吉田恵輔監督、麻生久美子主演、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』、12/1、Tジョイ久留米にて鑑賞。2013年59本目。
本文に入る前に自分もビッグマウスを一つ。
今、『シネコミ発!勝手にアナザーストーリー会議』というサイトで映画『テッド』のWOWOW放映を記念して、『テッド』のアナザーストーリーを募集しています。
果たして何作応募があるのかわかりませんが、たぶん自分の作品が最優秀賞に選ばれると思います。
よし、言っちゃった。笑。
これで本当に選ばれたら予告ホームランみたいで最高にカッコいいんだけど、選ばれなかったら予告ホームランをしておきながら三振したみたいで最高にカッコ悪いな。
結果がわかるのは1/31です。
よく、夢は信じていれば必ず叶うっていうじゃないですか。あと、努力は決して裏切らないとか。
これってはっきり言って嘘ですよね。どんなに信じていようが、努力しようが、必ずしも夢が叶うとは限らない。
甲子園の出場校はどの高校も優勝を夢見るものでしょうけれど、実際優勝するのは一校だけです。また、優勝校が一番努力した高校であるとも限りません。一回戦で敗退して高校が一番努力していたのかもしれない。
夢は信じていれば必ず叶うというと、聞こえはいいけど、実際はそうじゃない。努力がまったくの結果に結びつかないこともある。それが現実。
映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』はそんな残酷な現実をグサグサと突きつけてくるような映画でした。
「ばしゃ馬さん」こと馬淵みち代はこの十年間、人生のすべてをシナリオを書くことに捧げてきた。シナリオを書くためであれば介護施設でボランティアすることだって苦でも何でもない。寝る間すら惜しんでひたすらシナリオを書き続けてきた。
でもそんなみち代の努力は報われない。
今度こそ!と思って応募したシナリオもコンクールの一次予選すら通らない。
もうね、この設定だけでご飯茶碗三杯ぐらい泣けます。
ほとんどの映画って(特に邦画は)信じていれば夢は必ず叶うというスタンスで作品が作られているじゃないですか。
そんな綺麗ごとを目にすると、ケッ!って唾を吐きたくなります。
確かに世の中には信じていた夢を努力の末に叶えた人もいるでしょうね。
でもそれはごく一部の人なんですよ。
甲子園出場校のうち優勝校がたった一校であるのと同様に。
夢を叶えた人は自分が夢を叶えたものだから、他人に対しても自分と同じように努力をすれば夢は叶う、というふうに説きます。
その人たちは夢は叶わないかもしれない、とは考えられないのでしょうね、きっと。
何だかずいぶんとネガティブなことを言ってるなぁと思われるかもしれません。
でも自分が言いたいのはそうじゃないんですよ。
夢は必ずしも叶わないかもしれない。けれど、だからこそ叶うように努力する価値があるのだと思います。
多くの敗者がいてこそ勝者は輝くのではないでしょうか。
敗者の存在を無視して勝者だけをひたすら褒め称えるなんてナンセンスだと思うのです。
夢は叶わないかもしれない。
けれど、夢を叶えるべく努力すること自体がすでに美しい。
自分はそう思います。
映画の中でみち代が、今度こそこれが本当の本当の本当の勝負作!!と思って書き上げたシナリオがやっぱりコンクールの一次予選を通らないんですよ。
このときは本当に泣けました。現実ってつらすぎると思いました。
でも当のみち代の顔に悲壮感はあまり見られないんですよね。それどころかすべてを出し尽くしたという満足感さえ見て取れました。
だから自分も、よし、ちょっとだけ努力してみるか、そう思って『テッド』のアナザーストーリーを書いてみました。
全力を尽くしたから結果は気にしない、、、と言いたいところですが、自信作が選ばれなかったら、やっぱり落ち込むと思います。
今から慰めてくれる人を募集しよっかな。笑。
っていうのは半分冗談ですが、映画はとてもよかったです。希望が残るラストも気に入りました。
本作はたぶん映画館では観れないだろうなと思っていたので、鑑賞できてよかったです。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
本文に入る前に自分もビッグマウスを一つ。
今、『シネコミ発!勝手にアナザーストーリー会議』というサイトで映画『テッド』のWOWOW放映を記念して、『テッド』のアナザーストーリーを募集しています。
果たして何作応募があるのかわかりませんが、たぶん自分の作品が最優秀賞に選ばれると思います。
よし、言っちゃった。笑。
これで本当に選ばれたら予告ホームランみたいで最高にカッコいいんだけど、選ばれなかったら予告ホームランをしておきながら三振したみたいで最高にカッコ悪いな。
結果がわかるのは1/31です。
よく、夢は信じていれば必ず叶うっていうじゃないですか。あと、努力は決して裏切らないとか。
これってはっきり言って嘘ですよね。どんなに信じていようが、努力しようが、必ずしも夢が叶うとは限らない。
甲子園の出場校はどの高校も優勝を夢見るものでしょうけれど、実際優勝するのは一校だけです。また、優勝校が一番努力した高校であるとも限りません。一回戦で敗退して高校が一番努力していたのかもしれない。
夢は信じていれば必ず叶うというと、聞こえはいいけど、実際はそうじゃない。努力がまったくの結果に結びつかないこともある。それが現実。
映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』はそんな残酷な現実をグサグサと突きつけてくるような映画でした。
「ばしゃ馬さん」こと馬淵みち代はこの十年間、人生のすべてをシナリオを書くことに捧げてきた。シナリオを書くためであれば介護施設でボランティアすることだって苦でも何でもない。寝る間すら惜しんでひたすらシナリオを書き続けてきた。
でもそんなみち代の努力は報われない。
今度こそ!と思って応募したシナリオもコンクールの一次予選すら通らない。
もうね、この設定だけでご飯茶碗三杯ぐらい泣けます。
ほとんどの映画って(特に邦画は)信じていれば夢は必ず叶うというスタンスで作品が作られているじゃないですか。
そんな綺麗ごとを目にすると、ケッ!って唾を吐きたくなります。
確かに世の中には信じていた夢を努力の末に叶えた人もいるでしょうね。
でもそれはごく一部の人なんですよ。
甲子園出場校のうち優勝校がたった一校であるのと同様に。
夢を叶えた人は自分が夢を叶えたものだから、他人に対しても自分と同じように努力をすれば夢は叶う、というふうに説きます。
その人たちは夢は叶わないかもしれない、とは考えられないのでしょうね、きっと。
何だかずいぶんとネガティブなことを言ってるなぁと思われるかもしれません。
でも自分が言いたいのはそうじゃないんですよ。
夢は必ずしも叶わないかもしれない。けれど、だからこそ叶うように努力する価値があるのだと思います。
多くの敗者がいてこそ勝者は輝くのではないでしょうか。
敗者の存在を無視して勝者だけをひたすら褒め称えるなんてナンセンスだと思うのです。
夢は叶わないかもしれない。
けれど、夢を叶えるべく努力すること自体がすでに美しい。
自分はそう思います。
映画の中でみち代が、今度こそこれが本当の本当の本当の勝負作!!と思って書き上げたシナリオがやっぱりコンクールの一次予選を通らないんですよ。
このときは本当に泣けました。現実ってつらすぎると思いました。
でも当のみち代の顔に悲壮感はあまり見られないんですよね。それどころかすべてを出し尽くしたという満足感さえ見て取れました。
だから自分も、よし、ちょっとだけ努力してみるか、そう思って『テッド』のアナザーストーリーを書いてみました。
全力を尽くしたから結果は気にしない、、、と言いたいところですが、自信作が選ばれなかったら、やっぱり落ち込むと思います。
今から慰めてくれる人を募集しよっかな。笑。
っていうのは半分冗談ですが、映画はとてもよかったです。希望が残るラストも気に入りました。
本作はたぶん映画館では観れないだろうなと思っていたので、鑑賞できてよかったです。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。