この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

驚異の百科事典男。

2005-11-18 22:50:32 | 読書
頭がいいとはどういうことか、一言でいうのは難しい。
それは時と場合、さらには文化と時代によって違うからだ。
例えば機転が利くことを頭がいいということもあるだろうし、ただ単に学歴を示す場合もあるだろう。
もしかしたら頭がいい=額で釘を打てる、なんて思っているプロレスラーもいるかもしれない。いないことを願ってやまないけれど。
ここに頭がいいということを知識が豊富であることと定義した男がいた。
名前はA.J.ジェイコブズ。職業は『エスクァイア』(知ってる?自分は初耳。)編集者。
彼は三十半ば過ぎ、自らの知的レベルの急落を自覚した。
いかん、なんてことだ、仮にも神童と呼ばれていたこのぼくが。
一念発起した彼は『ブリタニカ百科事典』(以下『ブリタニカ』)を読破しようと決意する。
日本人にはおそらくブリトニー・スピアーズよりも、もしかしたらブリタニー・マーフィよりも馴染みの薄い『ブリタニカ』であるが、欧米人には知識の結晶であるらしい。
地球上のあらゆる事象と歴史上のあらゆる事件がそこにはすべて載っているとでもいうような?
といっても無論日本人である自分は『ブリタニカ』の実物にお目に掛かったことはないのだけれど、だが書籍版が1400ドルもするのであれば(1ドルが119円だとして166,600円、手元にある広辞苑が6500円だから、およそ値段を比較すれば25倍)それなりに知識が詰まっているであろうことは疑いようもない。
が、ここで誰もが疑問に思うだろう、百科事典を丸暗記したからといって頭がいいってことにはならないんじゃない?
ごもっとも。
A.Jが『ブリタニカ』読破を目論んだのは実はもっと俗な理由があって、彼の父親が信じがたいほどの勉強家で、A.Jは父への対抗心で父がかつて為しえなかった『ブリタニカ』読破にチャレンジするのだ。
この『驚異の百科事典男』はA.Jが『ブリタニカ』を読み進める際に書き留めていた読書日記が元になっているので、『ブリタニカ』に載っている蘊蓄はもちろんのこと、その蘊蓄をA.Jがいかに実生活で役立てようとしたか、そして役立てることが叶わなかったかが書いてあります。
その失敗談がまた笑える。
単なる蘊蓄本とは一線を画す読み物なので、興味を持たれた方は是非。

ps.個人的にはmaさんにお薦めします。理由は読んでみればわかります。
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ブルセラ。

2005-11-17 22:42:47 | 蘊蓄・雑学
今日テレビ東京系で放送されてたTVチャンピオン『レゴ王選手権』を見た人、いますか?
決勝よりもむしろ準決勝での歯ブラシと歯ブラシの間に挟まったシマウマ、タイトル名『ゼブラシ』には感心しました。
レゴブロックも極めればあんなことが出来るんですね。
子供の頃、ブロック遊びには夢中になったものですけど(といってもレゴじゃないやつ)、さすがにあそこまでのめりこむことはなかったなぁ。
TVチャンピオンのクラフト系は結構好んで見ています。

風邪を引いたみたいです。
鼻水が止まりません。
鼻をかみすぎて鼻の奥の方が微妙に痛いです。
熱も36.9℃と微妙に高いです。
でも37℃を超えてないんだから大したことないと自分に言い聞かせています。
まぁ昔から「病は気から」と言いますから、自分で大したことないと言い聞かせれば大したことではなくなるはずです。ってこの場合は使い方が違うか。
違うといえば、「馬鹿は風邪を引かない」というのも間違ってると思います。
正しくは「馬鹿は風邪を引いたことに気づかない、もしくは認めたがらない」ではないかと愚考する次第です。
それはさておき、風邪ではないのですが、最近読んでいる蘊蓄本に「ブルセラ症」という病気があると載っていました。
「ブルセラ症」といっても別にブルマーやセーラー服の女子高生を見るとムラムラとした変な気分になる、といった類いの病気ではなく、ちゃんとした(?)感染症みたいです。
こちら。
風邪はもちろんのこと、どんな病気でも罹るのは嫌なものですが、「ブルセラ症」には特に罹りたくないものだなぁと思う今日この頃です。
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冬の虹。

2005-11-16 22:45:32 | 日常
今日の夕方、空は晴れていたのにパラパラと雨が降ってきました。
あ、狐の嫁入りってやつだぁと思ってから、ふと何気なく東の空を見上げると大きな虹が掛かっていました。
それまで何となく虹って夏に見えるものと思っていたので、ちょっと驚きました。
その虹は見事なまでに半円をえがいていて、わざわざ車を停めて携帯で撮影する人までいました。
凍えるような空に七色の虹、詩的な風景でした。


十月の最初の週末に海老づくしさんと唐津旅行にいったのですが、その際体験陶芸で作った作品が送られてきました。
自分はそのときが二度目の体験陶芸で、一度目は湯飲みと茶碗を作ったので(実際使用しています)、今回は汁碗と小皿にチャレンジしました。
一ヶ月足らずで送られてくるはずがいつまでたっても届く気配がなくて、気を揉んでいたところだったので、いざ完成品を手にすると感慨深いものがありました。
でもお袋からは、「こんな重い汁碗はとても毎日は使えない」とか、「この皿は中央がくぼんでないので醤油皿としてはダメ」とか、さんざんダメ出しされてしまいました。
かーちゃん、冷静沈着、的確な品評ありがとうっ!!
でも素人が作ったんだから、もう少し言い方を考えてくれよぅ。うぅ。
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サイレント・ゲーム。

2005-11-15 23:58:44 | 読書
リチャード・ノース・パタースン著、『サイレント・ゲーム』読了。

パタースンの著作にはじめて触れたのは『子供の眼』という作品でした。
これがまた!良質の法廷ミステリーで、途中主人公の行動に「はにゃ?」と首をひねりたくなる箇所があるものの、読後感も心地よくて非常に満足しました。点数をつけるとするなら90点ぐらいかな。お薦めです。
それで次に『子供の眼』の前作である『罪の段階』を読んでみたのですが、こちらもなかなかの出来栄えで、『子供の眼』にはやや及ばないものの点数的には85点ぐらい。
85点、90点と来たら次回作には当然期待しちゃいます。
それで期待しながら読んだのが『ダーク・レディ』という作品なんですけど、、、う~ん、何じゃ、こりゃって感じでしたね。正直40点ってところ。
まぁ人間なんだからたまにはそういう作品も書くこともあるさ、と気を取り直してその次の『最後の審判』という作品を読んでみたんですけど、、、『子供の眼』には遠く及ばない凡作って感じですね。甘く採点して60点。
そしてつい先日読み終えたのが文庫化されたばかりの『サイレント・ゲーム』というわけなんですけどね。
正直、、、読み終わっていい気分にはなれませんでした。
予想外は予想外な結末ではあるんですけど、こんなのってないでしょ、って結末でした。
多少ネタバレですけど、自分にはとうとうなぜマーシー・コールダーがサム・ロブみたいな中年のオッサンに惹かれたのか理解できなかったし、理解できなかったといえば、マーシーを殺した犯人の動機も最後までそうでした。
結局のところ木違いだったってことなのかねぇ。
上巻・下巻で文庫本900ページにもなる大作を読んで、結末がそれじゃ納得できんっちゅーの!!プンスカ。
もう新作が出てもパタースン、読むのやめよっかなぁ。

ps.そういえば、日本でも裁判員制度が始まるらしいですけど、テキストとしては『子供の眼』、最適だと思いますよ!!
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空のない街。

2005-11-14 23:57:55 | 読書
宣伝です。笑。

最近、ネットの友人から拙作の感想をメールでもらっています。
そして先日自分が書いた唯一の長編小説『空のない街』の感想をいただきました。
実際(ネット)小説を読むのって労力を要しますし、ましてや感想を書くのって簡単なことじゃないことはわかっているので本当に感謝しています。
それで、その友人はこの作品を気に入ってくれたみたいで、どこかの賞にでも投稿したら?とまでいってくれました。
でも、自分としては書き終えてもう何年にもなる作品をどこかのサイトに投稿する気にはなれないのですが、まぁ自分のブログで宣伝するのぐらいはいいかなと思って、こうして書いてます。

『空のない街』は妹を殺された一人の少年の復讐のお話なんですけど、その妹が殺された経緯が、かなり、、、えぐいんですよね。
最初のプロローグのところで「残酷すぎて読めない!」とおっしゃる方も過去に数名いました。
けれど、一つだけ断言してもいいのは、この『空のない街』は決して残酷なだけのお話ではない、ということです。
はっきりいって表現は稚拙で、展開も強引なところはありますが、読み終わって、必ず何かが残ることは保証します。(と思います。というか思いたいです。笑。)

さて、今回この記事を書いたのは、もちろん『空のない街』をより多くの人に読んでもらいたいというのがまずあるのですが、さらにお願いがあるのです。
上述の友人から誤字が多いと指摘されたんですが、誤字脱字の類いは自分ではなかなか気づかないもので、もしそれらに気づかれた方はメールや掲示板、もちろんこの記事のコメント欄でも構いませんが、教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
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トリック、新作スペシャル。

2005-11-13 23:11:44 | テレビ
『トリック、新作スペシャル』、久しぶりの『トリック』だったせいか、すっげー面白かったです♪
小ネタも満載でしたし、ストーリーもよかったし、劇中のトリックもなるほど!と思えましたし、満足しました。
ただ、正直なところ『トリック』も第一シリーズから五年ともなると、主役の仲間由紀恵も肌の張りがなくなってきたなぁと思わずにはいられませんけどね・・・。
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衣替え。

2005-11-12 22:04:29 | 日常
最近ショックだったこと。
レイザーラモンHGがハードゲイに目覚めたのは『ショーシャンクの空に』を見ていてだそーです。
自分もこの映画が好きでときどき見返すことがあるんですけど、そのうち目覚めてしまうものなのでしょーか。
フゥ~~~~!!!

今日衣替えしようと思って冬物が入った衣装ボックスを押入れの奥から引っ張りだしたんですけど、、、その冬物を見て一言。
むぅ、まだ着れねぇ。
というのも引っ張り出した冬物は、毛糸のセーターや厚手のオーバーコートなど、それこそ真冬に着るよーなヤツばかりで、今の季節に着るのにはちと早い・・・。
ま、結論からいうと自分がいかに秋物を持っていないか、再確認しました。
あと衣替えの難しさについても学びましたとさ。
フゥ~~~~!!!
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折りたたみ自転車、再び。

2005-11-11 00:09:21 | 日常
折りたたみ自転車が戻ってきました。
あ、話を端折りすぎましたね。
この七月にカゴメの野菜ジュースの懸賞で折りたたみ自転車が当たったのですが、十月になってカゴメから手紙がきて、何じゃらほい?と思ったら、何でもブレーキ・ライニングにアスベストを使用しているので、自転車を一度送り返してくださいとのことでした。
むぅ、面倒臭い・・・。
アスベストが話題になっていることはもちろん承知していますが、ライニングに使われているだけなら飛散しないだろうし、何よりここだけの話、うちの会社の倉庫には未だに石綿製品が在庫でどーんとあるんだよね。あぁ、恐ろしや。
それなのに自転車のライニングなんて気にしても今さら手遅れ(?)だよなぁ、とは思いましたが、後日送られてきた段ボールケースに自転車を詰め込み、指定の業者へと送りました。
で、今日になって折りたたみ自転車が身ぎれいになって帰ってきた、というわけです。
それにしても折りたたみ自転車、一向に活用できてないので、このアスベスト騒ぎも「ちゃんと乗らなきゃいかんよ!」という神様の思し召しなのかもしれません。
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デビルズ・バックボーン。

2005-11-10 21:12:43 | 新作映画
『デビルズ・バックボーン』という映画をビデオで見ました。

『バットマン』、『Xメン』、『デアデビル』、『コンスタンティン』、『スパイダーマン』、最近では『シンシティ』と一連のアメコミ原作の映画の中で個人的に一番好きなのは『ヘルボーイ』だったりします。
主人公であるヘルボーイ、設定としては魔界の王子、外見はまるっきり赤鬼、なのに中身は中坊。頭の中にあるのは人類の平和などでなくて愛しいあの娘のことだけ。笑。
想い人の後をつけているのを十歳ぐらいの男の子に見つかって、もっと正面からアタックしたら?とアドバイス(というか説教)される始末。めっちゃ笑えます。
けれど残念なことに『ヘルボーイ』、世間的には評判は今一つのようで、、、う~ん、面白いと思うんだけどなぁ。
その『ヘルボーイ』を監督したギレルモ・デル・トロが『ヘルボーイ』をさかのぼること三年前に監督したのが本作『デビルズ・バックボーン』なのです。
タイトルの『デビルズ・バックボーン』、直訳すれば「悪魔の背骨」であり、劇中ラム酒に漬けられた胎児(!)が出てはきますが、ストーリーそのものにはあまり関わってきません。
戦争によって親を失い、孤児院に寄る辺ない身を寄せている子供たちが、そこでも大人たちの都合に振り回され、蹂躙され、やがて、最後の最後に反撃を試みる・・・、主人公カルロスの目にだけ映る幽霊が出てきますが、その幽霊もただカルロスを脅かすだけでなく、導き役さえ務めています。
ジャンルで言えばホラー映画であり、タイトルもおどろおどろしいですが、『デビルズ・バックボーン』は決して怖い(だけの)映画ではありません。
それどころかラストシーンで、子供たちが扉を開け、新たなる一歩を踏み出そうとする姿は感動的ですらあります。
レンタルビデオ屋ではおそらく間違いなくホラー映画のコーナーに陳列してあると思いますが、普段ホラー映画に興味のない方も是非探してみてください。
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テレビブロス(11/12~11/25)より。

2005-11-09 23:17:30 | テレビ
表紙のイラストが何とも言えず味わい深くてグッド♪
ブロスってたま~にこういうイラストを表紙に飾りますよね。

巻頭特集は横浜トリエンナーレ。
東京では、というか首都圏では、何となくしょっちゅうこういった面白そうなイベントをやっているイメージがあって羨ましいです。
九州ではイベントがあっても規模がしょぼいもんなぁ。
ところで5pに写真が載せてあるミデル・カンデロンって人が作った『考える人』、素材が素材だけに『考える人』というより『フンばってる人』って感じがしました。
お食事中の方、失礼!!

続いてトルコ・イスタンブール案内。
裏案内というわりにはごくごく真っ当な観光案内のよーな?
ベリーダンス、特別興味もないし、もちろん目の前で見たこともないのだけど、やっぱり本場の踊りだと迫力も違うものなのかな?
誰か見たことがあるって人、いますか?

ミラーマン特集は記事の微妙な水増し加減さに苦笑。
本当にアンナ・ミラーズの常連さんってミラーマンって呼ばれてるんですか?
毎朝新聞社ネタも馬鹿馬鹿しいけど、よく調べたものだなぁと感心しました。

新作映画情報ではキャメロン・ディアス主演の『イン・ハー・シューズ』が思いがけず、高い評価を受けていてちょっと意外。
正確にはおかまと男性のレビュアーがそれぞれ五つ星、四つ星半で、女性レビュアーが二つ星。
女性が主役の映画で女性レビュアーの評価だけが低かったら、やっぱりそれってダメな映画なのかな。
あと傑作スリラーの『CUBE』の続編、『CUBE ZERO』が公開されるそうな。
全ての謎が解かれるって話だけど、、、謎は謎のまま残しといた方がいいこともあるのにね。笑。

11/13には『トリック・新作スペシャル』があります。
これは見逃せないですよね。
それから11/15には『お笑い芸人歌がうまい王座決定戦SP』、個人的にはなぜお笑い芸人に歌を歌わせる必要があるのか、さーっぱり理解不能なのですが、ふじいあきらが出てますよ、マリーコさん!!

他にはこれといって取り上げることもないけど、最後にネット探偵団から。
こーゆー馬鹿馬鹿しいネタも好きです。
こちら。
でもよい子の皆さんは真似しないでね!!

ps.インリン様のコラムがなかったですね、そーいえば。隔週雑誌で隔号掲載なんですかね?
コメント (8)
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