けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

ラウル・アルビオル・トルタハダ

2009-06-24 20:04:00 | football

MARCAやASなどマドリー系メディアだけでなく、スーペル他バレンシア方面でも報道されている、マドリーがアルビオルを狙っている、という話。例によって公式になるまで何も信用できないわけですが、キロンなど代理人の談話も混ぜて、こんな感じで進んでいるらしいという情報を、スーペルから
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グアヘ・ビジャの移籍交渉の件で、フロレンティーノ・ペレスがバレンシアから拒否を受けたにもかかわらず、レアル・マドリーは再びバレンシアのドアを叩いた。今度はラウル・アルビオルの移籍の件だが、今度の結末は異なったものになりそうだ。スーペルが知る範囲では、バレンシアのオフィスにはマドリーから1200万ユーロの提案が届き、このオファーは受け入れられなかったものの、バレンシアからは明確な答えがなされた。もう300万ユーロの上乗せで、VCFはアルビオルの移籍を受け入れる。
この交渉は、良い方向に進んでいる。このため、近いうちに契約が成立する可能性がある。マヌエル・ジョレンテ会長は、この問題を長引かせないつもりでいる。現在検討している問題よりも多く、2つ以上のオファーが交渉のテーブルの上に乗るのであれば、時間がかかることになるだろうが。VCFの会長は、午前中の中頃にはこのことをウナイ・エメリに伝えて、パテルナのシウダ・デポルティーバでミーティングを行い、アルビオルの移籍による利害得失のバランスについて話し合った上で、1500万ユーロであれば利益があるとみなせるという点で一致した。アルビオルには2シーズンの契約が残っているが、これは同時に、クラブがアルビオルの移籍を進められなかった場合には彼と契約更新をせざるを得ないということを意味する。なぜなら、来シーズンには、契約が1年しか残っていない状態になるからだ。

アルビオルの代理人であるマヌエル・ガルシア・キロンは、この日の朝クラブのオフィスでハビエル・ゴメスに会った際(モヤの移籍の件で)、最初の時点では受け入れられなかった、マドリーからのオファーとその金額を伝えられた。そして近いうちに、もしフロレンティーノ・ペレスがオファーの金額を上げて1500万ユーロに到達すれば、アルビオルはコンフェデレーションズ杯から戻った後、レアル・マドリーに加わることになる。キロンはスーペルに対し「移籍不可能なフットボール選手はいない。アルビオルには大志があり、もしバレンシアがレアル・マドリーとの適切な合意に至れば、彼が成長を続けていくための最高の事態が作り出されるだろう。」 と語っている。
なぜVCFはアルビオルの売却を受け入れ、グアヘについては拒否するのか? 最終的に、両者の思惑が一致してこの移籍交渉がまとまれば、これはしかるべき経済的な指標を示すのであれば、メスタージャの組織が、自身の選手の誰一人としてフロレンティーノ・ペレスがアレンジするチームに売ることを拒否しているわけではない、ということの証拠になるだろう。ビジャの移籍を拒否したことが、収入を得るための必然的な損失とはならなかったことから、アルビオルの放出を正当化するための1500万ユーロは、直接的にバレンシアが抱える負債の一部を軽減することになるだろう。

グアヘに何が起きたのかということとは別に心に留めておくべきなのは、ウナイ・エメリがアルビオルをチームで一番のセントラルと考えていたことだが、エメリは彼の代わりとなるものを見ている。アレクシス、マルチェナ、マドゥロ、ダビ・ナバーロ(マジョルカから復帰)、デアルベルト。これらの選手たちが空いた場所を埋めるだろう。その反対側、攻撃の場所では、ビジャがゴールを保証する。
バレンシアは、マドリーが1500万ユーロの支払いに合意することでの利益を考え、内々の話し合いでは、ビジャの移籍はチームの様相を変えてしまうが、アルビオルの場合はそうはならないと見ている。ただ、アルビオルが23歳であり、既に代表で15キャップを記録していることは無視できないが。
彼らの行く先がどこになるかはわからないが、フロレンティーノ・ペレスが1500万ユーロの支払いを受け入れるなら、すべてのパーツが事態の終結に向かうだろう。アルビオルは交渉がどのように進んでいくかについて逐一報告を受けるはずだ。彼の意思はクラブを離れるというところにはないが、現れている問題を見たところでは、移籍を受け入れる以外の選択肢はないようだ。それが、このクラブをぐらつかせている負債の一部を経済的に助けることになるのだろうから。
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記事の中にもありますが、なぜビジャは拒否でアルビオルはOKなのか。もちろん価値も違うし、ポジションも違うし、ディフェンスなら代われる選手がチーム内に揃っている。でも、将来のバレンシアの中心になるはずのカンテラ出身の選手を、カルチョの言葉を借りるならバンディエラの一番の候補を、「1500万ユーロなら出せます」と首脳陣で結論出しちゃうのか……。ま、バレンシアお得意のちゃぶ台返し「○○は移籍不可の選手であります」で最後は終わるのかもしれませんけど。

代理人の発言もありますし、マドリーからアルビオルの獲得に対してオファーがあったこと、マドリー側が一定の上乗せをすれば移籍可能とバレンシアが考えていること、の辺りは本当のようです。ペレスがな……基本、ディフェンスにはケチだからどうだろう(ラモスにはちゃんと払ったけど)。


ビジャ
ついでに同じスーペルから、ビジャについての記事を。タイトルは「バレンシアはビジャに新しいプロジェクトを説明するだろう」ということで、バレンシアの評議会(要するに会長周辺の首脳陣)のスポークスマンによる発言。箇条書きでまとめますと、

○ビジャの件では、国内も国外も、どのクラブとの交渉も存在しない
○バレンシアの首脳陣は誰も、南アフリカにいってビジャに状況を説明する必要があるとは考えていない
○ビジャが厳しい時期をすごしたのはわかるが、今後、バレンシアのプロジェクトは野望に満ちたものであり、彼が戦力であるということを説明するだろう
○ビジャは我々にとって重要な選手だ
○我々は、ビジャがこれ以上、彼自身の状況について話をすることを望まない。それは彼のためにもクラブのためにもならない

何となくですが、いけすかないな、と思った。


ということで口直し
El Paisから、アルビオルについてのちょっと良い感じの記事。


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「ラ・ロハ」のメンバーたちは、チームの人間的な価値を保証するものとしてアルビオルを見ている

皆にチョリと呼ばれるアルビオルは、23年前、バレンシアのMarchantで生まれた。マドリーが彼を欲しているという噂も聞くが、彼自身は、コンフェデレーションズ杯の明日の試合でアメリカに勝つことと、プレステでピケやブスケツと対戦する時間を取ること以外は、気にかけていないようだ。「あいつらにはまったくうんざりするよ。あいつらといっしょにやれる奴なんていないさ。」 彼は5年前、その目で死を見た人間だ。

「ヘタフェへの道は雨が降っていたよ。」とアルビオルは回想する。車はカーブから逸れていき、アルビオルはヘリコプターの中で意識を取り戻した。17日間をICUで過ごし、脾臓を摘出して、彼は2ヶ月以上もの間休養することになった。「フットボールに戻ることはないだろうと考えていた。悪夢だった。あの日、僕は死ぬ可能性があったんだということを理解している。だからこそ、今、僕はたくさんのつまらないことで時間を無駄にはしない。人生はとても美しいものだ。僕は一分一秒を楽しんでいる。なぜなら僕は、その1秒が最後の1秒になるかもしれない、ということを知っているからだ。」「これは、どんな時でも、幸せになろうとすることと、自分を取り巻くものにどう挑戦していくかという問題なんだ。」
アルビオルは、両親から教え込まれた価値観を誇らしく感じると言う。アルビオルの両親は、地元の街で20年間に渡って宝くじの小売店を経営している。「両親は、努力するという文化を僕に教えてくれた。働くことなしには、何も得ることができないということだ。」

「チョリはフェノメノだ。」 そう言うのは、代表の中でも特に仲が良いアルベロアだ。この代表で、アルビオルほど愛されている選手はほとんどいないだろう。この点については、カシージャスが語っている。「彼が仲間のところに顔を出すと、その場の雰囲気が彼のものになる。アルビオルはこの代表の顔なんだ。このチームの良いところ全てを集めたのが彼なんだから。」とスペインのカピタンは言う。パブロ・エルナンデスは、アルビオルのことをバレンシアの下部カテゴリーの頃から知っている。現在、メスタージャと代表でチームメイトであるこのエストレーモは、「彼は静かで、騒ぎを起こしたりしないんだ」と知らせる。「彼の場合はね」とカソルラが続ける。「100%そうあるべきフットボーラーというより、優れた人物ということなんだ。でも、フットボーラーとしても最高だよ。」

だから、アルビオルはいるべき場所にいるのだ。ビセンテ・デル・ボスケによると「非常にスピードがあり、ボールを離す点に優れたセントラルだ。まぐれなのではない。ここにいるべき選手だ。ヘディングも非常に素晴らしい。いま23歳で、成長し続けていける。当分の間、このセントラルが存在していくのだ。」
その意味でシャビ・アロンソは、アルビオルが「この若さにしては驚くほど成熟している」ことを強調している。

アルビオル自身は、力強さをつけていきたいと思っている。「もっと強くならなければ。」「成長し続けていくために、多くの点を良くしていかないといけない。」 そして今は、心を落ち着けている時だと理解している。「このチームの中で、僕は一番混乱させられている人間ではないけれど、僕もそうなっているのは認めるよ。」

「間違いなく、人間としても素晴らしいし、フットボーラーとしても最高だね。」とチャビは言う。「速くて、へディングがうまくて、クオリティがある。本当に最高だ。」とピケが付け足す。
「僕は運が良い人間だ、というだけだよ。」 これはアルビオル自身の定義だ。「生きているんだから。」 彼はそう付け加える。「それに、こんな他と比べられないほど優れたチームにいるんだしね。」 そう締めくくったアルビオルは、3ヶ月前から自身の情熱を、映画から彼の人生の愛するものたちへと振り向けている。伴侶であるアリシアと、アサールと名づけられた娘だ。
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生まれたばかりの娘さんの名前、Azaharは「オレンジの花」という意味。バレンシアらしい名前。

アルビオル、すごく褒められていますね。昨シーズン後半、OGとかPKプレゼントとか、何かいろいろやっていたのは忘れておくことに……。
コンフェデでも出場チャンスを得て、きちんと力を示せているのは嬉しいです。今夜はセミファイナルのアメリカ戦。皆、口では「気を引き締めて」とか言っていても、意識はブラジルとやることに飛んでそうな気がするのが少々心配ではありますが。がんばれラ・ロハ。

小さな記事を集めて

2009-06-24 00:04:40 | football
再挑戦もあり…か?ASより
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モリエンテスがプレミアに復帰する可能性。「インディペンデント紙」によると、元バレンシアのFWモリエンテスは、フルハムで来シーズンプレイする要請を受けている。リヨンのオーラス会長が、年齢の問題からモリエンテスとの契約の可能性を否定した話に続いて、このニュースが到着した。モリエンテスは33歳、フラムの監督であるロイ・ホジソンの好みに合い、彼のキャラクターがイングランドリーグによりフィットするだろうと見ている。モリエンテスは既にリバプールでプレミアを経験している。情報筋によれば、フラムは来シーズン、UEFA杯の新たな形であるヨーロッパ・リーグでプレイすることになっており、モリエンテスのヨーロッパのコンペティションでの経験も考慮している。
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ルート「マドリーで勝ちたい」マドリー公式
ルート・ファン・ニステルローイは、心に目標を決めている。できる限りはやく復帰することだ。オランダ人FWは、初めに、彼の意志の力はゆるぎないものだということを示した。
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ファン・ニステルローイはただ目標について考えている。このオランダ人が望むのは、2006年の夏以来レアル・マドリーが示したあらゆる信頼に、ゴールで応えたいと願っている。このため、ファン・ニステルローイは、スペインの首都において勝利を得ることを望むと断言している。
「レアル・マドリーは前に進み続けていくための大きなモチベーションだ。」
このようにルートはオランダのラジオ「NOS Langs de Lijn'」で述べている。このマドリディスタのFWは、最後に「回復し、チャンスをつかむためにチームに復帰すること、それを考えるだけだ。」という意思を示した。
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皆の分もあるんだからマドリー公式
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カシージャスのプロフィールは、何百人のライバルたちと共に、ユナイテッドのデータベースに並んでいる。
日曜日に複数のマスメディアが、マンチェスター・ユナイテッドのウェブページがイケル・カシージャスのファイルを掲載したことを、このイングランドのチームが、カシージャスに興味を持ってコンタクトを取ったと推測されるニュースに絡めて報道した。イケル・カシージャスのファイルは、アクセスできる唯一のものではない。これはデータベースであり、数百の選手のファイルを見ることができる。世界中のフットボール選手で、引退した選手のものも同様に含まれている。
先週木曜日、イングランドのデイリー・メール紙が、マンチェスター・ユナイテッドがイケル・カシージャスにコンタクトを取ったという推測を報道した。この噂は、日曜日にさらに拡大した。複数のデジタル・メディアが、カシージャスのファイルにアクセスできるURLを見つけたためである。このページは、「イケル・カシージャス マンチェスター・ユナイテッド・オフィシャルウェブ」の検索の第一の結果に出るようになっている。
このファイルの製作が、このイングランドのチームがスペイン代表のカピタンであるカシージャスに興味を持っていることを示唆しているとしても、同様にアクセスできるほかのファイルのことも考える必要があるだろう。つまり、報道によるならば、マンチェスター・ユナイテッドはラウル、グティ、サルガドといったレアル・マドリーの他の選手についてもファイルしたがっているということになる。他のチームの選手でも、ゼ・ロベルト、フェルナンド・モリエンテス、ロベルト・カルロス、ジェレミ、エルゲラ、イバン・カンポ、セサル、さらには引退したジダン、フィーゴ、フェルナンド・イエロ、マクマナマン、サビオ、ビットール・バイーア、ロベルト・プロシネツキなども。数百におよぶ選手のファイルに、あらゆるコンピュータからアクセスすることができる。これは、マンチェスター・ユナイテッドが過去何年かで対戦した選手たちのデータベースなのだ。

噂の寄せ集め
また、マンチェスター・ユナイテッドのウェブページは、このイングランドのクラブがイケル・カシージャスにコンタクトを取ったと推定するニュースを取り上げている。実際に、このウェブページは、異なる複数のマスメディアにおいて報道された噂を集めており、その影響は10人を超す選手に及ぶ。例えばマドリディスタのアリェン・ロッベンであり、そのほかにもフェルナンド・トーレス、エトオ、ダビド・シルバ、セルヒオ・アグエロの名前が挙げられる。
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ペレスが会長だし…という危うさはあるとしても、いくらなんでもマドリーがイケルを出すわけがないはずで、どうせガセなんだから放置しておけばいいのに、かなり真剣に事態を否定するマドリー公式なのでした。画像ページにも、サビオだセラーデスだジェレミだと証拠を載せてみたり、記事の中でも元マドリーの選手名をずらっと並べてみたり。カンポちゃーん。


夏休み中マドリー公式
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ホセ・マリア・グティエレス“グティ”が、ラ・セクスタで、現在の彼のチームについてレビューした。グティは、フロレンティーノ・ペレスの会長職への復帰は「大きな希望だ」と考え、同時に、来シーズンは「チームに対して重要な貢献ができる」と確信している。

フロレンティーノ・ペレスの復帰
「フロレンティーノ・ペレスの会長職への復帰は、すべてのマドリディスモにとっての大きな希望だと信じている。既に彼の最初のステージでは、世界の最高の選手たちがレアル・マドリーにやってきたし、それは常にクラブの組織において良いものだった。彼は強い決断力と、非常にクリアな考え方をもった人間だ。」

新加入
「クリスチアーノは、決定的な選手だ。ピッチの中にいれば、彼のプレイで試合を変える原動力になることができる。ピッチの外でも、彼がやってくることへの反応が、ベッカムがマドリーにやって来たときより小さくなるよう願っているよ。」
「カカは、どんな場合であっても決定的なことができるもう一人の選手だ。彼はチームプレイのできる選手で、それを試合を通してできる。それに非常に高いクオリティを備えている。」

新たなプロジェクトへの希望
ここ何ヶ月かは、レアル・マドリーを離れる可能性について考えることもあった。良い時期ではなかった。俺とファンデの関係は、来シーズンも続けていけるほど、良いものではなくフィットしていなかった。そういう時には、クラブを離れることが自分にとってもクラブにとっても最高の解決方法であると考えるものだ。今は、事態が変わっている。俺はここで続けて生きたい。第一に、それは俺がレアル・マドリーにまだ貢献できると感じているからだ。俺はここで何年も過ごしてきた。俺の経験は使えると思うよ。

以下の部分はマドリー公式には載っていなかったのです。マズいこと言ったのかな~……ASから
グティは、最終的にはレアル・マドリーとバレンシアとの間で、ダビド・ビジャの契約について理解がなされるだろうという確信を断言した。
「確かに、ビジャの件は心配されることだろう。しかしマドリーの興味が本当のものであり、確実に彼がここでプレイすることを望んでいるのなら、最終的に合意に至るのではないかと思っているよ。」
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少なくともバレンシアファンが怒りそう…と思ったり。ちなみにバルダーノは、ビジャについて「我々は目標を変えた」と発言(中身ちゃんと読んでないけど)。さて、どっち。


政界を巻き込んで:(もしくはただのバルセロニスタとマドリディスタの言い合い)
6月18日付:現スペイン首相(社会労働党) ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ(カタランメディアより)
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クリスチアーノ・ロナウドを取り巻くあらゆる事態は騒然としている。これはフロレンティーノ・ペレスがマンチェスター・ユナイテッドに対してしなければならない支払いに端を発している。マドリーの新しい会長にまつわる騒音は、ついにはスペイン首相ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロがこの問題について発言するに至った。白のクラブのやり方を批判しなかったものの、マドリディスタの組織に資金を貸し付ける一方で、一般の家庭や中小企業に対して同様のことを行わない銀行に対する、財務大臣エレナ・サルガドによる非難の後であり、サパテーロはさらなる改善措置には触れないままだった。
サパテーロは、9600万ユーロというロナウドへの支払いが「度を越している」と述べたものの、ジョアン・ラポルタと同列にあることを望んではいなかった。
「帝国主義という言葉は、私には少し大げさに思える。」と、昨日クアトロの番組内で述べたサパテーロは、銀行組織のビジネスの問題には踏み込まなかった。
「私は感じたとおりのことを言うが、レアル・マドリーはそれで採算が取れるのだと言っている。要するに、フットボールがテレビで試合を見たりスタジアムに足を運ぶそれほど多くの人々を引き寄せないのであれば、我々がこれほどの数字を見ることはまずないのだろうから。原則的に私が好まないことだが、こういう事態が起こるのであれば、それだけの社会的な力があるという証拠なのだろう。」

一方、カハ・マドリー(マドリーの銀行)は、マドリーに対し7660万ユーロの融資を月曜日に行ったことを、恐れたりはしていない。
「彼らは融資を要求し、また担保も示した。我々はマドリーに資金を融資したし、バルセロナが返済の見込みがある担保を示すなら同じことをバルセロナに対しても行うだろう。」とカハ・マドリーの会長(頭取?)であるミゲル・ブレサ氏はサンタンデールでそう話し、一連の論争が理解できないものだとした。「なぜなら我々は、スペクタクルを提供する企業と、日曜日水曜日ごとにどれだけの視聴者がいるかわからない企業とを区別するからだ。」 
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6月22日付:元スペイン首相(国民党) ホセ・マリア・アスナール(こちらはマルカで)
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元首相のホセ・マリア・アスナールは、クリスチアーノ・ロナウドの契約と移籍金について、レアル・マドリーに対して行われている批判を「デマゴギー(大衆扇動)だ」と評した。

アスナールは、テレシンコのインタビューにおいてこの問題について話をし、自由貿易市場にいるのだということを強調している。つまり、支払う金があるのなら、そういった選手を獲得することは時宜に応じたとみなせる、良いことだと見ている。
「私にはちょっとデマゴギーに思えるね。」とアスナールは、今回の移籍金と、この種の問題に対処できるようにレアル・マドリーに銀行から資金が融資されたことに対する、一連の批判に対して指摘した。アスナールは、9600万ユーロもの支払いが人々の注意を引いたことは認めているが、「他のことで、4000万ユーロが支払われる」ことも指摘している(何の話?)。アスナールは、銀行にとって最も重要なことは、回収の可能性を持って金を貸すことであり、それができない場合に問題が生じるのだということを主張する。また、このことは現在の経済危機の場合に示されていることを強調した。
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マドリーでの同時爆破テロの直後に行われた選挙で、スペインでは政権が国民党から社会労働党に移り、リベラル派のサパテーロ政権がスタート。以降リーガではバルサ有利と言われているとかいないとかもごもご(ご存知、サパテーロはバルセロニスタ)。
以下、素人の聞きかじり知識的な感じで。現サパテーロ政権は2期目に入ったものの、移民政策緩和、経済不況、失業者増加など諸問題の影響を受けてか、支持を下げている様子。今月初めに行われた欧州議会選挙では、中道左派の与党社会労働党は票が伸び悩み、保守・中道右派の野党国民党が票を伸ばした(この傾向は、イギリスやドイツなど各国でも見られ、欧州議会の議席は中道右派の欧州人民民主党が最多となった)。そのうちマドリーにも運が向いてくるようなことがあったりなかったりもごもご(妄言です)。


そういえばセグンダも終わったんですが
1番:シェレス
2番:サラゴサ
3番:テネリフェ

テネリフェvsカステジョンの試合以外は全部土曜日で、しかもサラゴサもシェレスも引き分けて終了(この時点でサラゴサの優勝はなし)。じゃあもう、日曜日にカーサでテネリフェが勝って終わりだな、と思っていたら…負けちゃいましたんですね。前日に試合を終えていたシェレスが優勝。なんで同日同時刻開催にしなかったんでしょうか……。