この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

帰ってきた映画『ガタカ』、最終考察リターンズ、その1。

2018-11-28 22:34:47 | 旧作映画
 映画『ガタカ』について語るのはこれで最後にしたい、などと殊勝なことを述べましたが、またまた『ガタカ』について語ることにしちゃいました。もう狼少年ですね。少年っていう年でもないけれど。

 一応そうすることにしたのには理由があるのです。
 誰からも相手にされないと一人で勝手に落ち込んでいた最終考察にワトソンさんという方からコメントが寄せられたんですよね(こちら)。
 なのでこれから書くことは半分ぐらいそのコメントに対するアンサー記事です。
 まぁワトソンさんはそんなもの、求めちゃいないと思うけど。笑。

 最終考察リターンズその2で、自分はジェロームが業者にカツラを注文した、というようなことを書いたのですが、ワトソンさんはジェロームが注文したのはカツラではなく、ヘアカラーですよ、と訂正してくれました。
 あれ、カツラって言ってなかったっけ???
 早速見直しました。
 ~~(確認中)~~
 はい、確認しました。
 ジェロームはカツラとは一言も言ってませんでした。彼が注文したと言っていたのは間違いなくヘアカラーでした。
 う~~~む、、、我ながらどうしてそんなミスをしたのか、ワケがわかりません。大変失礼しました。

 ただ、ジェロームが注文したのがカツラではなくヘアカラーだったとしても、自分の最終考察にはほとんど影響はありませんでした。
 いや、開き直りじゃないですよ、本当に。笑。

 さて、今回『ガタカ』を見直して、件のシーンでいくつか気づいたことがあるので、そのことについて書きます。
 ジェロームとビンセントのやり取りから読み取れることを書き出します。
①ジェロームはいつも注文しているヘアカラーを注文した。
②すると業者はいつものヘアカラーではなく、2段階明るいものを送ってきた。
③ジェロームは業者にクレームをつけたが、業者は返品に応じないという。
④後日ヘアカラーの請求書が送られてくる。
 今度は合っていますよね?
 
 自分がまず変だなと思ったのはジェロームがヘアカラーを注文したそのことですね。
 なぜジェロームはロケットの打ち上げの直前だというのに今さらヘアカラーを注文したのでしょう?
 仮に注文したのが打ち上げ日がわかる前だったとしても、打ち上げ日がわかった時点でヘアカラーは必要ではなくなりますよね。

 それに業者はなぜ2段階明るいヘアカラーを送ってきたのか?いつもとは違うヘアカラーを注文したのにいつもと同じものが送られてきたというならまだわかります。
 単純なミスですよね。
 でもいつものヘアカラーを注文してそれとは違うものが送られてくることは考えにくいと思います。

 そして一番おかしいのは、業者が返品に応じないことです。
 ジェロームはいつものヘアカラーをいつもの業者にいつものように注文しただけで別段発注ミスをしたわけではない。
 業者の方が発送ミスをしただけです。
 なのになぜ業者は返品に応じないのか?
 注文とは違う商品を送りつけて商品代を請求する、そんな業者って本当に存在するのでしょうか。

 ジェロームの言っていることは客観的に言っておかしいと思います。
 発送ミスをした業者が返品に応じないのはおかしいというのは穿った見方ではないですよね?
 それがごくごく常識的なものの考え方であるはずです。

 ただ、それらは『ガタカ』という映画の中で些末な問題ではあるのです。
 重要なのはそれではない。
 『ガタカ』の中で重要なこととは何かわかりますか?


                                          続く。
コメント
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