この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

素晴らしいの一言に尽きる『ラーヤと龍の王国』。

2021-03-06 22:14:26 | 新作映画
 ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ監督、『ラーヤと龍の王国』、3/6、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2021年10本目。

 新作映画のチェックには怠りないつもりですが、本作の存在を知ったのはごく最近でした。
 そんなに大々的に宣伝してないですよね?
 映画館の公開作リストにも一ヶ月前は名前がなかった、と思います。

 ディズニーは実写映画『ムーラン』が劇場公開されず、ディズニー+でのネット配信のみ(しかも追加料金が必要)だったので、正直いい気分はしませんでした。
 コロナで苦しいのは映画関係者であれば誰も同じなのに、配信環境が整っているからといって、新作をネット配信し、劇場で公開しないのはあまりにも自分勝手すぎるだろう、そう思ったのです。
 ただ、最近はちょっとだけ考えが変わってきていて、劇場で公開されないことに腹を立てるのは、劇場が近くにあるからなんですよね。
 劇場が近くにないという人も日本にはざらにいるわけで…。
 そういう人たちにとっては映画が劇場で公開されようがされまいが同じですからね。
 それでも自分は新作映画は出来るだけ劇場で公開して欲しいとは思っていますが。

 本作は劇場公開とネット配信が同時に行われるということです。
 まぁそれが妥当な落としどころでしょうね。

 本作は正直なところ、めちゃめちゃオリジナルティに富むストーリー展開があるわけではありません。
 そもそも「世界各地に散らばる龍玉を集めると龍が願いを叶えてくれる」というプロットはディズニー版『ドラゴンボール』ですからね。
 その他、『風の谷のナウシカ』や『機甲界ガリアン』など日本アニメの影響を強く感じさせますが、それらにつぎはぎ感はなく、高度に一体化され、さすがはディズニーだな、と感心させられました。 
 『ラーヤと龍の王国』、作品の出来自体は素晴らしいの一言に尽きます。
 
 本作に込められたメッセージは「信じることの大切さ」です。
 映画ファン、及び映画関係者を思いっきり裏切ったくせにお前がそれを説くのか、ディズニー!!と思わないでもないですが、これからは『ムーラン』のようなことはなく、新作映画はきちんと劇場で公開してくれるものと信じたいです。
 そうだよね、ディズニー!!

 お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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