボランティアの方にも、
アドバイスいただきながら、
今後の対策を手探りしました。
例えば、伝統的な竹小舞は残したいが、
泥のついたままでは、汚染の心配もあり
洗浄して残すところと、撤去するところの選別など
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/24/6e87ee26b6f9f92a26a291595eb18dd9.jpg)
別の日には、
やっと道路が復旧した
他よりも支援が遅れていると言われる
八代の坂本町に伺いました。
川にかかる鉄橋上まで、水が上がった氾濫があったことを示す爪痕。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/12/94ddd3c61325942e4039a35aff3a4b2b.jpg)
まだ、まだ、泥がそのままのお宅で、
泥出しやゴミの分別のボランティアです。
私は、女性の多いグループで
女性でも出来る内容をさせてもらいました。
被災された方は、このような作業が
毎日続いているのかと思うと、
居た堪れなくなりました。
こちらへは、ボランティアバスで伺ったのですが
それまで車中でおしゃべりしていた面々も
現地に入ると、言葉を失うほど、
被災の状況は、大変に厳しいものでした。
流された橋
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/93/bdef0451da54079b48b7f21a5cbf8ab1.jpg)
私たちは、小さな川沿いのお宅を担当しましたが、
日頃は、小さな沢が、豪雨では大きな被害をもたらすこと
2012年の九州北部豪雨でも見てきたのに、
また南部でも、同じことが起きていることに
ほぞを噛む思いです。
(ここでは、被災した方の家屋の写真は撮影しておりません)
これは気候変動だけではなく
山の手入れも確実に影響していると
私は考えています。
現地への支援という早急な対応と
長期的な森づくりのビジョンが欠かせません。
今年の夏は、これまで災害支援には
短期と長期のビジョンが必要と考えてきました。
この夏は、また、新しい視点を得ました。
熊本地震でも、設計活動という「静の活動」と
瓦礫撤去や実測調査という「動の活動」の
両方に携わりましたが
この休みの夜の読書で
お茶の祖「珠光」に関する本を読んでおり
そこに出てくる、禅の思想。
その中に、
「動中の工夫は、静中の工夫に勝る」
というものがあります。
禅の修行では、「静中」は坐禅、
「動中」は作務だそうです。
解釈としては、
「動中」は作業しながら、
課題を考える。
それが、工夫というもの。
そうか!
やはり、現地で、被災した方と
同じ目線になることは必須。
体を汗まみれにしながらも
この災害という課題に向き合うことは
間違っていなかったと、
筋肉痛の自分を慰めたりしました、笑。
微力の身ですが
これからも、静動の両輪で活動していきます。
* * * * *
明日は、旧暦での7月1日、新月です。
旧暦でのライフワークの身としては、
今年も、いよいよ後半となります。
前半、様々に感じ、考えたことを
いよいよ実行に移すときでしょうか。
すぐにできることと、
じっくり取り組むことを
見極めながら、後半を過ごしたいと思います。
残暑厳しい折ですが、
みなさま、どうぞ、ご無理のありませんように。
焦らず、動と静の活動、
行動を、使い分けて参りましょう。