この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

96時間でも何でもない『96時間リベンジ』。

2013-01-14 20:40:45 | 新作映画
 リーアム・ニーソン主演、『96時間リベンジ』、1/12、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2013年4本目。


 前作『96時間』はとてもよく出来たアクションエンターティメントだと思うのですが、唯一不満だったのが幕の引き方でした。
 娘を命懸けで犯罪組織から救い出したブライアンが、最後に娘の腕の中で息絶える、そういう結末であれば作品としてすごく締まったものになるのに、と残念に思ったのです。
 でも続編製作の報を聞いて納得。
 なるほど、続編が作られるのであれば主人公を死なせるわけにはいかないですもんね。
 キャラクター創作の難しさは充分理解出来ます。

 というわけで、前作で主人公が死ななかったことは納得したのですが、タイトルまで前作から引き継いだせいで若干おかしなことになっちゃってます。
 前作の原題は『TAKEN』で、邦題の『96時間』は「誘拐事件の被害者の無事が予想される時間」から取られ、作中流れる時間もおおよそそれぐらいなのですが、続編の『TAKEN2』は別段時間的に「96時間」でも何でもないのです。
 正確なところはわかりませんが、感覚的に5、6時間のお話なんですよね。
 いいのか、それで?(ま、気になるのは自分ぐらいか)

 重箱の隅を突きましたが、前作ほどでないにせよ、そこそこ面白かったです。
 あれほど用心深いブライアンが場所は違えど同じヨーロッパに妻子を呼び寄せるものだろうかとか、小型の携帯電話を隠し持つぐらいならもっと使えるものを持ち歩くべきじゃないかとか、誘拐犯はもう少し慎重に身体検査をするべきじゃないかとか、いろいろツッコミたいことはあるのですが、まぁいいです。
 何といってもリュック・ベッソン印ですからね。笑。

 まぁでもいいところもありましたよ。
 何といっても前作ではお荷物でしかなかったブライアンの娘キムがそこそこ見せ場があったのは意外で面白かったです。
 『TAKEN3』(邦題は『96時間デッドエンド』あたり?笑。)が作られれば更なる活躍が見込めることでしょう。


 お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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