けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

色々な人の目

2007-03-25 19:53:22 | football
選手のコメント:AS (追加しました)
ビジャ
勝利が絶対に必要だった。彼らは空中戦に優れ、僕たちにとって非常に危険だった。勝ち点3を取れたことに自信を持たなければ。僕たちは階段を1段上がった。水曜日にさらに1段上がらなければならない。

イニエスタ
前半は悪くないプレイだった。良かったとさえ思ったよ。問題は、非常に早い時間にゴールを入れられてしまったことだ。確かにそれが問題だったけれど、最後には僕たちはこの試合を手にした。

シャビ・アロンソ
落ち着いてプレイしたかったけれど、失点が相手に生気を与えてしまった。そこからはリズムをつかむのが難しくなり、最後の時間は自分たちのエリアに押し込められてしまった。良かったのは結果が出せたこと、そして勝ち点3を積み上げられたことだ。

シルバ
今日勝つことが重要だと皆理解していた。そして今は、水曜日の試合について考える必要がある。これもまた厳しいものになるだろう。試合の後半は、スコアを維持しようとしていたということだと思う。この結果が僕たちの水曜日に向けた気持ちを高めてくれる。

カシージャス
デンマークが上がって来たときはとても危険だった。だから最後少し怖い時間帯を過ごすことになった。この試合で僕たちは自分らしさを出した。そしてそれこそが価値のある勝ち点3を得たこと、これがEUROの予選ではとても重要なことだ。フエラでも同じように勝ち点をとることが必要だ。そして最後には僕たちはもっとステップを上がっていく。もちろん勝ちを得ることは少し大変なことだけど。

モリエンテス&チャビ(livedoor MARCA


寸評:el mundo deportes
イケル・カシージャス
デンマークが数的劣勢になったことで仕事が減った。グラフガールドのゴールを防ぐことはできなかったが、目立つようなチャンスが多くはなかったのも確かである。

アンヘル
初めての公式戦。攻撃にそれほど多くは貢献しなかったが、相手の攻撃選手に隙を見せることもなかった。

マルチェナ
この試合、ベストプレイヤー。チームメイトのアルベルダが空ける穴をカバーし、バック来の中心選手が欠場している中で要となって働いた。ボールを奪ってコントロールし、ディフェンスに良い貢献をした。

ハビ・ナバーロ
デンマークのゴールシーン、グラフガールドのカバーリングで重大なエラーを犯した。ルイス・アラゴネスは、デンマークの空中の強さを恐れてハビ・ナバーロをディフェンスラインに置いたが、多くの効果はなかった。

カプデビラ
攻撃面での勢いはデンマークにゴールを決められたところで終わった。その時点までは、左サイドを最大限に使い、左ウィングのシルバとパーフェクトのコンビネーションを築いていた。ナショナルチームへの復帰は不調和ではない。

アルベルダ
気持ちが入っておらず、力強さを欠き、ベルナベウから遠く離れていた。チームメイトのマルチェナの存在だけが、大きな誤りの原因だった(この一文が不明)。機能せず、パスミスはベルナベウを混乱させた。おそらくアルベルダにとっては、代表では最も悪い試合だろう。

イニエスタ
スタートは困難であった。チャビが苦労する前で、試合の舵を取りスペインの先制点となるモリエンテスのゴールのアシストをした。他のチームメイトと同様に、後半になるとプレイは希薄に淡白になった。

チャビ
まあまあ。特にハッピーなこともなかった。ピッチにいる時間帯で前を向ける回数が少なかった。成果を挙げないまま、シャビ・アロンソとポジションを代わった。

シルバ
シルバが先発で出る価値を示し続けている。試合のおもしろみに欠けるトーンに、ぴりっとしたアクセントをつけようとしていた。左サイドのカプデビラと共に、深い位置まで攻めていた。何回かチャンスを作りソーレンセンを難しい状況に追い込んだ。代表で成長し続けていくことだろう。

モリエンテス
「ロハ(赤、スペイン代表)」での彼の有効性と協力の姿勢は幅を広げながら続いている。ヘディングでのミスを、ゴールで修正した。アッゲルを見事なキレのステップで交わし、低いシュートでソーレンセンを破った。代表での27ゴールはブトラゲーニョを抜いた。コンディションを欠いていたが、決定的なところは合わせてきた。

ビジャ
ゴールが決まるまでは沈滞していた。ハーフタイム直前で光を与えた動きは、彼が先発11人にいる正当性の証明だ。グラフガールドをひらりと交わし、非の打ち所のない決定弾がソーレンセンの手をはじいた。

シャビ・アロンソ
中央に交代で入ったが、何の効果もなかった。ボールをコントロールできず、ルイス・アラゴネスが想定していた守備的プランを妨げてしまった。リズムに欠けた。

フェルナンド・トーレス
トーレスがピッチに入ったのと、スペインの一番悪い時間が同時に起こってしまった。ピッチにいた時間の大半を、敵陣近くで守備のカバーリングに使うことになった。忘れるべき試合。

アングロ
エンガンチェの2枚のうちの1枚で入った。イエローカードが、アングロのプレイの総括となってしまった。ピッチをオープンにするために入ったが、時間が少なすぎた。

まずは1勝

2007-03-25 08:16:06 | football
UEFA EURO2008 Qualifying Round Group F
España 2-1 Dinamarca

バレンシア スペインの得点:フェルナンド・モリエンテス(34)、ダビド・ビジャ(45+1)


最後はなんだかもう何なの?って感じの試合になってしまいましたが、ま、勝てただけ良かったです。勝てなかったらほぼ終わってましたからね。

試合開始直後のあたりは、いかにも急造ディフェンスという危うさが出てまして、ひやひやしました。時間がたつにつれて中盤との間に空いていたスペースも埋まり、ニクラス・イェンセンの退場もあってスペインは落ち着いたようでした。前半はシルバとイニエスタが良かったですね。サイドを忠実に使ってチャンスメイクするシルバと、中まで入って攻撃に絡むイニエスタ。サイドだけで見ればやや左偏重になっていましたが、その分、右に傾いた瞬間が活きたんじゃないかなあ。
ということで、中央やや右よりイニエスタが裏に出した優しいパスを、モリエンテスがアッゲルの背後に抜け出て落ち着いて交わし、左足でゴールに流し込み先制点。ベルナベウにただいまゴールを決めました。これで46キャップ27得点、1試合あたりの得点率は0.59です。すごいすごい。出場時間のことを考えたらもっとすごいんでしょう。すごいすごい。
この試合、とにかく相手ディフェンスラインの裏を取ろうと飛び出す動きを、ビジャもモリエンテスも何度もトライしていました。だいぶオフサイドを取られ、かなり早い時間からビジャがイライラしていたようでしたが、前半ロスタイム。左サイドのカプデビラのパスを受けたビジャが、相手DFを交わして左足でゴール!リーガでもここしばらく点が入っていなくて、少しあせってる感じのあるビジャでしたが、これで吹っ切れてくれると良いなあと思います。
これで前半で2-0、しかも相手にダメージの大きい時間帯に追加点まで決めて、後半へ。

……後半。何だったんでしょうね。リードして後半に入れたことで多少気の緩みがあったのか、やはり急造だから仕方ないのか、後半開始後3分で失点してしまいました。この後は再び試合を支配することもままならず、1人多いのに攻撃を受ける時間がどんどん増えていきました。

後半の交代は、チャビ→シャビ・アロンソ、モリエンテス→F・トーレス、ビジャ→アングロ。正直いって、どの交代もプラス方向の効果はなかったと思います。チャビを代えたことで中盤でボールをキープする時間が減り、ボール回しが滞るようになってしまった。モリエンテス→トーレスは計算の範囲内の交代だったと思いますが、トーレスもボールをキープするような動きがあまりできない(それからトラップがんばれ)。前のほうでトーレスと共にボールをキープする必要があるのだったら、ビジャは代えるべきではなかった。水曜日にもう1試合ありますからそれに向けた温存を考えたのかもしれませんが、人数が有利なのに劣勢になってしまったのは、交代という要因が大きかったのではと思います。
あとはディフェンスも気になりました。マルチェナは相手をさりげなく踏んでみたりする凶悪さがありつつ、よくがんばって動いている印象でした。ハビ・ナバーロは疲労が残っているのか足を滑らせたり遅れたりする場面があったり、左SBのカプデビラは最後に疲れが出て後手後手の感じもありました。アンヘルは攻撃が物足りない。水曜日のアイスランド戦にはプジョルとセルヒオ・ラモスが戻ってくることになるでしょう。

ま、それでもMARCAに「Misión cumplida(任務完遂)」と書かれたようにミッションは果たしたということで、とりあえずお疲れ様でありました。