けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

31歳の夏

2009-07-13 22:25:52 | football
7月11日付、今シーズン最初のトレーニングを終えたチームと、ラウルについての記事です。ほんの数日のことですが、既に移籍関係の情報については、古くなってしまったものもあります(たとえばダゴスティーノの件はなくなったようだ、とか)。その辺りは適宜ご了承いただきまして。元記事は、エルパイス

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ラウルは自身の居場所を守る
カピタンは、競争とは無縁、マドリーの最初のトレーニングで、そのリーダーシップを持って練習を行った。

マドリーは新しいシーズンを、昔ながらのやり方で開始した。15分間でトレーニングは非公開となった。バルデベバスでの集合は9時30分。誰もがクリスチアーノ・ロナウドとベンゼマを待ち望んでいた(コンフェデ杯を戦ったカカは休暇を継続中で7月26日まで合流しない)が、バルデベバスのピッチに最初に姿を現したのはラウルだった。いつもの年と変わらず、15年間そうやってきたのだが、カピタンはチームを引っ張る。彼はチームメイトたちをロッカールームからすぐに出るように誘ったのだ。

ラウルにとって、競争は彼を悩ませるものではなかった。あるシーズンにはロナウドが来た。別のシーズンにはオーウェンが、ファン・ニステルローイが、続いてイグアインが、そして今はベンゼマ。ベンゼマはチームのFWの数を6人にまで引き上げた。ただしフンテラールがシュトゥットガルトのオファーを受け入れるかもしれないが。彼らは月曜日には、プレシーズンのためアイルランドに飛ぶことになる。ラウルもまたそうだ。

カピタンは現在31歳、過ぎていった年月のことを意識している。彼は、今シーズンは21歳(イグアイン、ベンゼマ)や24歳(ネグレド)と競わなければならないが、なにもせずにサブになることを受け入れはしない。常に彼は、監督が変わるたびに難しい状況に置かれてきたのだ。

「私は、彼をいつもとまったく同じように見ているよ。とてつもなく大きな希望を背負っているんだ。」 昨日、ディレクターのミゲル・パルデサはバルデベバスにスタッフたちを訪ね、そう言った。 「ラウルは、ペジェグリーニが用意したランニングやトレーニングのメニューで先頭に立っていた。彼は、彼自身の立場を維持するという意思を持って来ているのだし、そうできるなら、監督は彼にポジションを与えねばならないはずだ。何かをする前から、カピタンを排除したりはできない」 とパルデサは続け、ホルヘ・バルダーノが「何人かの選手たちと会い、チームから出て行く状況について話し合う」つもりでいたことにも用心を示した。

これはつまり、ジェネラル・ディレクターが、昨日から、彼らが作り上げている考えから外れる、移籍候補の選手たちと話し合いを始めたということだ。彼らとは、フンテラールに加えて、エインセ、ママドゥ・ディアラ、そしてオランダ人たち:ファン・デルファールトやロッベン、ドレンテがそうだ。「今の時点では、契約のある選手たちに対して、敬意を持ち敏感であらねばならない。」とパルデサは明確に述べた。この意味するところは、チームはダブリンに向けて29人体制で向かうということだ。バカンスを継続しているカカ、アルビオル、カシージャス、セルヒオ・ラモスは除いて、である。
パルデサは昨日、マヌエル・ペジェグリーニを擁護した。契約成立と放出リストを決めるという重要な月に休暇に出ていたから、という批判があったのだ。ペジェグリーニは、6月初旬に2日間マドリーに留まった後、自身の国に向かった。月曜には戻ったが、クリスチアーノ・ロナウドのお披露目もベンゼマのお披露目も、彼は見ていない。「私たちは21世紀で生きているんだ。物理的な出席は必要ではない。監督とは電話でコンタクトを取っていたし、彼には休暇を取る権利がある。」 とパルデサはペジェグリーニを正当化した。

ではプレゼンテーションに出席しなかった理由は? 「なぜならあれは、慣例的な行事だからだよ。エージェントにとって意味があるのであって、監督たちにはないね。」ということが明確にされた。同様にパルデサは、クラブがセスクの獲得に興味があるということを否定した。「彼は現時点での我々の目標ではないよ。」ただ、シャビ・アロンソへの交渉は複雑になっているのだが。「経済的な障害は乗り越えられないね。」 このため、パルデサは、ウディネーゼに所属する27歳のMFダゴスティーノがマドリーのプランに入っているのだと認めた。ウディネーゼの会長は、昨日、マドリーとの交渉が始まったことを認めている。
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パルデサの発言の中にもありますし、マドリーのトレーニングの映像や画像をご覧になる方はご存知だと思いますが、トレーニングの際のラウル、特にランニングをする時のラウルは、絶対に集団の先頭に立って走っています。しかも、最も距離が遠くなる、一番外側を走る。おそらくラウルは、たとえば前任のイエロのように、声を出してチームを引っ張っていけるようなカピタンではないだろうと思います。その代わりに、トレーニングではカピタンやベテランであるという何の特典もない、もっとも厳しい位置に自分を置くことで、チームの雰囲気を落とさず、引っ張っているんだろうと思います。無責任な外野からは、ラウルはチーム内で特権を享受しているのだと言われたりしますが、損な役回りを押し付けられている様子を見ているととても特権があるように思えないし、仮に何かの特権があるとしたら、ラウルはそれを受けるだけのことをしているのだと思います。


素直な喜び
移籍の噂がどうこうというのは脇において、今は素直に喜びたいこと。
マドリーは、今日アイルランドに向けて出発するのですが、出発前、午前中には通常通りのトレーニングを行ったようです。ここで、ルート・ファン・ニステルローイとママドゥ・ディアラが、それぞれの負傷、手術以来初めて、その他のチームメイトたちと一緒のペースでトレーニングを行い、ボールに触ることもできた、ようです。金曜日にプレシーズンが始まり、ルートもディアラもランニングには参加していましたが、それ以外は別メでした。でも今日は、他のチームメイトたちと一緒に動くことができた。
おそらく、まだ完全に同じようにというのは無理だろうと思います。ですが、このプレシーズン中に、落ちたコンディションを取り戻していけるだろうと思います。将来については、残念ながら安泰だとはいえない状況ですが、それでも完璧な復調までもう少しのところまで来た、これは素直に嬉しいことです。


人員追加
月曜日から、少しだけ長めのバカンスを取っていた、ハビ・ガルシアとパレホがトレーニングに合流しました。どちらもアイルランド行きの飛行機に乗る予定です。
また、負傷してしまったカスティージャのGKフェリペ・ラモスに代わり、やはりカンテラのトマス・メヒアスが第3GKとして召集されました。イケルが26日だか27日まで合流できないわけですから、GKはどうしても必要なのです。でも、フェリペ・ラモスはかわいそうに…せっかくのチャンスだったのに。

最初のプレスカンファレンス

2009-07-13 07:03:30 | football


最近のマドリーオフィシャルは記事を日本語にするのが早い、と褒めたのに、最初のペジェグリーニのプレスカンファレンスはまだ日本語になっていませんでした。長いし、現地は日曜日だし、仕方ないかもしれないけど。
待てば日本語になると思いますが、ざっと読んで気になったところだけ。

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Q:マドリーにとってシャビ・アロンソは欠くことのできない存在か?
A:欠くことのできない選手というのは存在しない。Xアロンソは、重要な選手であるということを代表で示してきた。レアル・マドリーが彼に関心を持つのは不思議なことではない。ただし、簡単なことではないだろうが。

Q:選手32人というのは多すぎないか? 放出を急ぎたいのでは?
A:選手が多いのであれば、外へ行かなければならない選手、すべてのトレーニングに参加できない選手もいるだろう。監督は、彼らが残る残らないにかかわらず、全員と仕事をするのが責務であり、そして彼らはトレーニングをする権利がある。チームをできるだけ速く作りたいが、最終的に残る選手の名前を決めるにはまだ時間がある。いずれにしてもそれは問題ではない。

Q:チームを決める(つまり25人にまで絞る)のはいつが適しているか? また強化すべきポジションはどこだと考えているか?
A:おそらく7月27日、代表選手たちが戻ってくる時だ。それでもまだ決めるのに時間がたりないようであれば、その日にちを厳守することに意味はない。いくつかのポジションについては、まだ選択肢があると見ている。攻撃の部分は完璧だ。おそらく中盤(ピボーテだろう)とラテラル(サイドは指定してない)で少し選手が足りないが、そのほかのポジションはカバーされている。

Q:ポルトガルではジョアン・モウチーニョの名前が大いに報道されているが、シャビ・アロンソの獲得に失敗した場合には彼は来るか?
A:レアル・マドリーにくるということでは多くの名前が報道されている。私は個々の誰かについて話をするのは好まない。それでも私たちは多様な選手たちを分析する必要がある。

Q:バチカンから、フロレンティーノ・ペレスは移籍に金を使いすぎだという意見が出たが、あなたの意見は?
A:何も。誰もがそれぞれの意見を言う権利があるはずだ。バチカンの意見について話をする責任は私にはない。

Q:選手のプレゼンテーションにあなたが不在だったことで批判があるが?
A:誰もがポジティブな意見もネガティブな意見も同様に言う権利を持つ。その意見を分析するのは私には合わないことだ。あらゆることが並行して起きていたし、プレゼンテーションにいることが同様に重要だとは私は思わない。

Q:シャビ・アロンソの件とは別で、スナイデルはあなたのプロジェクトに入るか?
A:彼はチームの一員であり、非常にすばらしい選手でゲームを良くすることができる。彼が出て行くか残るかについては多くの意見がある。スナイデルは非常に優れた選手でチームにとってとても良いものをもたらす。

Q:レアル・マドリーではロッカールームに問題があるといわれる。特化ールームはどんな様子か? 特にクリスチアーノ・ロナウドとの会話はあるのか?
A:言われていることをなんでも信じる必要はない。どのチームのロッカールームもそれぞれ違い、ここではビッグネームたちがいても問題はない。ポジションを勝ち取るための重大な争いはあるだろうが、それは良い環境にダメージを与えるものとはならないだろう。この点で問題はない。クリスチアーノについては、私は普通の会話を交わした。私たちは、望むだけの全員と話をしようと努めているし、アイルランドにいる期間で彼らのことをもっと知るだろう。

Q:まだ選手がこれから加入するだろうが、攻撃面はカバーされている。リベリは引き続き、バイエルンを出るように仕向けている。もし彼がやってこないとしたら、問題はあるか?
A:すでにその名前について聞かれたが、チームは調節しているし、私たちはミスを犯さないように、バランスをとるようになるだろう。欠くことのできない選手はいない。そして私たちは、どのようにしてすべてが順調に動いていけるか、トレーニングの日々で見ていくだろう。

Q:ゴールキーパーのフェリペ・ラモス(カンテラ出身)が負傷したが、誰が彼に代わるのか?
A:私たちは第3のGKを探している。フェリペは数週間は問題があるから。

Q:多くの選手がやって来たが、常にわれわれは第1にあるのはラウルだと見ている。彼は今シーズンのキーになるのか、あるいはベンチにいることになるのか?
A:最終的にチームを形成することになる25人は、完全にその資格がある選手だ。この5シーズン、マドリーはチャンピオンズでベストエイトを通過できていない。ラウルは彼のクオリティを示してきたが、攻撃の重要なポテンシャルとして、われわれにはイグアイン、ラウル、ベンゼマ、クリスチアーノ・ロナウド、そして近日中に準備ができるだろうファン・ニステルローイがいる。優れた選手が多くの試合でプレイすることになり、それが重要な選手となっていくだろう。今シーズンは多くの試合がある。W杯があるのでカレンダー的にも押された状態で、チャンスは多くの選手にある。彼ら全員が、なぜ彼らがレアル・マドリーにいるのかを示す必要がある。そしてラウルは多くのシーズンでそれを示してきた。

(続けたい・・・)
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時間がない……ので、ここでいったん打ち切り。公式のインタビューは4ページあるのですが、飛ばしに飛ばしてうっすら気になったところだけ読んでも、やっとこれだけです。やっぱりこの時期は、移籍関連のこと、どうやってトップチームの25人を決めるのか、どの選手がプランに入るのか…というところが気になります。シャビ・アロンソのこと、スナイデルのこと、ラウルの立ち位置は……。できるなら全部きっちり読みたかった。


追記:日本語へのリンク
ということで、無事マドリー公式の日本語ページにも、ペジェグリーニのプレスカンファレンス記事が出ましたので、あとはそちらをご覧ください。ファーポコさんとこにもあります。
ただ、他のスポーツ紙や一般紙は見出しくらいしか見てませんけど、公式の記事は適度にトリミングしてあるかな、という感じです。たとえば、公式では「ミッドフィールダーかサイドバックが必要かもしれない」という部分は、他紙では「中盤は2枚、ラテラル1枚」と書かれてますし……ささいなことかもしれないけど。