けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

おめでとう昇格

2009-06-14 10:36:02 | football

都市の位置はだいたいです。

セグンダは第41節、あと1節を残して、プリメーラ昇格の3クラブが一気に決定しました。テネリフェさん、シェレスさん、サラゴサさん、おめでとう。既にここ数節で上位3チームが優位ではありましたが、今節それぞれが勝利し、自力で昇格を決めました。まだ優勝チームは決定していないところもすごいですけどね。1位のテネリフェと2位のシェレスが同ポイント、3位のサラゴサが1ポイント違いですから、最終節で3チームのどこでも優勝になり得る。なんとなくですけど、セグンダの上位がこんなにギリギリまで競り合うなんて、珍しい気がします。1位のチームが飛び抜けていることが多いような気がして。



テネリフェは、01/02シーズン以来のプリメーラです。久しぶりですよね。Wikiを見たら、歴代監督とか過去所属選手がけっこうすごい。バルダーノ監督&レドンドは知ってましたが、アスカルゴルタ、ソラーリ、ハインケス、ベニテスも監督やってたんだ。選手だと、ガビランここにいたんだーとか、マカーイ兄さんもここにいたの!とか。そして、少なくとも年に1回の、カナリア諸島旅行(02/03シーズン以来?)復活です。テネリフェ遠いんだなあ……ということを実感するためだけに、かなり前倒しで新シーズンのリーガマップを作成したわけです。テネリフェ遠いんだなあというか、バレロンさんやシルバは本当に遠くから来たことを改めて実感。

蛇足のおまけ

テネリフェでカナリア諸島が出てきたついでに、シルバの故郷であるアルギネギン(Arguineguin)とはどこかも探してみました。ころっと丸っこい形のグランカナリア島の、赤い△の先端辺りがアルギネギンのはず。いやー…シルバとバレロンさん、本当に遠いとこからよく来たねえ……。グランカナリア島でも南端、どころか、ほぼスペインの最南端。ここからスペインを代表するテクニシャンが10年少々の差で2人出てくるんだから、不思議。

閑話休題。


シェレスはXerezですけど、ヘレス(Jerez)とどう使い分けてるんでしょうね。ヘレス/シェレスは、ご存知シェリー酒の産地。
シェレスは62年の歴史上、初めてのプリメーラ昇格となります。おめでとう。こちらもWiki情報ですけど、昨シーズンを除けば、ここ何シーズンかは6位とか8位とか、真ん中よりは上で、でも昇格にはもうふた息くらい足りない感じの…シュスター、監督やってたんだ。これも知らなかった……。
ちなみに現在南アフリカにてコンフェデ開幕を待っているグイサは、まさにヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(街の名前)出身で、かつ18歳でこのシェレスでプロフェッショナルのキャリアをスタートさせており、今回の昇格決定をいたく喜んでいるそうです。

ダニエル・グイサ
「南アフリカから、シェレスの昇格がかなうように願いながら、試合を追っていた。コンフェデの獲得を狙うスペイン代表としての戦いを前に、これ以上ない喜びだ。
小さい頃からいつも、俺はシェレスの人間だった。何シーズンかでプリメーラに昇格できそうなこともあったが、最後にはお預けになっていた。今シーズンは、ついに夢がかなったんだ。
今願うのは、シェレスがプリメーラで何シーズンもやっていくこと、そして俺がそこで引退できることだ。そうなったら素晴らしいだろう。
俺にとっても、シェレスにとっても、シェレシスタにとってもすごく特別なことだ。
(PCでシェレスvsウエスカの試合を追いかけようとしたらトラブルが起きてしまったグイサは)でも俺は、10分おきにヘレスに電話をして、試合がどうなっているか、それ以外の試合がどうなのかを聞いていた。昇格が決まったという喜びがわかるまでな。」
そんなグイサは、コンフェデで優勝したら、シェレスのユニを着るつもりだそうです。おめでとうグイサ。



そしてサラゴサ。よく1年で戻ってきました。セルタとかレアル・ソシエダとか、降格して苦しみ続けているチームも少なくない中で、戦力を極力落とさずにセグンダで戦い、そして戻ってこれた。シーズン当初は、厳しそうだな…と思うような結果だった時期もありましたが、ちゃんと帳尻を合わせてきました。おめでとうございます。


そこで気になること
モリエンテスの移籍先の可能性の1つとして、早い時期からサラゴサの名前が上がっていることは、前も書いたかと思います。その後オサスナの名前が上がり、サントスやら何やらと……。で、ちょっと気になるのが昨日のオサスナ関連の記事。オサスナ会長のパチ・イスコが、モリエンテスの獲得から手を引くと言った、とのこと。経済的な問題から、つまりモリエンテス側が望む給与は支払えない、ということらしいのですが、ここで「モリエンテスは国外に行くと決めたようだ」という内容のことも言っているんですね。アメリカかアラブ・エミレーツか、またはトルコかと。
イスコが話す内容がどこまで本当なのか知りませんし、この後正式にサラゴサからオファーがあるのかもまだわかりません。ですが、何というか、モリエンテスにはまだ楽な方向へ行かないでほしいというのが当方の本音。リーガのクラブでは払えないような給料と、ビッグネームとしての扱い。住環境なんかの保証も良いだろうし、リーガや他の欧州のトップリーグよりはレベルが落ち、ということはプレイもしやすいことでしょう。でも、そんなのまだ先でもいいじゃないかと。いろいろ将来のことや家族のことも併せて、選手自身が思うところもあるだろうけど、まだ戦うところを見せてほしいのです。
でも、まあちょっとわからないでもない。極端なことを言えば、どのクラブも若手偏重というか、ベテラン軽視の傾向があるよな、と思うので。若手の出番がないのは確かに問題だし、クラブの活性化は重要なことですが、でも、ベテランを簡単に切り捨てるのもな……。