ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督、『スウィーニー・トッド』、1/19、TOHOシネマズ トリアス久山にて鑑賞。2008年1本目。
去年は劇場に51本映画を観に行きました。
というわけで今年はさらにその倍の100本は映画を観に行きたいと思います。
嘘。今年は出来るだけ映画は厳選して観に行くつもりです。
やっぱり『どろろ』とか、『遠くの空に消えた』とか観た後ってすごく空しくなるっていうか、腹立たしくなるっていうか、まぁともかく金返せ!っていいたくなるような映画は観ない、というのが今年の目標です。本数でいえば30本ぐらいが目標かな。
厳選して映画を観に行くと決めた、記念すべき最初の一本がこれ、血塗れミュージカル映画『スウィーニー・トッド』。
公言して憚らないことですが、ミュージカル(映画)が苦手です。
やっぱり登場人物が唐突に歌い出したり、突然踊り出したり、歌で会話したり、そういうのってどうしても不自然の極みとしか思えないんですよね。
しかし、そう考えるのは自分だけではないらしく、それどころか多くの演出家自身が同様のことを考えているようで、彼らはミュージカルが持つ不自然さを払拭するべく様々な創意工夫、鋭意努力してきたように思えます。
主人公たちの役柄が歌手だったり、動物だったり、舞台がオペラ座だったり、音楽ショーだったり、ミュージカルの歴史とはそういった演出家たちの工夫と努力の歴史といえるのかもしれません。
そしてミュージカルの持つ不自然さを払拭する究極のアイディア、それが本作には伺えます。
そのアイディアとはつまり、登場人物が木違いであれば、突然歌い出そうが踊り出そうがまったく不自然ではない、ということ。
そう、『スウィーニー・トッド』の登場人物は揃いも揃って狂っています。
復讐の念が強い余りに人を殺すことに罪の意識を感じなくなってしまった主人公、男を盲愛する故に他には何も見えなくなってしまったパイ屋の女主人、自らの欲望を充たすためには他人を破滅させることもまったく厭わない判事、養父に監禁され、あまつさえ求婚され、未来を失ってしまった少女、養護施設から連れ出してくれた男に見捨てられ、行き場のない少年、まぁ確かに歌でも歌わないとやってられないのかもしれません。
なので、『スウィーニー・トッド』ではあまりミュージカル特有の不自然さを感じませんでした。
が、しかし。
代わりに思ったのが、木違いにはついていけない!ってことでした。
復讐の為なら何をしてもオッケーなのか?単に客として訪れただけの人間を片っ端から血祭りにしても許される?肉の値段が高騰してるから人肉を使っちゃおう♪ってのはどういう了見なんですか?まぁ人肉を使うのはいいとして(いやよくない)、せめて精肉作業ぐらいきちんとしようよ!!と思ったのは自分だけでしょうか?(そういう問題でもない。)
結末も思いつく限り最も陰惨なもので、もうほんとついていけなかったです。
せめてラストでジョアンナと船乗りの青年が船でロンドンを後にするというシーンがあれば印象もだいぶ違ってくるのだけれど、、、っていうかそういうシーンがないとおかしくない?おかしいよね?
ティム・バートンのダークサイドが大爆発する本作、根っからのティム・バートンマニアの方以外にはお薦めしません。
というわけで星は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
それにしても厳選して観に行くと決めた最初の一本が★★☆とは・・・。
去年は劇場に51本映画を観に行きました。
というわけで今年はさらにその倍の100本は映画を観に行きたいと思います。
嘘。今年は出来るだけ映画は厳選して観に行くつもりです。
やっぱり『どろろ』とか、『遠くの空に消えた』とか観た後ってすごく空しくなるっていうか、腹立たしくなるっていうか、まぁともかく金返せ!っていいたくなるような映画は観ない、というのが今年の目標です。本数でいえば30本ぐらいが目標かな。
厳選して映画を観に行くと決めた、記念すべき最初の一本がこれ、血塗れミュージカル映画『スウィーニー・トッド』。
公言して憚らないことですが、ミュージカル(映画)が苦手です。
やっぱり登場人物が唐突に歌い出したり、突然踊り出したり、歌で会話したり、そういうのってどうしても不自然の極みとしか思えないんですよね。
しかし、そう考えるのは自分だけではないらしく、それどころか多くの演出家自身が同様のことを考えているようで、彼らはミュージカルが持つ不自然さを払拭するべく様々な創意工夫、鋭意努力してきたように思えます。
主人公たちの役柄が歌手だったり、動物だったり、舞台がオペラ座だったり、音楽ショーだったり、ミュージカルの歴史とはそういった演出家たちの工夫と努力の歴史といえるのかもしれません。
そしてミュージカルの持つ不自然さを払拭する究極のアイディア、それが本作には伺えます。
そのアイディアとはつまり、登場人物が木違いであれば、突然歌い出そうが踊り出そうがまったく不自然ではない、ということ。
そう、『スウィーニー・トッド』の登場人物は揃いも揃って狂っています。
復讐の念が強い余りに人を殺すことに罪の意識を感じなくなってしまった主人公、男を盲愛する故に他には何も見えなくなってしまったパイ屋の女主人、自らの欲望を充たすためには他人を破滅させることもまったく厭わない判事、養父に監禁され、あまつさえ求婚され、未来を失ってしまった少女、養護施設から連れ出してくれた男に見捨てられ、行き場のない少年、まぁ確かに歌でも歌わないとやってられないのかもしれません。
なので、『スウィーニー・トッド』ではあまりミュージカル特有の不自然さを感じませんでした。
が、しかし。
代わりに思ったのが、木違いにはついていけない!ってことでした。
復讐の為なら何をしてもオッケーなのか?単に客として訪れただけの人間を片っ端から血祭りにしても許される?肉の値段が高騰してるから人肉を使っちゃおう♪ってのはどういう了見なんですか?まぁ人肉を使うのはいいとして(いやよくない)、せめて精肉作業ぐらいきちんとしようよ!!と思ったのは自分だけでしょうか?(そういう問題でもない。)
結末も思いつく限り最も陰惨なもので、もうほんとついていけなかったです。
せめてラストでジョアンナと船乗りの青年が船でロンドンを後にするというシーンがあれば印象もだいぶ違ってくるのだけれど、、、っていうかそういうシーンがないとおかしくない?おかしいよね?
ティム・バートンのダークサイドが大爆発する本作、根っからのティム・バートンマニアの方以外にはお薦めしません。
というわけで星は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
それにしても厳選して観に行くと決めた最初の一本が★★☆とは・・・。