この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

考察について。

2018-11-22 23:55:17 | 戯言
 今日は考察について考察の達人と言われたことのない自分が考察してみたいと思います。

 一つの作品を考察する際、ポイントは主に三つあります。

 ①素直に、そして丁寧に情報を読み取る。
 まぁ当たり前と言えば当たり前ですよね。
 でもこれが出来ない人が案外多いのです。
 例えば、
>Aは「Bが殺人事件の犯人だ!」と言った。
 という描写があったとします。
 ここから読み取れる情報はAが「Bが殺人事件の犯人だ!」と言ったという事実のみです。それ以上でもそれ以下でもありません。
 にもかかわらず、Aが「Bが殺人事件の犯人だ」と言ったのだから、Bは殺人事件の犯人であると思い込む人が多いのです。
 Aが事実を言っているという保証はどこにもありません。Aは嘘をついているのかもしれないし、勘違いをしているのかもしれない。
 情報というものは素直に読み取らなければならず、素直に読むということは表面的に読むということでもなければ雑に読むことでもないのです。

 ②常識に従う。
 これまた当たり前のことですよね。
 最終的に規範となるのは自らの裡にある常識です。それに従うのは当然のことです。
 しかしこれも出来ない人が多い。
 常識的にあり得ないことを主張したり、確率的にものすごく低い仮説を立てたり、「それって本気で言っているの?」と思うことも結構あります。
 常識的にあり得ないことはあり得ないと考えるのが自然です。

 ③想像の翼を広げる。
 映画は二時間弱の娯楽です。
 当然登場人物の行動のすべてが描かれるわけではありません。
 描かれていないことについてはこちらが想像で補わなければならない場合があるのです。
 作品の中で描かれたことだけを読んでいると、その作品の本質を捉え損ねることがあります。
 そうならないようにするためには想像するしかないのです。
 幸い優れた作品の多くは描かれていない部分を想像で補うことが楽しめるように作られています。
 億劫がることなく、いろいろと想像してみては如何でしょうか。

 考察に関しては以上です。
コメント (2)
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