この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

トンデモネタではありません。

2019-01-17 22:31:13 | 旧作映画
 よく走らなかったんですが、違った、よくは知らなかったんですが、最近ネット上で、というか、ツィッター上でとある映画の真相についての考察文が話題になっているのだそうです。

 その映画とは昨年惜しくもアカデミー作品賞受賞を逃した『スリー・ビルボード』で、問題の考察文というのがこちらの「『スリー・ビルボード』徹底解説」になります。

 突然ですが、『ムー』というオカルト雑誌をご存知ですか?
 今年の正月に創刊40周年記念イベントに行ったのですが、宇宙人や超能力や怪奇現象などを大真面目に、けれど面白おかしく、そして(ここが重要なのですが)無責任に取り上げている雑誌です。
 そうなんですよ、『ムー』は無責任な雑誌なのです。
 煽るだけ煽っときながら、ノストラダムスの大予言が外れたとしてもそのことで責任を取るになんてことはありません。
 また別の超常現象ネタを探してくるだけのことです。

 勘違いして欲しくないのは自分は別に『ムー』のそのスタンスを責めているわけではないのです。
 重要なのは我々読み手が『ムー』は無責任な雑誌であるということを知っていなければならないということであり、『ムー』の発する情報をそのまま鵜呑みにしてはいけないということです。
 読み物として読む分には面白いですよね。

 話を戻すと件の考察文は、映画『スリー・ビルボード』をネタにして風呂敷を広げるだけ広げた、「徹底解説」を自称したトンデモ怪文書なんですよ。
 ネタとして読む分には面白いです。
 といっても途中までしか読んでないのですが。
 ブログで記事にするならちゃんと読めよ、と思われる方もいるかもしれませんが、それはちょっと無理なんですよ。
 なぜかというとその考察文、15万文字もあるんですもん(しかも現在も更新中)。
 マジ(15)卍!!って感じです。

 そして困ったことに、件の考察文のトンデモネタを真に受けている人が少なからずいて、そのことでちょっとした騒動になっています。
 その騒動のことを映画ブロガーである破壊屋ギッチョさんが記事にしました(こちら)。

 それで、結局自分が何が一番気になったのかというと、『スリー・ビルボード』の真犯人は誰か?ということでもなければ、そのトンデモ考察でもなく、さらにトンデモ考察に踊らされる人でもありません。
 実は自分が一番気になったのはギッチョさんの記事の次の文章だったりします。

> 真犯人を間違えた記事を書く人は基本的に頭が良い人です。(中略)そして彼らは自分が頭が良いことをアピールしたい気持ちが文章に思いっきり出ています。だから「誰も知らない自分だけが気づいた真相」というのを勝手に作り出してしまうんですね。

 あれ、これ自分のこと? って思っちゃいました。笑。
 これまで拙ブログでは、『タークナイト・ライジング』、『マーターズ』、そして最近では『ガタカ』の考察をしてきました。
 一応断っておくとこれらの考察はトンデモネタとして書いたつもりはありません。
 100%マジ卍、頭の先からしっぽまでこれ以外の解釈はない、そう固く信じています。

 しかし改めて、それってあなたが勝手に作り出したあなただけの真相ですよねと言われると自信が揺らぐというか、、、まぁでも何を言われても自分の解釈は変わらないですけどね、絶対に、間違いなく、100%、たぶん(揺らいどるやんけ)。
コメント
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