けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

裁定

2007-03-14 23:52:32 | football

uefa.comより
UEFA管理委員会および懲罰委員会は、スペインで先週行われたUEFAチャンピオンズリーグの終了時に起きた衝突について、両クラブに25万スイスフラン(155,772ユーロ、2393万5,120円)の罰金を科し、バレンシアDFダビド・ナバーロを7ヶ月の出場停止処分とした。

公式レポート
代表者とレフェリーの公式レポート、および映像の証拠を検討した結果、UEFA懲罰委員会はまた、バレンシアおよびインテルナツィオナーレ・ミラノ両クラブの数名の選手について、試合終了のホイッスル後に生じた衝突の件で出場停止処分を科した。この試合は0-0で終了し、トータルスコア2-2、アウェイゴールの差でバレンシアが準々決勝進出を決めた。

他の処分
ナバーロに加えて、インテルDFニコラス・ブルディッソ、マイコンが6試合の出場停止。バレンシアDFカルロス・マルチェナが4試合、インテルDFイバン・コルドバが3試合、インテルFWフリオ・クルスが2試合、それぞれ出場停止処分を受けた。

FIFAへの要請
UEFAはナバーロのサスペンションについて、他のあらゆるコンペティション(国内リーグ、ナショナルチームを含む)にも適用するようFIFA理事会に要請することを発表した。ナバーロ以外の選手に対するサスペンションの適用は、UEFAの大会のみとなる。処分決定の文書を受け取った後、3日以内の控訴が認められる。

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ということで裁定が下りました。
ナバーロは1年くらいだめなんじゃないかと思っていたので、7ヶ月で済んだのかーと最初は思ったのですが、他の選手への裁定を見て考えが変わりました。仕方ないことだけれど、厳しいですね。「試合」ではなく「月」でサスペンションが下っている。マルチェナはUEFAの試合のみのサスペンションなので、CLの試合ともしかしたらスペイン代表の試合も含まれるかもしれない。でもリーガには出場できます。だけどナバーロは来シーズンの10月くらいまでは、一切の公式戦に出場できないことになるわけですね。
ナバーロへの懲罰という意味では仕方ないと思うのですが、バレンシアは苦しくなる。たとえば今週末、サスペンションのアジャラさんに代わってナバーロがアルビオルとCBのコンビを組むとみられています(たぶんまだサスペンションが適用されないだろうから出られると思います)。でもこの先それができなくなるわけですから。CLのほうも、CBはアジャラとアルビオルの本職が2人っきり、がんばってモレッティ。ピボーテはアルベルダ&ビアナに、超がんばってパジャルド。
罰金以上に、これこそがバレンシアというクラブが受けなければいけない罰だということのようです。

インテルのほうも大変だなあ…。仮にこの処分がEUROの予選で消化できるとしても、処分を受けた選手全員が南米の選手なので代表の試合で消化することはできない。今のままだとインテルは優勝するでしょうから、そうすると来シーズンの予備予選もない。ということは本戦のグループリーグにまるまる出場できなくなる。選手層は厚いでしょうからバレンシアほど困った困ったにはならないと思うんですが。

そんな顛末でありました。


後から追加:控訴
夜になって、バレンシアは今回の裁定について控訴することを公式サイトで発表しました。まだざっとしか読んでいませんけど、
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バレンシアはUEFAの当該委員会に対し、3日以内に今回の裁定(ダビド・ナバーロに対するもの、マルチェナに対するもの、罰金)が極めて不当であると控訴するつもりである。

UEFAの制裁決議書は、水曜日の正午に到着したことを確認した。まず最初に、この決議書は形式的なもので処分の一部について述べたものであり、従って法的な正当性を持つものではないことを示さなければならない。完全な書類は後から届くものであり、その法的な争議に目を通し、我々は控訴の基盤とすることになるだろう。我々は今回の制裁決議について、マルチェナおよびダビド・ナバーロに対する制裁と同様に経済的制裁の賦課についても、極めて不当であるとする。クラブは法的に認められた3日以内に控訴を示すつもりである。控訴の内容について今言えることは、私は主張するが、数日の間に法的に正式な決議書を受け取った後、決議に対する正式な書類を作成することが必要になる。

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難しい。医学用語も難しいけど法律用語もよくわからないです。ともかく正式な書類が到着後にすべての制裁決議について控訴を行う予定である、ということです。
世間一般的には、おとなしく裁定を受け入れろということになるかもしれませんが、クラブと選手を守ることができるのはクラブでしかありません。制裁が不当であっても正当であっても、控訴することが無謀で分をわきまえてないとしても、裁定をできるだけ軽くする努力がしばらく続けられることになりそうです。

アノイアンス

2007-03-13 22:10:39 | football
今日のトレーニングの様子を載せたバレンシア公式の画像を見てモリエンテスがいないと思っていたら、MARCAに情報が出ていました。
先週末から引きずっている問題で、つま先に違和感がありトレーニングをしなかった、とのことです。そういえばCLのインテル戦の前にもスパイクの問題で足に違和感がどうこうとか、オサスナ戦の前も同じような問題があるとか言ってましたしたね…。

昨日はトレーニングは休みでしたが、デル・オルノやウーゴ・ビアナと同様に、モリエンテスもパテルナに姿を見せていました。ここまでの情報だけでは何もわかりませんが、たぶん筋肉や骨や腱などではないでしょうし、それほど重いものではないと思います。ただやっぱり心配なのが、どこかおかしいところがあると変な力の入れ方をして筋肉を傷めてしまったりすることがあり得るだろう、ということ。次節までは1週間ありますから、無理しないで回復させてください。

今日は他にも、カニサレスとアジャラが欠席。親善試合マンチェスターUtd対UEFAセレクションに参加するため、マンチェスターへ旅立ちました。ミゲルとホアキン、ビジャもお呼ばれしていたようですが、適宜回避したようです。あとは負傷が原因で、ビセンテとバラハも別メニュー。

すぐに追加:Parte Medico
医学用語なんでよくわかりませんけど、左足親指の骨の関節炎、だそうです。痛そうだな…

束の間の休養

2007-03-12 21:13:16 | football
ひとつ前の記事でも書きましたが、今節は上位陣が軒並み勝ちなし。クラシコはエンパテ、バレンシアもギリギリのエンパテ、その上現在ビリ2のナスティックがセビージャを下しました。本日付のMARCA一面トップは、ナスティックの決勝点を決めたポルティージョ。プレミアやセリエ、リーグ・アンなどでトップが下を引き離しているようですが、リーガはまだまだ優勝もCL圏内もUEFA圏内もセグンダ行きもわからない大混戦状態が続きそうです。


マドリーのこと

1.ポルティ
マドリーの次節の対戦相手はセビージャを下したナスティック。ですが、残念ながらポルティの試合出場はないようです。
ハビエル・ポルティージョ
今のところナスティックと交わした契約には、マドリーがこの試合で僕をプレイさせないようにできる条項があるんだ。それに、この条項は取り消しができないし金銭で取り消すこともできないようなんだ。

前半戦もそうでしたよね。03/04のモリエンテスの一件以来、マドリーが気をつけるようになった条項です。ポルティ、ベルナベウでプレイしたかっただろうになあ…。

2.グティ
クラシコがちょうどリーガ300試合目。記念すべき重要な試合で輝きを見せたのは、背番号14グティであります。1995年、バルダーノによってマドリーBからトップチームに引き上げられ、セビージャ戦でデビュー。以来、センターFWからピボーテまであれこれポジションを押し付けられ便利屋扱いされながら、12シーズン目で大台に乗せました。
今シーズンは、会長の誹謗に対してキレコメントを出すでもなく、それどころかインタビューの端々に不満を漏らすチームメイトをたしなめるコメントすら口にする、頼もしい成長っぷり。かと思えば、あっという間に沸騰する性格は相変わらず三つ子の魂百まで。
これまで経験してきた中でおそらく最悪の部類に入るシーズンでしょうが、なんとか耐えて立て直して欲しいものです。そういえば今シーズンはまだゴールがなかった。ゴールしたときのグティの我を忘れた喜びっぷりが好きなので、今シーズン中にぜひゴールを決めて欲しいです。

3.ガゴ
放送内では気づかなかったのですが、だいぶひどい打撲を受けたそうで、バルセロナから戻るときは両松葉杖を突いている状態。まだ詳細はわかりませんが、ナスティック戦の出場は厳しいと見られているようです。けが人がまた増えていく…。



バレンシアのこと

1.モリエンテス
試合後のコメントを載せたかったのですが、文章の意味がよくわかりませんでした…。後半ロスタイムの得点で、すぐに試合が終わり、そのままピッチ脇でインタを受けていましたから、モリエンテス本人も興奮してあまりまともな文法でなかったのかもしれません。と、勝手にモリエンテスのせいにしてしまいます。下の記事に載せておきました。

2.アルベルダ
こちらはバレンシアで250試合目の記念試合。最初のラニエリ監督期、98年3月にサラゴサ戦でデビューを果たしました。この先も長い間、バレンシアの歴史を歩んでいくべき選手です。

3.マルチェナ
インテル戦の最後に大暴れしたダビド・ナバーロには、とりあえずクラブから6000ユーロ(100万円弱)の罰金が科せられました。が、マルチェナが、その半額を負担したいと会長に申し出たとのこと。確かに大乱闘の最初のフェーズに関わったのはマルチェナですからね。美談かなあとも思うんですが、そもそもナバーロの分とは別個にマルチェナにも罰金を科すべきなんでは…。

4.アジャラ
オサスナ戦で5枚目を貯めてしまいました。次節のラシン・サンタンデール戦は有給休暇です。

5.ビジャ
ここしばらくリーガでも得点がないせいか、オサスナ戦ではキレはあるものの、自分だけでなんとかしようとするプレイが目に付きました。少し疲れて苛立っているのかもしれません。ちょっとラクにしてリフレッシュして、また集中して欲しい。


リーガのこと
1.デポルのカプデビラ
まだシーズンを残しているのに、たぶん今シーズンカピタンなのに、デポルのカプデビラがビジャレアルとの契約にサインすることが明らかになりました。来シーズンからはイエロー・サブマリンのプレイヤーに。
アルべロアをリバプールに連れてかれたり、アリスメンディもアトレチコに戻ることが決まってたり、治ったはずのバレロンの消息が不明だったり…デポル大丈夫なの?
ていうかビジャレアルの選手の集め方も、なんかすごい気がします…

2.リーガ実況
Kぼたアナ、もう勘弁してください。テレ東でJや代表の実況やってた時は良いアナウンサーだと思ってたしむしろ好きだったんだけど…もう支離滅裂じゃないですか。なんでビクトール・バルデスが両ゴール前にいるんですか。ワイドオープンて何ですか。何とかして~。

3.ligamento cruzado anterior
今シーズン何度目になるのか「前十字靭帯」の文字。アトレチコのファン・バレーラがデポルティーボ戦で右膝の前十字靭帯を断裂、全治6ヶ月の診断を受けました。アトレチコだけでも3人目…



追加:国産ピチチ
1:カヌーテ(フランス&マリ)
2:ロナウジーニョ(ブラジル)
3:ディエゴ・ミリート(アルヘン)
4:ファン・ニステルロイ(オランダ)
5:モリエンテス(スペイン)

asの記事を見て、初めて気づきました。なんと現在、国産プレイヤーのピチチなんだそうです。この後には10得点のビジャとタムード、9得点のグイサ。
asでは「まもなく31歳のモリエンテスは第2の青春を謳歌している、素晴らしい攻撃ペアを形成するビジャとの関係は完璧(要約)」とのこと。本当にリーガの水が合っているし、バレンシアに来て良かったんだなあ…。

みんな一緒に

2007-03-12 07:03:25 | football

バレンシア公式サイトのテキストライブ。
各行の「GOL DE MORIENTES!」の「G」と「L」の間には194個の「O」が存在する。




今夜の放送まで情報絶ちしている方に一切気を遣わずに。負け(セビージャ)、分け(バルサ)、分け(バレンシア)、分け(マドリー)、分け(サラゴサ)、と上位陣が仲良く勝ち点を落としあった今節でありました。


06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 26
Osasuna 1-1 Valencia C.F.

オサスナの得点:ぷにゃる(34)
バレンシアの得点:フェルナンド・モリエンテス(90+1)

バレンシアにとっては起死回生なのか、またフエラで勝てなかった、なのか。負けなかっただけ良かったのは確かです。



フェルナンド・モリエンテス
このままいくといいね!ゴールが入ることと、さらに勝ち点が加わること、それがすべてだからね。良かったよ!
(ビジャについて)ダビドは運が悪かったんだと思う。良いチャレンジをしていたけど、背番号1がそこにいた。この試合については後でゴールキーパーのことが多く話題になるだろう。そうなると僕たちフォワードはあまり良くなかったってことになるんだ。

とりあえずなんとなくわかったところだけ。この後に、ここで取った勝ち点の意味はリーガが終わるときにわかるだろうとか、今はハッピーな気分でパンプローナを後にすることができる、とかいう趣旨のコメントをしています。

予想しない展開

2007-03-11 08:28:34 | football
06/07Liga Espanola 1a division Jornada26
F.C. Barcelona 3-3 Real Madrid C.F.

バルサの得点:メッシ(11, 28, 90)
マドリーの得点:ファン・ニステルロイ(5, 13=PK)、セルヒオ・ラモス(72)

勝てるわけない。勝ち点持って帰るのなんて無理、思ってました。MARCAもずっとF1かMotoGPの話題がトップに来ていたし、負けたもの同士しんみりしたクラシコになるんじゃないかと思ってました。

とってもすいません。カンプノウで3点も叩き込んでエンパテは、予想をはるかに上回る結果であります。
…でも勝てたなー。グティ下げなきゃ良かったのに。

後から追加
ファン・ニステルロイとイグアインの2トップに、右がラウル左がグティ、ピボーテがガゴとディアラ。なんですが、グティとガゴのポジションは適当な感じでした。グティがサイドを嫌って中に入りたがったのか、メッシを抑えるためにガゴが左に出るようになっていたのか。全体的に中盤は良かったなあと思います。ディアラの当たりもパスのはたき方も今日は悪くなかった。ガゴも良かったですね。マドリーにフィットしている感じが出てきました。守備もしていましたが、今日はかなり高い位置まで上がる場面もあり、良いパスの供給源になっていました。それからグティ。中盤でよくボールに触り、攻撃の組み立てになるパスを出し、相手のターゲットになってファウルを誘う。中盤でドリブルしたりでボールを溜めることができるので、代えないでいれば時間稼ぎのいいコマだったのに。そこがもったいない。

バイエルンに敗れ、怪我人だらけ、監督に不信感が生じ、マスコミもファンも非難の嵐。の中で、なんでこんな試合ができたんでしょうか。ボールはつながるし、バタバタするバルサに対し攻め込んでいるし、普段はファウルが多いのにこの試合はファウルをさせているし。「落ち着かないバルサ」というのももちろん大きな要因のひとつだったとは思いますが。
この試合、マドリーもバルサも、妙にドカドカと攻撃的だったのが数年前くらいまであったリーガっぽさが出ていたなあという気がします。チャンスと見ればとりあえずCBも攻撃参加してしまう。一時期マドリーがやってた「2点取られたら4点取れば良いじゃない」っていう、あの感じ。すべてはクラシコだから?不思議です。
選手たちの試合後のコメントは、カンプノウでのエンパテという結果を評価しつつも、「勝利は自分たちの手の中にあったのに」という悔やむコメントがほとんどでした。カペッロのチームなのに、バイエルン戦といいこの試合といい、やはり守りきるなんて言葉が辞書にないのかもしれません。



2007年Jリーグ ディビジョン1 第2節
清水エスパルス 3-1 ジェフユナイテッド千葉

清水の得点:チョ・ジェジン(16)、枝村匠馬(19)、伊東輝悦(20)

今シーズン初生観戦です。しかもフクアリは初めてです。自宅からは思ったよりは近かった。そして寒かった。でもきれいで見やすいスタジアムでした。
とはいってもオーロラビジョンの真横なので時間経過もまったくわからず、重要なイベントのほとんどが反対側のゴール裏で起きてしまい(アウェイゴール裏にいた)、何がなんだかわからないうちに試合が展開していった感じでした。たとえば2点目の枝村の得点、ミドルレンジからのゴールだったんですが、私のいたところからはゴール横にそれて外れたように見えた。なので「も~」と残念がっていると、ピッチ上では枝村のところに選手たちがわーっと集まっていき、ジェフの選手たちが悔しそうにセンターサークルにボールを置いている。「あれ……入ったの?わーい」。どうも間抜けな感じでした。

序盤は押されていて、それほど危ないわけでもないけどなんとなく受けに回っている感じ。なのに、点が入った。しかも立て続けに。4分間で3点も。まさかこんな展開になるとは思ってませんでした。
全体として、押される場面もありましたが、守備に関してはそんなに怖いところはない、と思う。CB高木和道が頻繁に両腕を横に上げてライン確認をしていたのが頼もしかったです。シーズン序盤なので、まだ試合の中で修正していかなければならないことがいろいろある様子。
攻撃は、藤本淳吾がだいぶマークに張り付かれて苦労していましたが、フェルナンジーニョの突破が効いて、あまり手詰まり感はありませんでした。左サイドの中盤、兵働は特に後半頭から少しからだが重そうで代えてやればよかったのに、と思っていましたが。あと試合終盤はやはり押し込まれてしまい、少し苦しかった。

最後にペナルティを取られ、1点返された後、早くボールを戻したいジェフと、それを邪魔しようとしたGK西部の間で諍いが始まり、気づいたら交代出場して3分の西澤がロハくらって退場しておりました。後から聞いた話では、高校の先輩でもある健太監督にお説教されていたそうなので、しっかり反省して欲しいと思います。西澤、ちゃんと見たかったなあ。

※ちなみに今期アウェイユニは、遠めにはバレンシアカーサっぽく見えます。ちょっと欲しくなってきました。13番入れようかな。

抽選したら

2007-03-09 20:23:20 | football
QFの組み合わせ。前に書いてある方が、1st-legをホームで戦います。
1st-leg:4月3日/4日 2nd-leg:4月10日/11日

ミラン-バイエルン・ミュンヒェン
PSV-リバプール
ASローマ-ManU
チェルシー-バレンシア:4月4日、10日



セミファイナルの組み合わせはこちら。
1st-leg:4月24日/25日 2nd-leg:5月1日/2日

1:チェルシー/バレンシア vs PSV/リバプール
2:ローマ/マンチェスターUtd. vs ミラン/バイエルン


関係ないだろうといわずにファイナルも。5月23日アテネ・オリンピック・スタジアム
SF2 vs SF1


ま、もう別にどこでも良かったですから、ええ。チェルシーかあ…チェルシーなあ…

ところで、実はもう実況&解説が気になります。インテル戦、川勝さんの解説は1stレグより遥かにマシでしたけど、やっぱりひしひしと「アウェイ感」を感じさせられる内容でした。所詮リーガ、某Wの持ち物ですから、スカパーにはリーガに特化した解説の方は今いないようです。またアウェイを感じざるを得ない2戦になるのかなあ。よくわかりませんが、一平さんとかですか。リーガだからといって、某バルサソシオ解説者の方には絶対に首を突っ込まないようにして欲しいと強く思います。


ルベン・バラハ
僕たちは大当たりだね。先に向こうでやって、後でバレンシアで戦えるのはラッキーだけど。それが重要だよ。
チェルシーはあらゆる面で僕たちを警戒させる。非常に重要な選手たちが何人もいるし、クオリティも高い。彼らは高い個人技を持っているが、僕たちはひとつに固まることだ。個と組織の戦いになるだろうから。
僕たちはチェルシーを破り、セミファイナルに進みたいと思っている。僕たちはすべてのために進むのだということを示さなければならない。この大会では、僕たちが唯一のスペインのチームであるということにも勇気付けられると思うよ。

アシエル・デル・オルノ
チェルシーも確かに避けたかったクラブだ。でもインテルに対しても僕たちは勝ちあがった。相手に泡を吹かせ、僕たちが前に進んでいくようにしなければ。僕たちはチャンピオンズリーグに対して大きな夢と望みをもっているのだから。
どちらが勝ちあがるかについては、まさにイーブンだと思う。どちらでも同じような試合になるだろう。些細なことが試合を決定付けるかもしれない。だから絶対にエラーを犯さないことだ。
チェルシーは警戒すべきチームだ。彼らは容赦なく、厳しいディフェンスを敷き、非常に優れた戦術をこなすから。彼らに傷を受けないようにしたい。

ファビアン・アジャラ
怖くはない。フットボールにも、私の辞書にも、恐怖という言葉は存在しない。言葉は敬意を払われるが、結局のところそれは敬意だ。重要なことは、自身のコンディションを信じること。
チェルシーは偉大なライバルだ。対戦できるのは幸せだ。このような優れたライバルは、名声を与えるものだから。
第2戦が我々のスタジアムだということはポジティブなことだ。第1戦で接戦に持ち込めればなお良い。しかしことはそう簡単ではない。



アジャラさん、かっこよすぎる。

戦いの代償

2007-03-09 12:06:43 | football
ロベルト・カルロスの決別にほんごMARCA
変化の時だ。僕はミヤトビッチ、会長と話し合い、マドリーを出て行くことにした。契約の更新はしない。僕自身の決断だ。今シーズン初めには残ると僕は決断した。そして今、ここを出て行くことを決断した。あと3年か4年は最大のレベルでフットボールをするつもりだ。それがブラジルかカタールか、それ以外の場所なのかはわからない。マドリディズモを裏切りたくないんだ。今、レアル・マドリーを離れることが良いだろう。そして僕の人生についてもう少し考えることにする。
バイエルン戦の後は、とても最悪な気分だった。これまでも言われていたことだが、レアル・マドリーでの僕の人生を終える時だ。
僕の人生において難しい時期だ。僕はとても悲しい気持ちでいる。家族はブラジルにいるけれど、昨日の試合の後は家族も同じようにとても悲しんでいた。昨夜の試合後は明け方の3時30分に帰ってきた。そして僕は怪我を負っていた。同じ箇所を3度目だ。6月30日(契約が切れる日)には新しい道に進む。
(バイエルン戦で起きたことは)神様が僕を気づかせようと与えてくれたシグナルだ。この決断が僕にとって良いものなのだと理解している。僕は33歳だ。不快な思いをするには値しない。僕はこのクラブに11年間いて、そのうちの7年半では多くのものを勝ち取ってきた。でも試合を落とすと、あらゆる非難が僕に降りかかる。それは受け入れられない。他のクラブとの合意はない。(シーズンオフの)フェネルバフチェからのオファーは良いモノだった。でもカペッロのためにレアル・マドリーに残った。僕にとって、カペッロは最高の監督だ。ただプレッシャーと批判が多すぎるんだ。
僕は、マドリディスタだよ。

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はずむような元気さと頑丈さがトレードマークのロベカルが、終にレアル・マドリーを去る意思を公にしました。CLから敗退したとはいえ、まだリーグ戦も残っているしなによりクラシコを数日後に控えているのに、このタイミングでの発表。それが逆に、どれだけロベカルが、今回バイエルン戦で敗れたこと、失点に関わったこと、またも負傷してしまったことによってダメージを受けているのかということを示しているように思います。すごく寂しいです。


不信感
常にカペッロを支持してきた選手の中にも不信感が芽生えてきている、とMARCA。特に、エメルソンをスタメンにしたことで、ロッカールームに不信感が生じた、としています。ベルナベウでのバイエルン戦でウォーミングアップを拒否し、ヘタフェ戦への召集を回避したと言われている、不服従でチームへの一体感がないと言われても仕方ないようなエメルソンを大一番でスタメンにしたこと。今までやったことのないピボーテを3人並べるやり方。「決断するのは監督の仕事だ」と言う選手たちですが、かなりフラストレーションが溜まっているはず…。


負傷者の山
ヘタフェ戦で負傷したレジェスとベッカムは、ともに1ヶ月の離脱のため当然クラシコへの出場は無理。バイエルン戦直前に負傷したカンナバーロの回復も見込めず、再び筋肉を傷めたロベルト・カルロスも無理でしょう。バイエルン戦で大出血してしまったセルヒオ・ラモスは鼻骨を骨折し、ディアッラは右膝を打撲、ミゲル・トーレスも足首を痛めた。S・ラモスとディアッラはなんとか出場できそうですが、ミゲル・トーレスは微妙なようです。CBがエルゲラ&ラモスで、右SBがサルガド、左SBがマルセロか。ぎりぎりです。
ちょっとだけプラス材料なのが、エリア内で倒れたのをシミュレーションと判定され、日本の解説者には「逃げましたね」とまで言われてしまったカッサーノへのタルヘタ・アマリージャは取り消していただけたようです。


バレンシアの問題
無事ベスト8に進出したバレンシアですが、こちらも厳しい状態が続きます。まず前半で負傷交代したバラハは、やはり同じ箇所の筋肉を痛めており全治2~3ヶ月。今シーズン内での復帰すら厳しい状況になってしまいました。さらには復帰したてのビセンテも違和感がある様子で、この2人のオサスナ戦への出場は難しそうです。加えて元記事を見逃してしまったのですが、シルバがカレー券5枚で1回休みの刑だったような…。左の中盤がいない。アングロを回すか、ホアキンを回すか、デル・オルノを中盤にしてしまうか。こちらも傷だらけ、不安だらけです。

希望の星

2007-03-08 06:56:28 | football


06/07 UEFA Champions League 1st Knockout Round 2nd-leg
Bayern Munich 2-1 Real Madrid C.F. (agg. 4-4)

(アウェイゴールでバイエルンの勝ち抜け)

1stレグ最後の失点が響いたのか、開始早々の間抜けな失点が響いたのかわかりませんが、昨夜のバルサやインテル同様、アウェイゴールの差でまたも1/16敗退であります。

グティを控えに置きこれまでやったことのないピボーテ3枚を並べたものの、開始10秒の失点でプランを変更する羽目に。守り倒すつもりだったんですかね。エメルソン消えてたしなあ…。
グティが入った後の前半残りは面白かった。パスがつながって連動性があって…最初からあれでいけば、少なくとも交代枠が増えてたのに。
後半、頭からイグアインをカッサーノに変えましたが、バイエルンにも修正されたため前半ほど動けなくなりました。最後の攻撃カードのロビーニョをガゴに代わって入れ、その後ディアッラが退場し、トリボーテがいつの間にかセロボーテに…笑えない。

監督のプランの失敗、1stレグの終了間際や2ndレグの開始早々の集中力の欠如、いろいろ理由はあるでしょうが、まあ今シーズンのマドリーでは仕方がないかもしれない。例年のように監督途中交代そのままグダグダ、というのが嫌なので継続して欲しいのですが、さすがにカペッロもこれが潮時か。
土曜日には、哀愁漂う負けた同士でクラシコです。全然休む暇がない。

そしてバレンシアはスペイン唯一の希望の星に……。



すぐ追加
試合終了後、すぐさまミヤトビッチが「カペッロは“今のところ”残留」とコメント。「バルセロナ戦までは指揮を取る」とのことです。クラシコの成績が査定材料になるのか、ただ単に時間の問題なだけか。

その先のために

2007-03-07 20:56:53 | football
さて、マドリーの番です。予想先発をel mundoから。



ラウルとグティの攻撃的中盤?ガゴ、ラモス、ディアラのピボーテ??
なんだかわけわからないことになっていますが、この布陣は少し変わる可能性があります。というのはカンナバーロの出場が危ぶまれているため。アリアンツ・アレナでの前日練習で内転筋を痛めたとの報道が…出場はかなり厳しい様子。となるとバックラインにセルヒオ・ラモスが入りエルゲラとコンビを組む。ピボーテは3枚でなくともガゴ&ディアラで良いのではないでしょうか。その代わりにイグアインかカッサーノを前めに置く感じで。


カーサでの結果は3-2でした。まずは負けなければ良いマドリー、引き分けても大丈夫なマドリー。ですが、守り倒せるようなチームではない今シーズン。取りたいときに点が取れるわけでもない。ましてや毎回荒れる因縁の対決、バイエルン。今シーズンの決着をつけに行きます。

試合が終わったら、土曜日はカンプ・ノウでCLから敗退したバルサとクラシコです。


突破

2007-03-07 06:49:36 | football

イタリア語で「リベンジ」のコレオグラフィ


06/07 UEFA Champions League 1st Knockout Round 2nd-leg
Valencia C.F. 0-0 Internazionale F.C. Milano (agg.2-2)
(アウェイゴールでバレンシアの勝ち抜け)


GK:カニサレス
DF:ミゲル、アルビオル、アジャラ、モレッティ
MF:アングロ(76、ホアキン)、マルチェナ、バラハ(38、ウーゴ・ビアナ)、シルバ
FW:ビジャ、モリエンテス(66、ビセンテ)

抜けた。ネガティブな歴史を断ち切った。

んですが、なんかすっきりしないなあ。前半は押し込まれ気味。右サイドのアングロとミゲルはそこそこ攻撃を作れている一方で、左サイドの特にシルバは攻撃より守備の方が主な仕事になっていた感じでした。しかも調子良さそうに見えたバラハが、おそらくこれまでと同じ箇所(右ハム?)を痛めて38分で交代。嫌な感じでしたが、それでも前半終わり間際には少し押し返して良い印象をもってHTに入ることができました。
後半は多少持ち直しました。アングロとシルバ、ピボーテのポジションも高めになりミゲルの攻撃参加も前半より増えた。モリエンテスの交代で守備的に行くのかと思いましたが、その後スペースが空きドリブラーが活き始めた。攻撃の手段が変わっただけということかもしれません。もっと前線でためて時間を使えば良いのにという感じではありましたが、ホアキン、ビセンテ、シルバの動き、ドリブルが有効になっていました。守備陣は水際で跳ね返すプレイがいくつもあり苦しかったと思いますが、最後の辺りで前線に動きができていたのは助かった。とにかく守備、最終ライン+カニサレス、よくがんばってくれました。

最後は頂けませんね。後半ロスタイムの、マルチェナ、アジャラ、マテラッツィ、クルス辺りが絡んだ接触プレイの後、主審が間髪おかずにファイナルホイッスルを吹いたようです。30秒ほどのロスタイムの追加はあったはずで、30秒あればもう一攻撃可能ですから、それでインテルも頭にきたんじゃないかなあ。もっともレフェリーはドイツセットですからね。ブンデス、ロスタイムあんまり取らないできっちきちに笛吹くから…。
どちらが先に手を出したかわかりませんが、マルチェナが絡んでいて、悪いことには控えのダビド・ナバーロやスタッフも絡んでいた。罰金、悪くすれば当事者への出場停止処分数試合くらいは下るかもしれない。せっかく抜けたのに、選手層薄いのに、いいかげんにしろという気分です。


放送では、下手に熱くなるのは良くないと言われていたカニサレス。ですが、ここでムキになることで諾々と受けにまわるだけで終わらないでいられたような気がする。

ちょっと後で追加
なんかスッキリしないのが本当にスッキリしません。バレンシア公式から癒されそうな画像を拝借してきました…。




さらに後からコメント追加ASlas provinciasel mundo
カニサレス
ヨーロッパで最強のクラブのひとつに勝つことができて満足している。しかしQFにはまだワールドクラスのクラブが残っている。インテルに勝つのはとても難しかった。非常にハードで多くのクオリティを持つチームだ。重大な2試合だった。

ダビド・ビジャ
我々に幸運が訪れた。とてもハッピーだ。これをリーガにも持ち込み、パンプローナでは3ポイントを取りたい(週末はフエラでオサスナ戦)。僕は熱くなっていたが、それはフットボールでのことだ。ああいった行動はレフェリーに止められるべきだった。ピッチ内で許されることすべては、レフェリーの裁断によるのだから(この2文適当)。でもこの結果には幸せだ。ピッチでのバトルは醜いし悲しいことだった。あの瞬間ヒートアップしてしまったものはコントロールするのが難しかったとしても。ひとつにならなければ。次のライバルも厳しい相手だろうから。でもすべてはバレンシアと共にある。

アングロ
見たように、「戦い」が起きてしまった。緊張に満ちた激しい試合だった。残念な事態もあった。できる限り良い方法での解決を望んでいる。

ラウル・アルビオル
素晴らしい試合だった。残念なことに試合はヒートアップしてしまい、両チームにとってもフットボールにとっても良いものではなかった。すべてを忘れて、勝ち上がったことをとても喜んでいる。

モリエンテス
僕はベンチにいた。そしてやりあってる選手たちを引き離そうとした。UEFAはこういったケースに対して、常に厳しく対処するものだ。
僕たちは自分たちの役割を果たし、それが良い結果につながった。

ダビド・ナバーロ
インテルの選手たちが仲間を攻撃しようとしているのを見た。そして理性を失ってしまった。こんなことはこれまでしたことがないし、決してこの先も繰り返さない。すごく後悔しているし恥ずかしいと思っている。
この件の映像は見ていないし、インテルの選手たちが僕たちの控え室で取った行動も見ていない。別の部屋で落ち着いて自分を取り戻したら、仲間たちがそのことを教えてくれた。情けないよ。僕の取った行動で被害を受けた人たちに謝りたい。

昨年9月、現地で観戦したアトレチコvsバレンシア。試合前、バレンシアの選手たちがピッチの様子を見に出てきました。数日前にスペイン代表がみっともない試合をしたので、とあるおじさんがマルチェナを野次り始めました。と、マルチェナの傍にいたダビド・ナバーロがおじさんに近寄り、穏やかに何か話しかけました。おじさんはそれっきりおとなしくなり、しばらくの間ナバーロと談笑していました。

いい奴だと思ったのになあ…というか、ナバーロの反省の弁を見るにつけ、なぜこんなことをしてしまったのかと本当に信じ難い思いで呆れて落胆してしまいます。イタリアで、イングランドで、スペイン国王杯で、ブラジルやアルゼンチンで、サッカーに関わる暴力がやまない。真っ先にその被害を受ける可能性があり、自ら襟を正さなければいけない選手が、数え切れないほどの人間の前でやってしまった暴力行為。試合後、現地バレンシアファンが暴れ、インテルのバスを破損させたり、インテルファンを襲って負傷させたりしたそうです。あの最後の暴力行為がなければ、せめて言い争いくらいで終わっていれば。どんなペナルティになるのか不安ですが、事態の深刻さ、影響の大きさを受け取って心から反省して欲しい。

スポナビより選手談話

こんな時にメディカル情報に名前が載る

2007-03-05 22:44:29 | football
バレンシアのメディカル情報にモリエンテスの名前が載ったのを見て慌てたので、タイトルが適当です。

フェルナンド・モリエンテス:本日のトレーニング中、base del pie(直訳すると足の基礎部?)に違和感があり、トレーニング終了後にpodológico検査を受けた。
(この場合の「足」は足首から下部分を指すようです)

慌てたので一部スペイン語のままです。ポドロヒコって何だろう。正確な部位もわからないのでどのくらいの重大性があるのかは不明です。
ただキケは今日のトレーニング後のインタビューでモリエンテスの負傷について、「ちょっと問題があるが重要ではない」とコメントしています。そう言わざるを得ない状況ですが…実際はどうなのかわかりません。大丈夫ですか?

ちょっと後に追加
召集メンバーには入りました。TVViのニュースも「podria jugar:プレイ可能だろう」としています。先発、あるいはフルは無理かもしれませんが、何とかなりそうです。という希望を持ってます。

Porteros: Cañizares y Butelle.
Defensas: Miguel, Curro Torres, Ayala, Albiol, Navarro, Moretti, Del Horno y Marchena.
Centro del campo: Hugo Viana, Joaquín, Baraja, Vicente y Angulo.
Delanteros: Silva, Morientes y Villa.

もう少し後
キケ・サンチェス・フローレス
「何も深刻なことはない。モリエンテスはスパイクと足の指に小さな問題があっただけだ。良い状態にあり、トレーニングはコンプリートした。」

起きてました

2007-03-05 16:44:37 | football


06/07 Liga Espanola 1a division Jornada 25
Rea Madrid C.F. 1-1 Getafe

マドリーの得点:ファン・ニステルロイ(44=PK)
ヘタフェの得点:グイサ(36)

久しぶりにマドリーの試合をフルに見ることが出来た、というか途中で眠くならずに済んだというか。引き分けに終わりましたが、前半途中と後半は、鑑賞に耐えるサッカーをしていたと思います。リズムよくパスがつながり、連動して選手も動く。ヘタフェの運動量が落ちた後半は試合を支配し、惜しいチャンスがいくつもあって…決められなかったんですけどね。引き分けに終わったのはやはり今シーズンのマドリーだということになりますが、それでもベルナベウの「Boooooo」はいつもよりおとなしめだった気がします。


ラウルが負傷欠場、グティとディアラ、カンナバーロはサスペンション。さらにエメルソンはベルナベウでブーイングを食らうのが嫌だから召集を回避したとの噂もあり、中盤欠乏だったこの試合(前線欠乏症はいつものこと)。
スタートのフォーメーションではトップがファン・ニステルロイとイグアイン、左ロビーニョ右レジェス、ピボーテがガゴとベッカム、となっていましたが、ガゴが下がり目で後は前でポジションを変えつつ攻撃に関わるという感じに見えました。そうするとどうなるか。ガゴ+守備陣がドタバタになってしまいました。中盤でチェックに行く人が足りずその場しのぎでなんとか守る。これではまたイケルがやさぐれてしまいます。

転機になったと思うのは、レジェスの負傷交代。デ・ラ・レッドが入ってガゴの相棒に、ベッカムが右に。失点はこの交代の数分後で、前半の残り時間はバタバタと過ぎていったのですが、後半になってからは中盤に落ち着いた感じがありました。最初からこれで良かったんじゃ…。後半になってヘタフェの運動量ががっくり落ちたこともあって、ガゴは比較的自由にボールを持てるようになり、本来のポジションに戻ったベッカムもクロスを何本も出せていた。

この日一番良かったのは、ロビーニョ。左SBにロベカルがいるときのロビーニョは、安心できるのか気が楽なのか、良いプレーをしますね。ドリブルはキレていたし、ペナルティゲットしたし、イグアインとのコンビも良くなってきている。ロベカル以外の選手と組んでもムラなく良いプレーが出せればいいと思うんですが。あとやっぱり最後のパスやシュートが雑なのはいただけないので、成長してくださいもっと。
ベッカムに代わって入ったカッサーノの動きも、前節同様、予想以上に良い。やっぱり才能ある選手だなあ。倒されているのに(たとえペナルティでないとしても)ダイブを取られてしまったのはちょっとかわいそうでした。逃げてたけど。

最悪ではない結果に終わり、光明も見えたところでミュンヒェンに乗り込むわけですが…心配なのは負傷者たち。この試合で交代した3人、レジェス、ベッカム、イグアインはいずれも負傷交代でした。精密検査はまだ行われていないのでわかりませんが、既にカペッロはレジェスとベッカムのバイエルン戦への出場がほぼ不可能であることを認めています。ベッカムがいないのは特に痛い。正直なところ、まだすこーしスペインにリズムが合ってない気がするファン・ニステルローイを一番サポートできるのは、やはりベッカムだと思われるからです。そんな不安も抱えつつ、こちらは水曜日が大一番となります。

10点目

2007-03-04 12:43:37 | football

ホアキンとツインシュート? 実際はモリエンテスの脚が当たってます


06/07Liga Espanola 1a division Jornada 25
Valencia C.F> 1-0 Celta de Vigo

バレンシアの得点:フェルナンド・モリエンテス・サンチェス(66)

火曜日がCLのバレンシアは、バルサと共に土曜日に試合(放送は月曜日なので、月曜火曜と2夜連続でバレンシアの放送が見られます)。決勝点は、モリエンテスのリーガでの10点目になりました。ウーゴ・ビアナのクロスに、タイミングを見て飛び出してジャンピングボレー! MARCAからゴール動画です。
しばしば放送内で言われていたように、バレンシアの「9番の呪い」で9番をつけた選手がシーズン2桁得点を挙げるのはだいぶ久しぶりのこと(正確な情報は忘れました。確か90年代中頃以来だったと思う)。モリエンテス自身も、シーズン19得点を挙げた01/02シーズン以来のことになります。フエラで弱いと言われるのは仕方ないですが、その代わりにカーサで仕事ができれば良いかな、ということにしてください。

MARCAのハイライトを見ただけですが、どちらかというと攻められていたようです。ハイライトの三分の二はカニサレスのパラドンで過ぎているような気がします。
最後のほうでビジャがオフサイドにされた判定はちょっとひどいですね。ハーフウェイラインの手前であれば、攻撃側と相手GKの間に相手の選手がいない状態でボールを出されてもオフサイドにはならないはず…だったと思うんですが。ビジャは猛抗議をしてアマリージャをもらってしまいました。ビジャ以外にもバラハ、アルビオル、アルベルダ、シルバ、カニサレスとアマリージャの大盤振る舞い…。
それから遂に、デル・オルノが先発復帰。試合をコンプリートしました。これからはモレッティとポジションを争うことになります。左SBに2人も人がいるなんて、ものすごい贅沢に感じる…。
病み上がりのビセンテやバラハは早めに休ませ、アルベルダの代わりとなるマルチェナも完全休養させることができました。カニサレスは自身リーガ400試合の記念試合にファインセーブを連発。火曜日の夜の大一番を前に、チームが良い状態にあるな、と感じます。


ヘタフェのその先

2007-03-02 16:27:42 | football
ファン・ボメルがベルナベウの観客に向けたお下品なジェスチャーに罰が下らなかったことで不満ぷーぷーのマドリーですが、相変わらず怪我人も増えたり減ったりで、また新しい布陣が見られそうな勢いです。

長期離脱者以外に今週末のリーガで出場が危うそうなのは、ロベルト・カルロスとラウル。ロベカルはバイエルン戦で負った怪我がまだ癒えていないようです。ロベカルといえば怪我をしない選手の代名詞のような気もしていましたが、こんなところで年齢を感じてしまうのが少し寂しいです。
一方カピタン・ラウルは、どうもアトレチコとのデルビーの最中に怪我をしていたようです。記事が流れてしまったのでちょっとわかりませんが、20minutesに出ていたデルビー・マドリーで打たれっぱなしの見方守備陣にブチ切れてやさぐれていたイケルの記事の中に、試合中にラウルが「脚を痛めた」と訴えている発言もマイクに拾われていた(もしくは口を読まれた)のが載っていたと思います。内転筋を痛めているようで、今週はずっと別メ調整。ピッチにも出ることなく、ほとんどをジムで過ごしているようです。ミッドウィークにはCLがありますから、今週末の試合には無理をすることはないだろうと思います。

ですが、今週末の対戦相手はヘタフェなんですねー…。やだなあヘタフェ。強いですよ。
注目したい選手の1人、マドリーが獲得するという噂が濃厚になっているらしいDFのアレクシス。なんですが、水曜夜のコパ・デル・レイ対オサスナ戦で味方とおもいっきり激突して担架で運ばれていました。ハイライトを見ただけですが、最初は意識を失っていたような…。にほんごMARCAにも記事がありましたが、

「一晩入院した後の会見で、アレクシスはものすごい衝突だったものの重傷ではなく、唇の内側を切り、1本の歯に亀裂が入っただけだと説明した。」

だけ…。経過観察が必要なそうで、とりあえずマドリー戦への出場はないようです。あとはなんですかね、グイサとか、アヒル・アボンダンシエリとか。バレンシアがなすすべなくやられたイメージが強く残っているのでとっても嫌です。手は抜けません、ですが、何しろその先のバイエルン戦も大事だし…。なやましいところです。

朗報は、戻ってくる怪我人もいること。意外に長い離脱だった(気がする)セルヒオ・ラモスと、アトレチコ戦を前に突然消えたファン・ニステルロイも戻ってこれるようです。ただ気になるのは、グティもそうですが、今週はほとんど全体トレーニングに合流せず別メニューで調整していたこと。不安が残る状態ならちょっと困りますね…。あとはベッカムがサスペンションから復帰予定。カッサーノが今週のトレーニングでは終始楽しそうでした。




昨日は記事にしませんでしたが、国王杯でベティコたちがセビージャのファンデ・ラモス監督に中身の入ったペットボトルを投げつけ病院送りにした事件。起こるべくして起こったのだと暗澹たる気持ちです。
今シーズン4度目のデルビー。現状は片や世界最高クラブで、片や降格圏の足音がする位置。元ベティス会長で今もなおベティスを掌握するマヌエル・ルイス・デ・ロペラとセビージャのデル・ニド会長は仲が悪く、パルコに招待するかしないか、2人の口にする言葉ひとつひとつが注目を浴びる。そんな状況を踏まえ、マスコミの煽り方もエスカレートしていく。特にMARCAとか。
現地の雰囲気やベティコの態度すべてが影響を受けたのだとはいいませんが、両クラブの会長や上位の人間、マスコミが一般の人間やファンにどれだけの影響を与えるものか。煽っておきながら、事件が起きると「恥知らず」と大きく報道するマスコミ。無責任だ、と思います。
もちろんマスコミ云々は関係なく、気に食わないことがあれば暴れて当然という体質が一番の問題。これまでもスペイン各地で、あるいはイタリアやブラジル、アルゼンチンなど世界各地で繰り返されていたファンの横暴が、また止めることもできず行われたことが残念だし無力感すら感じます。
リーグの競技委員会、反暴力委員会による調査、検討が行われベティスへ(もしくは両クラブへ)の裁定が下るのは、現地で今日の午後の予定だそうです。スタジアム使用禁止で4~12試合程度の範囲内で考えられているようですが、常々クラブへの制裁は甘くなりがちな感があるのが気がかりです。


最後に。


アフリカ最優秀選手に輝いたドログバ。民族衣装で表彰をうける。