7月11日付、今シーズン最初のトレーニングを終えたチームと、ラウルについての記事です。ほんの数日のことですが、既に移籍関係の情報については、古くなってしまったものもあります(たとえばダゴスティーノの件はなくなったようだ、とか)。その辺りは適宜ご了承いただきまして。元記事は、エルパイス。
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ラウルは自身の居場所を守る
カピタンは、競争とは無縁、マドリーの最初のトレーニングで、そのリーダーシップを持って練習を行った。
マドリーは新しいシーズンを、昔ながらのやり方で開始した。15分間でトレーニングは非公開となった。バルデベバスでの集合は9時30分。誰もがクリスチアーノ・ロナウドとベンゼマを待ち望んでいた(コンフェデ杯を戦ったカカは休暇を継続中で7月26日まで合流しない)が、バルデベバスのピッチに最初に姿を現したのはラウルだった。いつもの年と変わらず、15年間そうやってきたのだが、カピタンはチームを引っ張る。彼はチームメイトたちをロッカールームからすぐに出るように誘ったのだ。
ラウルにとって、競争は彼を悩ませるものではなかった。あるシーズンにはロナウドが来た。別のシーズンにはオーウェンが、ファン・ニステルローイが、続いてイグアインが、そして今はベンゼマ。ベンゼマはチームのFWの数を6人にまで引き上げた。ただしフンテラールがシュトゥットガルトのオファーを受け入れるかもしれないが。彼らは月曜日には、プレシーズンのためアイルランドに飛ぶことになる。ラウルもまたそうだ。
カピタンは現在31歳、過ぎていった年月のことを意識している。彼は、今シーズンは21歳(イグアイン、ベンゼマ)や24歳(ネグレド)と競わなければならないが、なにもせずにサブになることを受け入れはしない。常に彼は、監督が変わるたびに難しい状況に置かれてきたのだ。
「私は、彼をいつもとまったく同じように見ているよ。とてつもなく大きな希望を背負っているんだ。」 昨日、ディレクターのミゲル・パルデサはバルデベバスにスタッフたちを訪ね、そう言った。 「ラウルは、ペジェグリーニが用意したランニングやトレーニングのメニューで先頭に立っていた。彼は、彼自身の立場を維持するという意思を持って来ているのだし、そうできるなら、監督は彼にポジションを与えねばならないはずだ。何かをする前から、カピタンを排除したりはできない」 とパルデサは続け、ホルヘ・バルダーノが「何人かの選手たちと会い、チームから出て行く状況について話し合う」つもりでいたことにも用心を示した。
これはつまり、ジェネラル・ディレクターが、昨日から、彼らが作り上げている考えから外れる、移籍候補の選手たちと話し合いを始めたということだ。彼らとは、フンテラールに加えて、エインセ、ママドゥ・ディアラ、そしてオランダ人たち:ファン・デルファールトやロッベン、ドレンテがそうだ。「今の時点では、契約のある選手たちに対して、敬意を持ち敏感であらねばならない。」とパルデサは明確に述べた。この意味するところは、チームはダブリンに向けて29人体制で向かうということだ。バカンスを継続しているカカ、アルビオル、カシージャス、セルヒオ・ラモスは除いて、である。
パルデサは昨日、マヌエル・ペジェグリーニを擁護した。契約成立と放出リストを決めるという重要な月に休暇に出ていたから、という批判があったのだ。ペジェグリーニは、6月初旬に2日間マドリーに留まった後、自身の国に向かった。月曜には戻ったが、クリスチアーノ・ロナウドのお披露目もベンゼマのお披露目も、彼は見ていない。「私たちは21世紀で生きているんだ。物理的な出席は必要ではない。監督とは電話でコンタクトを取っていたし、彼には休暇を取る権利がある。」 とパルデサはペジェグリーニを正当化した。
ではプレゼンテーションに出席しなかった理由は? 「なぜならあれは、慣例的な行事だからだよ。エージェントにとって意味があるのであって、監督たちにはないね。」ということが明確にされた。同様にパルデサは、クラブがセスクの獲得に興味があるということを否定した。「彼は現時点での我々の目標ではないよ。」ただ、シャビ・アロンソへの交渉は複雑になっているのだが。「経済的な障害は乗り越えられないね。」 このため、パルデサは、ウディネーゼに所属する27歳のMFダゴスティーノがマドリーのプランに入っているのだと認めた。ウディネーゼの会長は、昨日、マドリーとの交渉が始まったことを認めている。
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パルデサの発言の中にもありますし、マドリーのトレーニングの映像や画像をご覧になる方はご存知だと思いますが、トレーニングの際のラウル、特にランニングをする時のラウルは、絶対に集団の先頭に立って走っています。しかも、最も距離が遠くなる、一番外側を走る。おそらくラウルは、たとえば前任のイエロのように、声を出してチームを引っ張っていけるようなカピタンではないだろうと思います。その代わりに、トレーニングではカピタンやベテランであるという何の特典もない、もっとも厳しい位置に自分を置くことで、チームの雰囲気を落とさず、引っ張っているんだろうと思います。無責任な外野からは、ラウルはチーム内で特権を享受しているのだと言われたりしますが、損な役回りを押し付けられている様子を見ているととても特権があるように思えないし、仮に何かの特権があるとしたら、ラウルはそれを受けるだけのことをしているのだと思います。
素直な喜び
移籍の噂がどうこうというのは脇において、今は素直に喜びたいこと。
マドリーは、今日アイルランドに向けて出発するのですが、出発前、午前中には通常通りのトレーニングを行ったようです。ここで、ルート・ファン・ニステルローイとママドゥ・ディアラが、それぞれの負傷、手術以来初めて、その他のチームメイトたちと一緒のペースでトレーニングを行い、ボールに触ることもできた、ようです。金曜日にプレシーズンが始まり、ルートもディアラもランニングには参加していましたが、それ以外は別メでした。でも今日は、他のチームメイトたちと一緒に動くことができた。
おそらく、まだ完全に同じようにというのは無理だろうと思います。ですが、このプレシーズン中に、落ちたコンディションを取り戻していけるだろうと思います。将来については、残念ながら安泰だとはいえない状況ですが、それでも完璧な復調までもう少しのところまで来た、これは素直に嬉しいことです。
人員追加
月曜日から、少しだけ長めのバカンスを取っていた、ハビ・ガルシアとパレホがトレーニングに合流しました。どちらもアイルランド行きの飛行機に乗る予定です。
また、負傷してしまったカスティージャのGKフェリペ・ラモスに代わり、やはりカンテラのトマス・メヒアスが第3GKとして召集されました。イケルが26日だか27日まで合流できないわけですから、GKはどうしても必要なのです。でも、フェリペ・ラモスはかわいそうに…せっかくのチャンスだったのに。
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ラウルは自身の居場所を守る
カピタンは、競争とは無縁、マドリーの最初のトレーニングで、そのリーダーシップを持って練習を行った。
マドリーは新しいシーズンを、昔ながらのやり方で開始した。15分間でトレーニングは非公開となった。バルデベバスでの集合は9時30分。誰もがクリスチアーノ・ロナウドとベンゼマを待ち望んでいた(コンフェデ杯を戦ったカカは休暇を継続中で7月26日まで合流しない)が、バルデベバスのピッチに最初に姿を現したのはラウルだった。いつもの年と変わらず、15年間そうやってきたのだが、カピタンはチームを引っ張る。彼はチームメイトたちをロッカールームからすぐに出るように誘ったのだ。
ラウルにとって、競争は彼を悩ませるものではなかった。あるシーズンにはロナウドが来た。別のシーズンにはオーウェンが、ファン・ニステルローイが、続いてイグアインが、そして今はベンゼマ。ベンゼマはチームのFWの数を6人にまで引き上げた。ただしフンテラールがシュトゥットガルトのオファーを受け入れるかもしれないが。彼らは月曜日には、プレシーズンのためアイルランドに飛ぶことになる。ラウルもまたそうだ。
カピタンは現在31歳、過ぎていった年月のことを意識している。彼は、今シーズンは21歳(イグアイン、ベンゼマ)や24歳(ネグレド)と競わなければならないが、なにもせずにサブになることを受け入れはしない。常に彼は、監督が変わるたびに難しい状況に置かれてきたのだ。
「私は、彼をいつもとまったく同じように見ているよ。とてつもなく大きな希望を背負っているんだ。」 昨日、ディレクターのミゲル・パルデサはバルデベバスにスタッフたちを訪ね、そう言った。 「ラウルは、ペジェグリーニが用意したランニングやトレーニングのメニューで先頭に立っていた。彼は、彼自身の立場を維持するという意思を持って来ているのだし、そうできるなら、監督は彼にポジションを与えねばならないはずだ。何かをする前から、カピタンを排除したりはできない」 とパルデサは続け、ホルヘ・バルダーノが「何人かの選手たちと会い、チームから出て行く状況について話し合う」つもりでいたことにも用心を示した。
これはつまり、ジェネラル・ディレクターが、昨日から、彼らが作り上げている考えから外れる、移籍候補の選手たちと話し合いを始めたということだ。彼らとは、フンテラールに加えて、エインセ、ママドゥ・ディアラ、そしてオランダ人たち:ファン・デルファールトやロッベン、ドレンテがそうだ。「今の時点では、契約のある選手たちに対して、敬意を持ち敏感であらねばならない。」とパルデサは明確に述べた。この意味するところは、チームはダブリンに向けて29人体制で向かうということだ。バカンスを継続しているカカ、アルビオル、カシージャス、セルヒオ・ラモスは除いて、である。
パルデサは昨日、マヌエル・ペジェグリーニを擁護した。契約成立と放出リストを決めるという重要な月に休暇に出ていたから、という批判があったのだ。ペジェグリーニは、6月初旬に2日間マドリーに留まった後、自身の国に向かった。月曜には戻ったが、クリスチアーノ・ロナウドのお披露目もベンゼマのお披露目も、彼は見ていない。「私たちは21世紀で生きているんだ。物理的な出席は必要ではない。監督とは電話でコンタクトを取っていたし、彼には休暇を取る権利がある。」 とパルデサはペジェグリーニを正当化した。
ではプレゼンテーションに出席しなかった理由は? 「なぜならあれは、慣例的な行事だからだよ。エージェントにとって意味があるのであって、監督たちにはないね。」ということが明確にされた。同様にパルデサは、クラブがセスクの獲得に興味があるということを否定した。「彼は現時点での我々の目標ではないよ。」ただ、シャビ・アロンソへの交渉は複雑になっているのだが。「経済的な障害は乗り越えられないね。」 このため、パルデサは、ウディネーゼに所属する27歳のMFダゴスティーノがマドリーのプランに入っているのだと認めた。ウディネーゼの会長は、昨日、マドリーとの交渉が始まったことを認めている。
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パルデサの発言の中にもありますし、マドリーのトレーニングの映像や画像をご覧になる方はご存知だと思いますが、トレーニングの際のラウル、特にランニングをする時のラウルは、絶対に集団の先頭に立って走っています。しかも、最も距離が遠くなる、一番外側を走る。おそらくラウルは、たとえば前任のイエロのように、声を出してチームを引っ張っていけるようなカピタンではないだろうと思います。その代わりに、トレーニングではカピタンやベテランであるという何の特典もない、もっとも厳しい位置に自分を置くことで、チームの雰囲気を落とさず、引っ張っているんだろうと思います。無責任な外野からは、ラウルはチーム内で特権を享受しているのだと言われたりしますが、損な役回りを押し付けられている様子を見ているととても特権があるように思えないし、仮に何かの特権があるとしたら、ラウルはそれを受けるだけのことをしているのだと思います。
素直な喜び
移籍の噂がどうこうというのは脇において、今は素直に喜びたいこと。
マドリーは、今日アイルランドに向けて出発するのですが、出発前、午前中には通常通りのトレーニングを行ったようです。ここで、ルート・ファン・ニステルローイとママドゥ・ディアラが、それぞれの負傷、手術以来初めて、その他のチームメイトたちと一緒のペースでトレーニングを行い、ボールに触ることもできた、ようです。金曜日にプレシーズンが始まり、ルートもディアラもランニングには参加していましたが、それ以外は別メでした。でも今日は、他のチームメイトたちと一緒に動くことができた。
おそらく、まだ完全に同じようにというのは無理だろうと思います。ですが、このプレシーズン中に、落ちたコンディションを取り戻していけるだろうと思います。将来については、残念ながら安泰だとはいえない状況ですが、それでも完璧な復調までもう少しのところまで来た、これは素直に嬉しいことです。
人員追加
月曜日から、少しだけ長めのバカンスを取っていた、ハビ・ガルシアとパレホがトレーニングに合流しました。どちらもアイルランド行きの飛行機に乗る予定です。
また、負傷してしまったカスティージャのGKフェリペ・ラモスに代わり、やはりカンテラのトマス・メヒアスが第3GKとして召集されました。イケルが26日だか27日まで合流できないわけですから、GKはどうしても必要なのです。でも、フェリペ・ラモスはかわいそうに…せっかくのチャンスだったのに。