この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

腐女子必見の映画だと思った『メイズ・ランナー』。

2015-05-22 23:16:32 | 新作映画
 ウェス・ボール監督、ディラン・オブライエン主演、『メイズ・ランナー』、5/22、ユナイテッドシネマキャナルシティ13のレイトショーにて鑑賞。2015年20本目。


 最初この『メイズ・ランナー』、イオンシネマ筑紫野で観るつもりでした。
 それがなぜイオンシネマ筑紫野の倍以上距離が離れているキャナルで観たかというと、単純にキャナル(と後はTOHOシネマズ天神)でしか使えないムビチケカードを購入していたから。
 失敗した!って思いましたね。
 レイトショーだとムビチケカードより100円安く鑑賞出来るってこともですが、近くのシネコンでも観れるものを遠くにわざわざ観に行くことにも疲労感を覚えました。
 ムビチケカードを購入するときは気をつけよう!って思いました。
 これでもし映画が面白くなかったら発狂するところですが(発狂すんな)、幸い映画はそれなりに面白かったです。

 まぁぶっちゃけヴィンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE』を、主要登場人物をすべて少年にして、ジュブナイル風味の大作映画にしたら面白いものが出来るんじゃね?みたいな思いつきだけで作られたような映画なのですが、その思いつきが上手くいっている感じです。
 ナタリ監督の『CUBE』が誰が?何の目的で?どうやって?といった謎をバッサリ叩き斬って、純粋にCUBEに閉じ込められた人たちの脱出行にだけ焦点を当てたのに対し、『メイズ・ランナー』はメイズからの脱出行だけでなく、メイズがなぜ構築されたのかなど、バックボーンまで描こうとしていることに一応の好感は持てました。
 “一応の”と断ったのはよくよく冷静になって考えたらいろいろ無理があるよなって思えたからで…。例えばメイズから脱出にしても、布があって、火があって、籠を編める蔦があるなら、熱気球で空から逃げればいいんじゃね?って思えてしまう、、、まぁそれも試したんでしょうけれど。笑。

 主要登場人物が少年たちであるってだけで、そりゃお話としては面白いわけですよ。
 少年たちが知恵と勇気を振り絞り、力を合わせ、仲間のために命を賭け、そして仲間の死に涙を流す。
 まったく同じお話であってもこれがオッサンが主人公だったら魅力も半減に違いないです。
 そういった意味では腐女子必見の映画だと思います。笑。

 イケメンの少年が多数出てくる映画ではありますが、個人的に注目したのはギャリー役のウィル・ポールターですね。
 基本的に自分は俳優の顔はあまり覚えない方なのですが、彼が出てきた途端、あ『なんちゃって家族』のにーちゃんだ、ってすぐ気づきました。
 『メイズ・ランナー』でウィル・ポールターが気になった人は『なんちゃって家族』も見た方がいいですよ。

 さて、『メイズ・ランナー』は三部作だそうです。
 この第一部は充分合格点を与えてよい出来だと思いますが、最終的な評価は最終作まで観ないと下せませんね。
 何しろ、風呂敷を広げるだけ広げて畳まずに広げっぱなしで終わったシリーズものって結構ありますからねぇ。
 期待と不安を胸に抱いたまま、少年たちの疾走を見守っていきたいと思います。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント (4)
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