ニール・ブロムカンプ監督、アーチー・マデクウィ主演、『グランツーリスモ』、9/16、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ACチケット367③にて鑑賞料金1000円)。2023年35本目。
連休初日の16日にニール・ブロムカンプ監督最新作である『グランツーリスモ』を観に行きました。
連休中、一本ぐらいは映画を観に行こうと思っていましたが、この映画を観るつもりはあまりありませんでした。
というのも、レーシングゲームのゲーマーがプロのレーサーを目指すというプロットが邦画の『ALIVEHOON アライブフーン』そのまんまで、ハリウッド映画も邦画をそのままパクるなんて地に落ちたものだなぁとよい印象がなかったのです。
が、違ったんですよね。
レーシングゲームのゲーマーがプロのレーサーを目指すというプロットそのものが本作の主人公であるヤン・マーデンボローの実話に基づいたものだったのです。
というわけで本作に対する悪い印象が無くなったので観に行くことにした次第です。
繰り返しになりますが、本作はレーシングシミュレーションである『グランツーリスモ』のプレイヤーであるヤン・マーデンボローがプロのレーサになった実話を基にした映画です。
実話を基にした映画は実話そのものかというとそんなことはありません。
実話を基にした映画はあくまで出発点が実話というだけであって、ドキュメンタリー映画というわけでも何でもなく、映画として面白くするためであれば事実を脚色することも何ら問題はないと自分は考えます。
むしろ問われるのは脚色する手腕だと思いますが、ブロムカンプ監督にはそこら辺が足りないように思えました。
自分が気になったのは「グランツーリスモ」のトッププレイヤーを本物のプロレーサーとして育成するプログラム「GTアカデミー」を立ち上げたダニー・ムーアの存在ですかね。
彼は「GTアカデミー」を立ち上げ、さらにトレーナーであるソルターを見出したのですから、プログラムの、そして映画の中の一番の立役者といってもいいぐらいです。
しかし彼は選考レースで優勝したヤンを落とそうとするんですよ。
彼のインタビューでの受け答えが下手だった、というしょーもない理由で。
何でそんなことをするんですかね?
例えそれが実際にあったことであってもそれを採用する必要はないんじゃないでしょうか。
以降、彼の存在は空気になります。
彼がそのことで罰を受けたり、ヤンに謝罪するようなシーンは作中ありません。
観ていて、すごくモヤモヤが残りました。
ブロムカンプ監督の手腕にケチをつけましたが、それでも本作の監督として充分役目は果たしたと思います。
彼のフィルムグラフィーを見る限り、とてもハリウッドの大作を手掛けられるとはとても思えないですから。
ある意味、レースゲームのゲーマーがプロのレーサーになったことと同じぐらいの驚きでした。
やはり事実は小説より奇なりなのだな、と思いました。
お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
連休初日の16日にニール・ブロムカンプ監督最新作である『グランツーリスモ』を観に行きました。
連休中、一本ぐらいは映画を観に行こうと思っていましたが、この映画を観るつもりはあまりありませんでした。
というのも、レーシングゲームのゲーマーがプロのレーサーを目指すというプロットが邦画の『ALIVEHOON アライブフーン』そのまんまで、ハリウッド映画も邦画をそのままパクるなんて地に落ちたものだなぁとよい印象がなかったのです。
が、違ったんですよね。
レーシングゲームのゲーマーがプロのレーサーを目指すというプロットそのものが本作の主人公であるヤン・マーデンボローの実話に基づいたものだったのです。
というわけで本作に対する悪い印象が無くなったので観に行くことにした次第です。
繰り返しになりますが、本作はレーシングシミュレーションである『グランツーリスモ』のプレイヤーであるヤン・マーデンボローがプロのレーサになった実話を基にした映画です。
実話を基にした映画は実話そのものかというとそんなことはありません。
実話を基にした映画はあくまで出発点が実話というだけであって、ドキュメンタリー映画というわけでも何でもなく、映画として面白くするためであれば事実を脚色することも何ら問題はないと自分は考えます。
むしろ問われるのは脚色する手腕だと思いますが、ブロムカンプ監督にはそこら辺が足りないように思えました。
自分が気になったのは「グランツーリスモ」のトッププレイヤーを本物のプロレーサーとして育成するプログラム「GTアカデミー」を立ち上げたダニー・ムーアの存在ですかね。
彼は「GTアカデミー」を立ち上げ、さらにトレーナーであるソルターを見出したのですから、プログラムの、そして映画の中の一番の立役者といってもいいぐらいです。
しかし彼は選考レースで優勝したヤンを落とそうとするんですよ。
彼のインタビューでの受け答えが下手だった、というしょーもない理由で。
何でそんなことをするんですかね?
例えそれが実際にあったことであってもそれを採用する必要はないんじゃないでしょうか。
以降、彼の存在は空気になります。
彼がそのことで罰を受けたり、ヤンに謝罪するようなシーンは作中ありません。
観ていて、すごくモヤモヤが残りました。
ブロムカンプ監督の手腕にケチをつけましたが、それでも本作の監督として充分役目は果たしたと思います。
彼のフィルムグラフィーを見る限り、とてもハリウッドの大作を手掛けられるとはとても思えないですから。
ある意味、レースゲームのゲーマーがプロのレーサーになったことと同じぐらいの驚きでした。
やはり事実は小説より奇なりなのだな、と思いました。
お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます