この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

卒業して欲しくない『劇場版 おいしい給食 卒業』。

2022-06-12 09:29:53 | 新作映画
 市原隼人主演、綾部真弥監督、『劇場版 おいしい給食 卒業』、6/11、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ACチケットBA5、鑑賞料金1000円)。2022年20本目。

 この映画、最初は5/14あたりに観に行くつもりでした。
 それがなぜ一ヶ月も遅れたのかというと、イオンシネマでの上映が今週末だったからです。
 それだけでも腹立たしいことなのに、イオンシネマ筑紫野の上映が公開第一週目にもかかわらず一日一回しかないんですよ。
 本当に「何で?」って思わずにはいられません。

 給食をこよなく愛する教師と給食を美味しく食べる天才の生徒とのバトルを描いたこのシリーズは元々深夜ドラマでした。
 知り合いに薦められて見始めたのですが、一話目から見ていないにもかかわらずハマりました。
 劇場版第一作も観に行きましたよ。
 ただ第二シリーズが始まったことはまったく気づきませんでした。
 深夜ドラマだったので大々的に番宣をしているわけではないし、ラテ欄での表示もめっちゃ小さいですからね。
 気づかなかった第二シリーズですが、見始めると第一シリーズと変わらず面白さでした。
 でも予約録画にミスって最終話を見損ねちゃいました。
 そんな紆余曲折があったのですが、劇場版第二作はやっぱり面白かったです。

 市原隼人扮する甘利田先生は給食の時間になると異常なまでにテンションが上がります。
 校歌に乗って踊り出すんですよ。
 自分は最初、それを甘利田先生の脳内で起きている出来事なんだろうと思っていました。
 周りの生徒たちは甘利田先生のハイテンションぶりに無反応でしたから、そうとしか考えられなかったのです。
 でも実は生徒たちはそのことに気づいていて、優しさから敢えて無反応なのだという設定を知り、そんなわけあるか!と思いつつも、その優しさに泣けました。

 テレビでそのシーンになるたびに笑いが止まらなかったのですが、映画館でも同じで、せいぜい笑わせてもらいました。
 こんなに笑えるシーンって最近ではちょっと思いつかないな。
 でも笑えるだけの作品ではないんですよ。
 考えさせられることもあるし、何なら泣けるシーンまである。
 『おいしい給食』がこれで最後だなんて思いたくはありません。
 とはいえ神野が卒業するのであればこれ以上続きようがないかな、と思うのですが、劇場版第一作を観たときもこれで終わりなんだなと思ったので、もしかしたらテレビドラマの第三シリーズ、さらには劇場版第三作も作られる可能性はゼロではないかもしれませんね。
 そのためには神野に代わるキャラクターを創作しなければならないのですが、逆に言えばそれさえ出来れば続編は充分可能ってことですね。
 自分にはそんなキャラクターは思いつきませんが…。
 
 『トップガン マーヴェリック』が前作『トップガン』を観賞していることが前提の作品である以上に、『劇場版 おいしい給食 卒業』はテレビシリーズを見ていることが前提の作品ですが、例えそうでなくても充分面白いと思いますよ。
 お薦めです。

 お気に入り度★★★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする