よーやく米澤穂信の『折れた竜骨』を読み終わりました。ものすごく長い時間をかけて一つの宿題をやり終えた気分です。
何しろ本書を購入したのは一年以上前ですからね。笑。
ファンタジーとミステリーという二つのジャンルは存外相性が悪いものです。
やっぱり最終章で何の伏線もなく唐突に密室殺人の犯人が透明人間だったとか、壁抜け男だったとか、時間跳躍する能力の持ち主だったとか明かされたら、読んでるこちらとしては本を壁に叩きつけたくなります。
しかしながら別段、透明人間が密室殺人の犯人であってはいけないという法はないわけで、問題なのは透明人間が密室犯人であることではなく、それが何の伏線もなく唐突に明かされることなんですよね。
作家が、透明人間が存在しても不思議ではない世界を作中に構築し、透明人間が殺人に至る過程を描き、そして探偵役にきちんとその犯行を論理的に暴かせることが出来るのであれば、透明人間が密室殺人の犯人である作品があっても構わないと思います。
要はこれまでファンタジーとミステリーの相性が悪かったのは、その二つのジャンルをどちらも修得した作家がいなかったからだといえないでしょうか(まったくなかったとは言いませんが)。
本作には魔術師が存在します。さらに不死人も、青銅魔人も、透明になるすべを心得た者も登場します。
一見すると何でもアリ、の世界のように思えます。
しかし、何でもアリの世界のようでも実はきちんとしたルールが存在し、そのルールに照らし合わされて、殺人事件の犯人が燻りだされるのです。
ぶっちゃけ純然たるファンタジーとして読むと物足りないところはあるし、それはミステリーとして読んでも同じです。
それでもファンタジーの世界で面白いミステリーを書いてやろう、という作者の意気込みは買いです。
そしてその試みは充分成功していると思います。
それから、騎士従士のニコラが殺された領主の娘アミーナに誓いを立てるシーンは読んでいてニンマリしちゃいました。
萌え小説としても充分面白いといってよいのではないでしょうか。笑。
ところで、一つの宿題を終えたのはいいんですが、次の宿題である『水底フェスタ』(辻村深月著)はさらにハードなんですよね。
10ページぐらいのところで挫折しています。
読み終える日が来るのだろうか…。
何しろ本書を購入したのは一年以上前ですからね。笑。
ファンタジーとミステリーという二つのジャンルは存外相性が悪いものです。
やっぱり最終章で何の伏線もなく唐突に密室殺人の犯人が透明人間だったとか、壁抜け男だったとか、時間跳躍する能力の持ち主だったとか明かされたら、読んでるこちらとしては本を壁に叩きつけたくなります。
しかしながら別段、透明人間が密室殺人の犯人であってはいけないという法はないわけで、問題なのは透明人間が密室犯人であることではなく、それが何の伏線もなく唐突に明かされることなんですよね。
作家が、透明人間が存在しても不思議ではない世界を作中に構築し、透明人間が殺人に至る過程を描き、そして探偵役にきちんとその犯行を論理的に暴かせることが出来るのであれば、透明人間が密室殺人の犯人である作品があっても構わないと思います。
要はこれまでファンタジーとミステリーの相性が悪かったのは、その二つのジャンルをどちらも修得した作家がいなかったからだといえないでしょうか(まったくなかったとは言いませんが)。
本作には魔術師が存在します。さらに不死人も、青銅魔人も、透明になるすべを心得た者も登場します。
一見すると何でもアリ、の世界のように思えます。
しかし、何でもアリの世界のようでも実はきちんとしたルールが存在し、そのルールに照らし合わされて、殺人事件の犯人が燻りだされるのです。
ぶっちゃけ純然たるファンタジーとして読むと物足りないところはあるし、それはミステリーとして読んでも同じです。
それでもファンタジーの世界で面白いミステリーを書いてやろう、という作者の意気込みは買いです。
そしてその試みは充分成功していると思います。
それから、騎士従士のニコラが殺された領主の娘アミーナに誓いを立てるシーンは読んでいてニンマリしちゃいました。
萌え小説としても充分面白いといってよいのではないでしょうか。笑。
ところで、一つの宿題を終えたのはいいんですが、次の宿題である『水底フェスタ』(辻村深月著)はさらにハードなんですよね。
10ページぐらいのところで挫折しています。
読み終える日が来るのだろうか…。
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