プラッチャヤー・ピンゲーオ監督、トニー・ジャー主演、『マッハ!無限大』、2/14、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2015年5本目。
トニー・ジャー初主演映画である『マッハ!!!!!!!』を観たときの衝撃は今でも忘れられません。
このときのキャッチコピーは「一、CGを使いません 二、ワイヤーを使いません 三、スタントマンを使いません 四、早回しを使いません 五、最強の格闘技ムエタイを使います」だったのですが、このキャッチコピーが本当に相応しい、どうやってこんなアクションシーンを撮影しているんだ?と思えるような衝撃の映像の連続でした。
そして『マッハ!!!!!!!』を観終わった時、これからのアクション映画はトニー・ジャーを中心に動いていくに違いない、そう確信したものですよ。
続く主演第二弾『トム・ヤム・クン!』は『マッハ!!!!!!!』ほどではないにせよ、それなりに楽しめるアクション映画でした。『マッハ!!!!!!!』を100点としたら75点ぐらいかな。
そしてしばらくトニー・ジャーの名前を聞かなかったんですよね。あれ、どうしたんだろうと思った頃に公開された復帰作『マッハ!弐』がひどい出来でした。アクション映画なのに鑑賞後カタルシスがまったく得られないというどうしようもない映画でした。
それからまたしばらくトニー・ジャーの名前を聞かなくなり、完全に消えたと思っていたのですが、今年になってこの『マッハ!無限大』の公開を知りました。
何かおかしいな、とは思っていたんですよ。
なぜかというと『マッハ!無限大』というタイトルの割に、『トム・ヤム・クン!』の続編というのですからね。フツーに『トム・ヤム・クン!2』にすればいいのに、と思いました。
まぁそれは『マッハ!』の方が通り名がいいからかなと思うことにしたのですが、よりおかしいのはキャッチコピーですよ。
本作のキャッチコピーは「一、CGを使います 二、ワイヤーを使います 三、スタントマンを使います 四、早回しを使います 五、最強の格闘技ムエタイを使います ∞、今度は何でもアリです!」なのです。
明らかに一作目を意識しながら、同時に限りなく後退した感のあるキャッチコピーです。
まぁでもそういった第一印象は無視することにして、公開されるのを楽しみに待っていました。
これだけ待たせたのだから、それなりのアクション映画を見せてくれるに違いない、そう思ったのです。
しかし、その期待は完全に裏切られました。『マッハ!無限大』は『マッハ!弐』をさらに上回る駄作でした。
まず、ストーリーがどうしようもなくダメダメでしたね。
トニー・ジャー扮する主人公が家族同然である象を奪い返しに行くというのは前作『トム・ヤム・クン!』と同じなのですが、象が奪われた理由が想像出来ます?
何と、象の牙に爆弾を仕掛け、それによって要人を暗殺するというものでした。
まさか象の牙に爆弾が仕掛けてあるとは誰も思うまい…、みたいなことを悪役がしたり顔で言うのですが、そりゃ誰も思わないよ!そんな面倒臭いやり方で暗殺を試みる奴がいるなんて!!
当日になって象が言うことを聞かなかったらどうするつもりだったんだろうと思わずにはいられません。
また、本作では地下格闘組織が出てくるんですけどね、その組織に属するソルジャーは強さ順でナンバリングされているんです。
まぁそれはいいんですが、そのナンバーがご丁寧に胸に焼き鏝で刻印されるんですよ。仮に20位の奴が19位を倒して順位を上げたらどうするんだろうとやっぱり思わずにはいられませんでしたね。
順位が変動するたびに刻印し直すのだとしたら、体中が刻印だらけになりません?
まぁそういった、ストーリーのダメさ加減、設定のアホらしさは目を瞑ってもいいんですよ。アクション映画なのですから、アクションシーンに魅力さえあれば。
アクションシーンがこれがまた本当にダメダメでした。
まず、見せ方がダメ。今年公開された映画では『96時間レクイエム』も相当アクションシーンがガチャガチャとして見づらかったですが、本作もそれとどっこいどっこいぐらいでした。
加えて本作ではアクションシーンがCGで加工されているのですが、そのCGがお粗末な出来で…。想像ですが、『マッハ!!!!!!!』のキャッチコピーの中の「CGを使いません」は「CGを使“え”ません」だったんじゃないのかな。CGを使いこなすだけの技術が当時のタイ映画にはなかった。それが時が経ち、CG技術の向上により、それなりに使えるようになったもんだから使ってみようということになった。
そんなふうに思えるほど本作でCGが使われていると思しきシーンはレベルが低かったです。
それにしても今年は新年一発目に観た『バルフィ!人生に唄えば』を除いて、劇場で鑑賞するに値しない作品が続くなぁ。
次に観る予定の『アメリカン・スナイパー』はさすがにそんなことはないと思いたいです。
お気に入り度は★、お薦め度は★は五つで満点、☆は★の半分)。
トニー・ジャー初主演映画である『マッハ!!!!!!!』を観たときの衝撃は今でも忘れられません。
このときのキャッチコピーは「一、CGを使いません 二、ワイヤーを使いません 三、スタントマンを使いません 四、早回しを使いません 五、最強の格闘技ムエタイを使います」だったのですが、このキャッチコピーが本当に相応しい、どうやってこんなアクションシーンを撮影しているんだ?と思えるような衝撃の映像の連続でした。
そして『マッハ!!!!!!!』を観終わった時、これからのアクション映画はトニー・ジャーを中心に動いていくに違いない、そう確信したものですよ。
続く主演第二弾『トム・ヤム・クン!』は『マッハ!!!!!!!』ほどではないにせよ、それなりに楽しめるアクション映画でした。『マッハ!!!!!!!』を100点としたら75点ぐらいかな。
そしてしばらくトニー・ジャーの名前を聞かなかったんですよね。あれ、どうしたんだろうと思った頃に公開された復帰作『マッハ!弐』がひどい出来でした。アクション映画なのに鑑賞後カタルシスがまったく得られないというどうしようもない映画でした。
それからまたしばらくトニー・ジャーの名前を聞かなくなり、完全に消えたと思っていたのですが、今年になってこの『マッハ!無限大』の公開を知りました。
何かおかしいな、とは思っていたんですよ。
なぜかというと『マッハ!無限大』というタイトルの割に、『トム・ヤム・クン!』の続編というのですからね。フツーに『トム・ヤム・クン!2』にすればいいのに、と思いました。
まぁそれは『マッハ!』の方が通り名がいいからかなと思うことにしたのですが、よりおかしいのはキャッチコピーですよ。
本作のキャッチコピーは「一、CGを使います 二、ワイヤーを使います 三、スタントマンを使います 四、早回しを使います 五、最強の格闘技ムエタイを使います ∞、今度は何でもアリです!」なのです。
明らかに一作目を意識しながら、同時に限りなく後退した感のあるキャッチコピーです。
まぁでもそういった第一印象は無視することにして、公開されるのを楽しみに待っていました。
これだけ待たせたのだから、それなりのアクション映画を見せてくれるに違いない、そう思ったのです。
しかし、その期待は完全に裏切られました。『マッハ!無限大』は『マッハ!弐』をさらに上回る駄作でした。
まず、ストーリーがどうしようもなくダメダメでしたね。
トニー・ジャー扮する主人公が家族同然である象を奪い返しに行くというのは前作『トム・ヤム・クン!』と同じなのですが、象が奪われた理由が想像出来ます?
何と、象の牙に爆弾を仕掛け、それによって要人を暗殺するというものでした。
まさか象の牙に爆弾が仕掛けてあるとは誰も思うまい…、みたいなことを悪役がしたり顔で言うのですが、そりゃ誰も思わないよ!そんな面倒臭いやり方で暗殺を試みる奴がいるなんて!!
当日になって象が言うことを聞かなかったらどうするつもりだったんだろうと思わずにはいられません。
また、本作では地下格闘組織が出てくるんですけどね、その組織に属するソルジャーは強さ順でナンバリングされているんです。
まぁそれはいいんですが、そのナンバーがご丁寧に胸に焼き鏝で刻印されるんですよ。仮に20位の奴が19位を倒して順位を上げたらどうするんだろうとやっぱり思わずにはいられませんでしたね。
順位が変動するたびに刻印し直すのだとしたら、体中が刻印だらけになりません?
まぁそういった、ストーリーのダメさ加減、設定のアホらしさは目を瞑ってもいいんですよ。アクション映画なのですから、アクションシーンに魅力さえあれば。
アクションシーンがこれがまた本当にダメダメでした。
まず、見せ方がダメ。今年公開された映画では『96時間レクイエム』も相当アクションシーンがガチャガチャとして見づらかったですが、本作もそれとどっこいどっこいぐらいでした。
加えて本作ではアクションシーンがCGで加工されているのですが、そのCGがお粗末な出来で…。想像ですが、『マッハ!!!!!!!』のキャッチコピーの中の「CGを使いません」は「CGを使“え”ません」だったんじゃないのかな。CGを使いこなすだけの技術が当時のタイ映画にはなかった。それが時が経ち、CG技術の向上により、それなりに使えるようになったもんだから使ってみようということになった。
そんなふうに思えるほど本作でCGが使われていると思しきシーンはレベルが低かったです。
それにしても今年は新年一発目に観た『バルフィ!人生に唄えば』を除いて、劇場で鑑賞するに値しない作品が続くなぁ。
次に観る予定の『アメリカン・スナイパー』はさすがにそんなことはないと思いたいです。
お気に入り度は★、お薦め度は★は五つで満点、☆は★の半分)。