この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

絶対に見るな!としか言えないホラー映画『セルビアン・フィルム』。

2013-01-03 11:55:11 | 旧作映画
 正月はこれといってやることがなかったのでツタヤとゲオでDVDを大量に借りまくりました。

 まず借りたのは『マッド・メン』というテレビドラマのファースト・シーズンの1~6巻。正月休みはシリーズものを一気見するのにはちょうど良いですからね。
 「マッド・メン」といっても「狂った男たち」という意味でなく、マディソン・アヴェニューの広告会社で働く男たちのお話です。
 本国アメリカではやたら評価が高く、テレビ界のアカデミー賞であるエミー賞の各部門を軒並み受賞しているのですが、個人的にはそこまでハマりませんでした。
 二話までしか見なかったから面白さがわからなかったのかなぁ。
 ところで、『マッド・メン』はツタヤで2~6巻がセットレンタルだったんですよね。セットレンタルだと割引きになるのかなと思って借りたんですが、そんなことは全然なくて5巻分の料金をしっかり取られました。
 それだと2~6巻までのうちの一巻を借りようと思っても出来ないってだけじゃないですかね?利用者側のメリットが何もない気がするのだけれど。

 人に薦められた借りた『機動戦士ガンダムUC』は想像していたよりずっと良かったです。
 自分は「ガンダム」といえば、最初の『機動戦士ガンダム』だけ、あとは認められるとしても『機動戦士Zガンダム』と『機動戦士ガンダムZZ』ぐらい、という強固なファースト信者なのですが、だからこそ『UC』は楽しめる作品だったと思います。
 今回はvol.2までしか借りなかったけど、続きも見るつもり。

 あと、ネットでの評価が高かったエマ・ストーン主演の学園コメディ『小悪魔はなぜモテる』も良かったです。
 エマ・ストーンって好みのタイプの女優ではないけど、これまで見た彼女の出演作にハズレはないなぁ。

 ホラー映画も一本借りました。
 タイトルは『セルビアン・フィルム』。
 かつてポルノスターだった男が妻と子に少しでも楽な暮らしをさせたいと思い、昔の仲間が持ってきた仕事の契約書にサインをしてしまう。それが想像を絶する地獄の門を開くことになるとも知らずに…、というお話。
 一口にホラー映画といっても恐怖の度合いは様々で、ホラー初心者にも自信を持って薦められる作品もあれば(『シックス・センス』や『フレイルティー』などがそうですね)、ホラー映画に余程耐性がないと薦められない作品もあります(『二十八週後…』や『ホステル』あたりかな)。
 さらに、中には鑑賞したという事実すら他人に言うのが憚られる作品もあります。
 そういった作品の一つが『セルビアン・フィルム』です。
 もう何ていうか、ホラー初心者には「絶対に見るな!」としか言えません(まぁ言わなくても見ないとは思いますが。笑。)。
 自分がこの作品に興味を持ったのはアマゾンや映画ブログなどでのレビューであまりに仰々しいものがあったのと、映画館で公開された際に「本作は20歳未満の方はご覧いただけません。本作品には、倫理的にも表現的にも最悪の描写が含まれております。20歳未満の方には、決してお見せ出来ません。また20歳以上の方であっても、心臓の弱い方や体調の優れない方のご鑑賞はお勧めできません。くれぐれもお客様、各自の責任においてご鑑賞下さい。」という張り紙がされたという話を聞いたからです。
 そこまで煽られると、実際どんなもんなんかいな、と思ってしまうじゃないですか。笑。
 で、実際見ての感想ですが、、、それらの煽り(と思ったもの)は決して大袈裟でも何でもなかったってことですね。確かに一般人であれば見てはいけないものがその中で描かれていました。

 ただ、出来の悪い映画ではなかったです。
 この手のホラー映画って脚本軽視の勢いだけで作られた作品が多いのですが、この作品は倫理的に最悪なシーンであっても、作り手にきちんと目的があってそうしているように思えました。
 もう一度見たいとは思いませんし、他人にも決して薦められるような作品ではないのですが、人生の岐路において道を踏み外そうとしているのではないか、そんな自覚がある方は見た方がいいんじゃないでしょうか。
 この作品を見れば、たぶん、ギリギリで踏みとどまれると思います。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする