この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

正月はDVD三昧。その1。

2019-01-04 21:01:28 | 旧作映画
 先日の記事でDVDプレイヤーがぶっ壊れた、というようなことを書きました。
 まともに動かなかった、というのは本当です。
 12月29日にパソコンを買い直したのですが、借りてきたDVDを見ながらパソコンでいろいろ雑用をこなそうと思ってDVDプレイヤーにディスクをセットしたら操作をまったく受け付けなくなりました。
 

   

 不自然な録画状態になって、セットしたディスクも取り出せない…。そんな状態が一日半ぐらい続いたかな。
 こりゃもう買い直すしかないなと思って、31日に買いに行こうと思ったんですよね。
 それでお金まで用意して、いざ買いに行こうと思った31日の朝、DVDプレイヤーを見たら録画状態が解除されていました。
 コイツ、買い替えられることに気づいた…?
 のかどうかはわかりませんが、とりあえず買い替えるのは止めにしました。同じ一年の間に自動車とパソコンを買い替えて、さらにDVDプレイヤーまで買い替えるのはちょっと贅沢しすぎかなと思ったのです
 一応ベスト電器に見に行くだけ見に行きはしましたけどね。
 年末セールと新春セール、どちらが得なのか、気になって。
 店員さんに聞いたところ、大々的に売り出すのは新春セールだけれど、新春セールはセット売りなどが多く、物によっては年末セールの方がお得なこともある、だそうです。 
 なるほど、と思えるような、思えないような豆知識ですね。笑。

 さて、前置きが長くなりましたが、年末年始に見たDVDについて簡単なレビューです。

 まず『きみに読む物語』
 アマゾンでのカスタマーレビューの評価もそこそこ高い作品ですが、はっきり言って自分は突っ込みどころの多い、薄っぺらい恋愛ものだとしか思えませんでした。
 ノアとアリーはひと夏の恋愛を経て、アリーの大学進学を機に離れ離れになってしまいます。
 再会後、アリーはノアをなじるんですよね。どうして手紙を送ってくれなかったのって。
 おぃおぃって言いたくなりましたよ。
 二人が離れ離れになったのはアリーが大学に進学したせいだよね。
 だったらアリーの方が手紙を出すのが筋ってもんじゃないの?
 っていうか、自分の方からは一通も手紙を出さない女が男にそれをなじるっていうのが、それはどうなのよ、って話ですよ。
 でも実際はノアは毎日一通、計365通(!)の手紙を毎日アリーに送り続けていたのですが、それをアリーのママに握りつぶされていた、というオチなんですよね。
 返事をもらえない手紙を365通も出し続けるノアの精神力にも驚嘆させられますが、365通ノアが手紙を出したということはアリーの家には365日ほぼ毎日郵便配達が来た、ということですよね。
 それだけ毎日手紙が来たというのにたった一日さえアリーはママより先に郵便ポストを見なかった、もしくは直接配達夫から手紙を受け取らなかったってこと?
 それはちょっとないな、と思いました。
 それからノアはアリーと離れ離れになっている間に、朽ちた一軒家をアリーの望むような、誰もが一目で気に入るような、素敵な家にリフォームするんですよ。たった一人で。しかも平日は木材工場で働いているというのに。
 絶対無理だと思いました。夜中にこっそりノアの知らない間に小人さんが手伝ったというのでもない限りは。
 また離れ離れになっている間にノアは未亡人と通じ、アリーの方もお金持ちのお坊ちゃんと婚約しちゃいます。
 けれど、未亡人もお坊ちゃんも二人の関係を知ったら、仕方ないなという感じで身を引くんです。
 物分かりが良すぎるわ!!
 二人は結婚し、年を取り、アリーはアルツハイマーを患うようになり、ノアのことも分からなくなります。
 しかし、このアリーのアルツハイマーの描写が、作品を成立させるために無理やり設定されたように思えてなりませんでした。
 自分はアルツハイマーの専門家ではないけど、あんな都合のいいアルツハイマーはないような気がするなぁ。
 まぁ映像は確かに美しかったので、40点といったところかな。

 続いて『縞模様のパジャマの少年』
 胃が重たくなるような映画でした。
 ネットでは本作を指してリアリティがないといった声が聞かれますが、本作は別に史実をペースにした作品というわけではなく、ユダヤ人収容所に収容されている少年と、収容所の所長の息子との間に友情が芽生えることがあったら?という「if」が元になった作品なのでその指摘は的外れと言っていいでしょうね。
 見ていて胃が痛くなりましたが、見て損をしたとは思いませんでした。
 こんなことを引き合いに出すと反感を覚える人がいるかもしれませんが、現代ではとかく韓国人が日本人より劣る、と思う人が少なからず見受けられます。
 残念ながら韓国人が日本人より劣るなんてことは絶対にありえません。
 韓国人が殊更優れた民族だと言っているわけじゃないんですよね。
 どちらかというと、言いたいのは日本人がそれほど優秀な民族ではないということであって、、、何がどう優秀ではないのか、ここでは割愛しますが。
 作品の中でドイツ人が「ユダヤ人は家畜以下の扱いをされて当然だ」みたいなことを言っているのを見て、ふとそんなことを思いました。
 
 三本目は『偽りなき者』
 いやー、恐ろしい映画でした。去年見た、『へレディタリー/継承』というホラー映画と同じぐらい恐ろしかったです。
 一人の少女(というか幼女)の機嫌を損ねた保育士の中年男性が、幼女の嘘によって変質者のレッテルを貼られ、やがて村八分にされてしまう、というお話です。
 何が怖かったかというと、他人ごとではないってところですね。
 自分も子供好きなんですが、万が一にもこういうことになるのが怖くて、自分から子供に近づくことはないですから。
 この作品を見てモヤモヤするという人はラストシーンで主人公のルーカスを撃ったのが誰かがはっきりしないから、だと思いますが、自分はそのことにあまり意味はないと思います。
 村人の誰かが撃った、その誰かはルーカスのことを未だに変質者だと思い込んでいる、一度つけられた疑惑は簡単には拭い去ることができない、ということなんじゃないかなぁ。
 ちなみに撃たれたのはルーカスの妄想だったという解釈もあるようですが、それはさすがにないと思います。
 それだと変質者のレッテルを押されたルーカスは村八分にされ、無実が証明された後も頭がおかしくなったままでした、というお話になっちゃうからね。

 とりあえずたかこさんに教えてもらった作品のレビューは以上です。
 明日はそれ以外の作品について書きます。
コメント (3)
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