イタリア語で「リベンジ」のコレオグラフィ
06/07 UEFA Champions League 1st Knockout Round 2nd-leg
Valencia C.F. 0-0 Internazionale F.C. Milano (agg.2-2)
(アウェイゴールでバレンシアの勝ち抜け)
GK:カニサレス
DF:ミゲル、アルビオル、アジャラ、モレッティ
MF:アングロ(76、ホアキン)、マルチェナ、バラハ(38、ウーゴ・ビアナ)、シルバ
FW:ビジャ、モリエンテス(66、ビセンテ)
抜けた。ネガティブな歴史を断ち切った。
んですが、なんかすっきりしないなあ。前半は押し込まれ気味。右サイドのアングロとミゲルはそこそこ攻撃を作れている一方で、左サイドの特にシルバは攻撃より守備の方が主な仕事になっていた感じでした。しかも調子良さそうに見えたバラハが、おそらくこれまでと同じ箇所(右ハム?)を痛めて38分で交代。嫌な感じでしたが、それでも前半終わり間際には少し押し返して良い印象をもってHTに入ることができました。
後半は多少持ち直しました。アングロとシルバ、ピボーテのポジションも高めになりミゲルの攻撃参加も前半より増えた。モリエンテスの交代で守備的に行くのかと思いましたが、その後スペースが空きドリブラーが活き始めた。攻撃の手段が変わっただけということかもしれません。もっと前線でためて時間を使えば良いのにという感じではありましたが、ホアキン、ビセンテ、シルバの動き、ドリブルが有効になっていました。守備陣は水際で跳ね返すプレイがいくつもあり苦しかったと思いますが、最後の辺りで前線に動きができていたのは助かった。とにかく守備、最終ライン+カニサレス、よくがんばってくれました。
最後は頂けませんね。後半ロスタイムの、マルチェナ、アジャラ、マテラッツィ、クルス辺りが絡んだ接触プレイの後、主審が間髪おかずにファイナルホイッスルを吹いたようです。30秒ほどのロスタイムの追加はあったはずで、30秒あればもう一攻撃可能ですから、それでインテルも頭にきたんじゃないかなあ。もっともレフェリーはドイツセットですからね。ブンデス、ロスタイムあんまり取らないできっちきちに笛吹くから…。
どちらが先に手を出したかわかりませんが、マルチェナが絡んでいて、悪いことには控えのダビド・ナバーロやスタッフも絡んでいた。罰金、悪くすれば当事者への出場停止処分数試合くらいは下るかもしれない。せっかく抜けたのに、選手層薄いのに、いいかげんにしろという気分です。
放送では、下手に熱くなるのは良くないと言われていたカニサレス。ですが、ここでムキになることで諾々と受けにまわるだけで終わらないでいられたような気がする。
ちょっと後で追加
なんかスッキリしないのが本当にスッキリしません。バレンシア公式から癒されそうな画像を拝借してきました…。
さらに後からコメント追加:
AS、
las provincias、
el mundo
カニサレス
ヨーロッパで最強のクラブのひとつに勝つことができて満足している。しかしQFにはまだワールドクラスのクラブが残っている。インテルに勝つのはとても難しかった。非常にハードで多くのクオリティを持つチームだ。重大な2試合だった。
ダビド・ビジャ
我々に幸運が訪れた。とてもハッピーだ。これをリーガにも持ち込み、パンプローナでは3ポイントを取りたい(週末はフエラでオサスナ戦)。僕は熱くなっていたが、それはフットボールでのことだ。ああいった行動はレフェリーに止められるべきだった。ピッチ内で許されることすべては、レフェリーの裁断によるのだから(この2文適当)。でもこの結果には幸せだ。ピッチでのバトルは醜いし悲しいことだった。あの瞬間ヒートアップしてしまったものはコントロールするのが難しかったとしても。ひとつにならなければ。次のライバルも厳しい相手だろうから。でもすべてはバレンシアと共にある。
アングロ
見たように、「戦い」が起きてしまった。緊張に満ちた激しい試合だった。残念な事態もあった。できる限り良い方法での解決を望んでいる。
ラウル・アルビオル
素晴らしい試合だった。残念なことに試合はヒートアップしてしまい、両チームにとってもフットボールにとっても良いものではなかった。すべてを忘れて、勝ち上がったことをとても喜んでいる。
モリエンテス
僕はベンチにいた。そしてやりあってる選手たちを引き離そうとした。UEFAはこういったケースに対して、常に厳しく対処するものだ。
僕たちは自分たちの役割を果たし、それが良い結果につながった。
ダビド・ナバーロ
インテルの選手たちが仲間を攻撃しようとしているのを見た。そして理性を失ってしまった。こんなことはこれまでしたことがないし、決してこの先も繰り返さない。すごく後悔しているし恥ずかしいと思っている。
この件の映像は見ていないし、インテルの選手たちが僕たちの控え室で取った行動も見ていない。別の部屋で落ち着いて自分を取り戻したら、仲間たちがそのことを教えてくれた。情けないよ。僕の取った行動で被害を受けた人たちに謝りたい。
昨年9月、現地で観戦したアトレチコvsバレンシア。試合前、バレンシアの選手たちがピッチの様子を見に出てきました。数日前にスペイン代表がみっともない試合をしたので、とあるおじさんがマルチェナを野次り始めました。と、マルチェナの傍にいたダビド・ナバーロがおじさんに近寄り、穏やかに何か話しかけました。おじさんはそれっきりおとなしくなり、しばらくの間ナバーロと談笑していました。
いい奴だと思ったのになあ…というか、ナバーロの反省の弁を見るにつけ、なぜこんなことをしてしまったのかと本当に信じ難い思いで呆れて落胆してしまいます。イタリアで、イングランドで、スペイン国王杯で、ブラジルやアルゼンチンで、サッカーに関わる暴力がやまない。真っ先にその被害を受ける可能性があり、自ら襟を正さなければいけない選手が、数え切れないほどの人間の前でやってしまった暴力行為。試合後、現地バレンシアファンが暴れ、インテルのバスを破損させたり、インテルファンを襲って負傷させたりしたそうです。あの最後の暴力行為がなければ、せめて言い争いくらいで終わっていれば。どんなペナルティになるのか不安ですが、事態の深刻さ、影響の大きさを受け取って心から反省して欲しい。
スポナビより選手談話