リドリー・スコット監督、クリスチャン・ベール主演、『エクソダス 神と王』、2/6、Tジョイ久留米にて鑑賞。2015年4本目。
先週の日曜日、2/1は映画のハシゴをするつもりでした。
ハシゴのメインとなるのは『RECレック4ワールドエンド』で、体力に余裕があれば『ビッグ・アイズ』、さらに万が一早起き出来たら『エクソダス 神と王』を観よう、そう思ってました。
つまり鑑賞順位は『RECレック4ワールドエンド』>『ビッグ・アイズ』>『エクソダス 神と王』だったってことで、『エクソダス 神と王』にはそんなに期待してなかったってことです。
なぜ期待していなかったかといえば、監督のリドリー・スコットには『プロメテウス』でひどい目に合わされたからです。『プロメテウス』、あれは本当にひどかったなぁ…。
とはいえ、そこは巨匠であるリドリー・スコットですよ、いくらなんでも『プロメテウス』よりひどいことはなかろう、そう思って、先週映画のハシゴを出来なかったリベンジに、レイトショーで『エクソダス 神と王』を観に行きました(『ビッグ・アイズ』は近くのシネコンでやっていなかった)。
で、リベンジが叶ったかというと、まぁさすがに『プロメテウス』よりひどいということはなかったです。
かといって手放しで褒め称えたくなるほどの傑作というわけでなく、まぁ限りなく中途半端な作品でしたねぇ。
どこら辺が中途半端だったのか。
まず、キャラクターかな。
例えば主人公モーゼの竹馬の友であり、後に不倶戴天の敵となるラムセス。彼が妙に人間臭く描かれていて、悪に徹しきれてないんですよね。
序盤、彼がコブラの毒を抽出するシーンがあるんですよ。その後父王が不審な死を遂げます。それだけ観れば、そうか、ラムセスが父王を毒殺したのかと思うじゃないですか。
しかし、彼が父王を弑したとする具体的なシーンはないんですよ(はっきりとそれを否定するシーンもない)。
そこははっきりしないといけないんじゃないかなぁ。
モーゼが次期王となることを恐れたラムセスが父王を毒殺した、とした方が物語としてわかりやすかった、と思います。
また反逆者となったモーゼを見つけ出すためにラムセスは手段を選ばず、公開処刑までするんですよ。モーゼがどこにいるかと問われ「知らない」と答えただけで家族全員を処刑するとヘブライ人たちを脅すのです。
にもかかわらずある日真昼間から王宮の正門から現れたモーゼをあっさりと取り逃がしてしまうのです(その前にモーゼには一度夜中に侵入されてもいる)。
どれだけザルな警備体制なんだよ、と思わずにはいられません。
まぁいくら物語的に中途半端であっても、「ヴィジュアリスト」という異名を持つリドリー・スコットですから、ヴィジュアルさえ優れていれば、何もかもオッケーだったのかもしれませんが、そこがまた中途半端で…。
決して迫力がないというわけではないのです。序盤のヒッタイト人との戦闘シーンや、王都をイナゴが襲い尽くすシーン、さらにクライマックスの大津波のシーンなど、迫力はあるんですよ。けれど迫力はあってもCGを使っていることがまるわかりで…。
CGを使うことが悪いといってるわけではないのです。CGを使っていることがまるわかりな見せ方はどうか、って思うんですよね。
ヴィジュアルに関して言えばせいぜい壮大なコスプレ劇といったところでした。
そんなわけで『エクソダス 神と王』は自分にとって観ても観なくてもどっちでもいい映画でした。
もうリドリー・スコットの作品は劇場で観なくてもいいかな…。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★☆は五つで満点、☆は★の半分)。
先週の日曜日、2/1は映画のハシゴをするつもりでした。
ハシゴのメインとなるのは『RECレック4ワールドエンド』で、体力に余裕があれば『ビッグ・アイズ』、さらに万が一早起き出来たら『エクソダス 神と王』を観よう、そう思ってました。
つまり鑑賞順位は『RECレック4ワールドエンド』>『ビッグ・アイズ』>『エクソダス 神と王』だったってことで、『エクソダス 神と王』にはそんなに期待してなかったってことです。
なぜ期待していなかったかといえば、監督のリドリー・スコットには『プロメテウス』でひどい目に合わされたからです。『プロメテウス』、あれは本当にひどかったなぁ…。
とはいえ、そこは巨匠であるリドリー・スコットですよ、いくらなんでも『プロメテウス』よりひどいことはなかろう、そう思って、先週映画のハシゴを出来なかったリベンジに、レイトショーで『エクソダス 神と王』を観に行きました(『ビッグ・アイズ』は近くのシネコンでやっていなかった)。
で、リベンジが叶ったかというと、まぁさすがに『プロメテウス』よりひどいということはなかったです。
かといって手放しで褒め称えたくなるほどの傑作というわけでなく、まぁ限りなく中途半端な作品でしたねぇ。
どこら辺が中途半端だったのか。
まず、キャラクターかな。
例えば主人公モーゼの竹馬の友であり、後に不倶戴天の敵となるラムセス。彼が妙に人間臭く描かれていて、悪に徹しきれてないんですよね。
序盤、彼がコブラの毒を抽出するシーンがあるんですよ。その後父王が不審な死を遂げます。それだけ観れば、そうか、ラムセスが父王を毒殺したのかと思うじゃないですか。
しかし、彼が父王を弑したとする具体的なシーンはないんですよ(はっきりとそれを否定するシーンもない)。
そこははっきりしないといけないんじゃないかなぁ。
モーゼが次期王となることを恐れたラムセスが父王を毒殺した、とした方が物語としてわかりやすかった、と思います。
また反逆者となったモーゼを見つけ出すためにラムセスは手段を選ばず、公開処刑までするんですよ。モーゼがどこにいるかと問われ「知らない」と答えただけで家族全員を処刑するとヘブライ人たちを脅すのです。
にもかかわらずある日真昼間から王宮の正門から現れたモーゼをあっさりと取り逃がしてしまうのです(その前にモーゼには一度夜中に侵入されてもいる)。
どれだけザルな警備体制なんだよ、と思わずにはいられません。
まぁいくら物語的に中途半端であっても、「ヴィジュアリスト」という異名を持つリドリー・スコットですから、ヴィジュアルさえ優れていれば、何もかもオッケーだったのかもしれませんが、そこがまた中途半端で…。
決して迫力がないというわけではないのです。序盤のヒッタイト人との戦闘シーンや、王都をイナゴが襲い尽くすシーン、さらにクライマックスの大津波のシーンなど、迫力はあるんですよ。けれど迫力はあってもCGを使っていることがまるわかりで…。
CGを使うことが悪いといってるわけではないのです。CGを使っていることがまるわかりな見せ方はどうか、って思うんですよね。
ヴィジュアルに関して言えばせいぜい壮大なコスプレ劇といったところでした。
そんなわけで『エクソダス 神と王』は自分にとって観ても観なくてもどっちでもいい映画でした。
もうリドリー・スコットの作品は劇場で観なくてもいいかな…。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★☆は五つで満点、☆は★の半分)。