この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『すずめの戸締まり』の半年に渡るロングランの陰で…。

2023-04-23 09:59:58 | 新作映画
 新海誠監督の『すずめの戸締まり』が全米で公開され、7位の好成績を上げているそうです。 
 批評家、観客、ともに反応が良いのだとか。
 そんなにいい映画だったっけ、というのが正直な感想です。

 観ていない方に説明すると『すずめの戸締まり』は地震を鎮める「鎮め師」の青年と図らずも彼の手伝いをすることになった少女のお話です。
 「鎮め師」が何人いるかというと一人なんですよ(正確には入院している祖父も含めると二人)。
 この広い日本の地震をその青年が一人で扉を閉めることで鎮めて回っているのです。
 でも本当に扉を閉じることで地震を鎮め、何万人もの命を救うことが出来るのであれば、それって個人でやることじゃないですよね。 
 国家レベルでやることじゃないですか。
 なぜ民間人が誰の助けを借りることなく、報酬もなく、たった一人で地震を鎮めて回っているのか、観ていてもさっぱりわかりません。
 選ばれたものにしか出来ないことなのかというと、たまたまそこに居合わせただけの少女が出来ることなのだから、そういうわけでもないですしね。
 もっと組織的にやれば、効率よく、的確に、そして安全に地震を鎮めることが出来るのではないでしょうか。

 というような質問を新海誠監督にぶつけても嫌な顔をされるだけでしょうね。笑。
 ともかく自分は『すずめの戸締まり』をその製作意図は理解出来るとしても、作品として高く評価することは出来ません。
 「鎮め師」の設定が(上述のような理由で)思いつきの域を脱していないと思うからです。
 感動もしませんでした。

 さて、自分は『すずめの戸締まり』を去年の11/12に観ました。
 そして4/22現在、イオンシネマ大野城を始めとして上映中です。
 すごいですね、半年に渡るロングランですよ。
 『すずめの戸締まり』は多くの人を魅了し、感動させたのでしょう。
 自分はそのことが間違っているというつもりはありません。
 映画のどこに魅了されるか、感動するか、逆にマイナスポイントだと思うかは人それぞれだからです。
 なので『すずめの戸締まり』が半年に渡るロングランだったとしても、そのことにすごいなと思いはしても文句を言うつもりはまったくありません。
 自分の利害に関係していなければ、ですが。

 『妖獣奇譚 ニンジャ VS シャーク』という映画があります。
 「江戸時代を舞台に、忍術により操られている巨大なサメ退治に挑む用心棒を描いたアクション」映画です。
 悪名高きエクストリームレーベルの作品なので、最初はスルーするつもりでした。
 が、yahoo映画のユーザーレビューでの評価は3.8点とそこまで悪くなく、ちょっと興味を持ちました。
 公式サイトの上映館リストを見ると、イオンシネマ大野城で4/14から公開とあります。
 イオンシネマ大野城であれば観に行ける!
 これはもう自分が観に行くべき映画なのだ、とすら思いましたよ。

 しかし、、、イオンシネマ大野城の4/22の上映スケジュールに『妖獣奇譚 ニンジャ VS シャーク』の名はありません。
 詳しい事情はよくわかりません。
 最初から一週間限定の上映だったのか、あまりの客の入りの悪さに一週間で打ち切られたのか、それともそもそも公式サイトの上映館リストの情報が間違っていたのか。

 ともかく、観ようと思った映画が観れなかった腹いせに『すずめの戸締まり』の半年のロングランにケチをつけたくなったというわけです。
 とはいえ、『妖獣奇譚 ニンジャ VS シャーク』が一週間で打ち切られた(?)ことと『すずめの戸締まり』の半年に渡るロングランとは直接の関係はほとんどないと思われますが。。。
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